< 2月最終〜3月第2週初めの飼育状況:bPとbQの稚魚は順調に成長!bRの産卵〜孵化!bSの産卵継続!(3/1〜6) >

<東京:バルコニー飼育場>

・3月入りです。
 東京は暖かく、春を感じています。
 近所の梅が満開、早咲の桜の開花がテレビの各局から流れてきます。
 なにより、道端の枯草の下から青々とした新芽がでて来ています。
 魚達も(まだまだ人工的ですが)、3月の産卵本番を迎えます。

(孵化後1週間の稚魚達 : 2/28撮影)

・早い時期の稚魚としては、平均的に揃った感じです。
 ブラインを食べて順調に成長しています。


・画像の両端の2舟が、bPとbQの腹の稚魚達です。
 真ん中の舟は、2/25に産卵したbRの腹の孵化舟です。

(bPとbQの腹の稚魚 : 2/28撮影)

・2/17産卵、2/21孵化、生後1週間の稚魚達です。
 (bPとbQの腹の稚魚達です)
 
・早い時期の稚魚としては良い感じです。
 成長、体形も良く、歩留まりも高いようです。
 2舟に広げて飼育中です。

(bRの腹:2/25産卵)

・2/25(大潮)の早朝、
 5時起きした時点で自然産卵が始まっていました。
 種魚達の勢いは凄く、飼育舟の外に飼育水が飛び散っていました。

(bR:産卵組み合わせ雌雄画像 : 2/25産卵)

・1段目が種メス(明二歳)画像です。
 2〜3段目が種オス(明二歳)画像です。
 
・人口受精では、2段目の2匹のオスの精液を使用しました。
 自然産卵が進んでいて、
 この画像:4匹のオスが主体に産卵行動をしていました。
 自然産卵:80%、人工授精:20%程度です。


・これから産みそうな種雌雄も元気一杯です。
 産卵舟の中で、ざわついています。

(bR:孵化舟の状況 : 2/25撮影)

・本日、3/1から孵化しています。
 自然産卵で、匹数は少なく匹1500〜2000程度です。

(bS:産卵組み合わせ雌雄画像 : 3/3産卵)

・1段目が種メス(明二歳)画像です。
 2〜4段目が種オス(明二歳)画像です。
 
・人口受精では、1〜2段目の4匹のオスの精液を均等に使用しました。
 自然産卵が進んでいて、
 この画像:6匹のオスが主体に産卵行動をしていました。
 自然産卵:70%、人工授精:30%程度です。

(産卵翌日の状態 : 3/4撮影)

・本日、3/6、受精卵は黒くなっています。
 人口受精率は高くなりました。
 明後日の早朝には産卵が完了いたします。
 2000〜3000匹の稚魚が誕生すると思います。

< 3月第2〜3週の飼育状況:荒れた天候の3月!産卵は進み、稚魚達は順調に成長!選別に入ります! (3/15) >

・春の荒れた天候が続きました。寒暖差の激しい毎日です。
 冷たい雨の日、晴れれば気圧配置が冬型になり北風。
 なかなか稚魚達の撮影や選別作業も進みません。
 今日の東京は最高気温が6度程度で風も強く、
 真冬並みの一日でした。
 明日から、やっと暖かくなる予報です。

<高原ハウス飼育場>

(種魚の飼育舟 : 3/9撮影)

・八ヶ岳高原のハウス飼育場でも産卵が進みます。
 種魚達は体調良く、産卵藻を仕掛け準備万端です。

(bTの腹:3/10産卵)

・3/10の早朝、5時起き:産卵が始まっていました。

(bT:産卵組み合わせ雌雄画像 : 3/10産卵)

・1段目が種メス(明二歳)画像です。
 2〜3段目が種オス(明二歳)画像です。

・人口受精では、2段目の2匹のオスの精液を使用しました。
 自然産卵が進んでいて、
 この画像:4匹のオスが主体に産卵行動をしていました。
 自然産卵:30%、人工授精:70%程度です。


・3/15、孵化が完了しています。
 近日、孵化稚魚も撮影いたします。

<東京バルコニー飼育場>

(2月下旬孵化稚魚達の飼育舟 : 3/11撮影)

・今日(3/15)で、孵化から20日を経過しています。
 選別に入りたくても天候が荒れて出来ませんでした。
 やっと明日から気温も14〜15に上がり晴れるようです。

(bUの腹:3/15産卵)

・3/15の早朝、暗い中で産卵が始まっていました。
 日の出を待って人口受精です。

(bU:産卵組み合わせ雌雄画像 : 3/15産卵)

・1段目が種メス(明二歳)画像です。
 2〜3段目が種オス(明二歳)画像です。
 
・人口受精では、この4匹のオスの精液を均等に使用しました。
 魚巣には、まだ卵を産んでいませんでした。 
 人工授精:100%です。


・3/20に孵化予定です。



< 3月第3週末の飼育状況:「お彼岸の入り」!やっと春めいて来ました!選別作業を進めています! (3/18) >



・「春に三日の晴れ間なし」!「三寒四温」!と「寒暖差の大きさ」!
 まさに季節の変わり目の時期を迎えています。
 桜の蕾も膨れて黄緑色になっています。

<東京バルコニー飼育場>

・一昨日、3/16〜東京も暖かくなり、選別作業に入りました。


・bPとbQの腹の稚魚達です。飼育舟に「びっしり状態」です。
 (2/17産卵〜2/22孵化)


(bPとbQの選別作業 :3/15〜16)

・3月は天候が悪く、
 孵化後20日過ぎての最初の選別になってしまいました。
 
・密飼いでしたが、青仔の大きさまで成長しています。
 善玉菌アナカス飼育で成長スピードと免疫力が高くなります。
 (無選別稚魚でお送りした皆様のお宅では、
  飼育スペースも広がりもっと大きく成長しています)
 
・2月誕生の稚魚としては、とても歩留まりが良く(平均的に良く)
 想像以上に残すことが出来ています。
 この腹が今春の試金石になっています。



[参考:選別方法の目安(毎年掲載)]



・この時期の選別は、上見で尾の状態を基本に選別します。
  (「ジャミッコ」と呼ばれる、未熟で完全に体の曲がった魚やフナ尾の魚は当然はねます)
 
@からBまでの尾形の魚を残します。
 
・この時期で@の尾形の魚は、飼育していくと次第に尾の張りが強くなり過ぎることがあります。
 (この場合は、若干水深を深くとってあげると、このままの良い状態の尾を維持できます)
 
Aの尾形の魚が、この時期としては一番良い状態と考えます。
 稚魚の背は、まだ出来上がっていません。
 これから、「背」や「とまり」が決まってくると尾は前へ出てきて、ちょうど良い尾形が形成されます。
 
Bの尾形は、逃げていますが、系統によりこれから開いてくる可能性を秘めています。
 ここまでの尾方の魚を残します。
 
・また、Cの画像は、絵が下手で恐縮ですが、この時期に背を見て選別する必要はないということです。
 これから、稚魚の背が弧を描くように仕上がってきます。その時点で、凹部分は埋まってきます。
 この時期で横から背を見ての選別は不用と考えています。

◎お恥ずかしいですが、以前、下記のような図式の選別方法も記載いたしました。
  参考程度にご覧くださいませ。

「選別時の参考図」によるご説明



 最初の選別では、上図のbPのように体がまっすぐな魚を残します。
  系統により尾の開きが遅く、一ヵ月半もかかるものもあるので、
  尾の開きを厳しくとらないことが大切です。

 ・bQのように特別小さい魚、
  bRのようにフナ尾の魚、
  bSのように体が曲がったり尾の付けが曲がった魚、
  bTのように、目先が無い魚や片目の魚、
  また、尾が開き過ぎて泳げない魚は、はねます。

  最初の選別で、どの程度残るかで、その腹が評価できます。
  (バクテリア飼育では選別を遅らせる事が出来るので、
  ときには一ヶ月から一ヶ月半位に最初の選別を行います。
  しかし、たまにボールで救って、フナ尾の魚は餌が無駄になるので
  早めにはねます)

 ・2回目の選別は二ヶ月位で行います。
  尾はbUの感じの魚を残します。
  尾が「おわん」のような曲線を持つ魚を残します。
  bVは尾がすぼけていて、茶わんをひっくり返したような尾です。

 ・また、bWは「さし尾」です。
  魚を断面から見ると尾付けの部分に膜がはったように見えます。
  とかく、「さし尾」の魚は尾形が良いのですが、フナへの先祖帰りで、
  ゆくゆく頭が出ない魚になると言われています。

 ・bXは腰高の魚で、この時期は背の浅い魚を残すべきです。
  成長とともにどんどん腰が高くなっていきます。
  bP0は頭の後ろが高い魚です。
  bP1は、尾に摘みのある魚です。このよな魚も早めにはねます。



(bSの腹の稚魚達 : 3/17撮影)

・3/3産卵〜3/8孵化の稚魚達です。
 
・孵化後1週間を経過した稚魚達です。
 体形も揃っていて、尾開きも良さそうです。 
 
*これから「桜の開花頃」より本格的な産卵ラッシュです。
  彼岸を過ぎて、自然界の生物細胞は躍動的なります。
  その状況から産まれた卵や精子の状態も必然的に良くなり、
  さらに良い稚魚達の誕生を期待できます



(無選別稚魚の発送)

・ご予約にて、全国の皆様に無選別稚魚を送らせて頂いております。
 頑丈で保温性の高いスチロール箱を使用しています。
 皆、元気に到着し、ぐんぐん成長しています。



< 3月第4週の飼育状況:東京の桜の開花日:3/21:雨天の中の産卵ラッシュ!ガッツリ産卵に満足です! (3/25) >

<東京バルコニー飼育場>


・潮目として「小潮」でしたが、「低気圧通過の力」がまさりました。
 3/21雨天の早朝、全ての産卵仕掛舟で激しい産卵です。
 今春、はじめて「ガッツリ産卵」を感じ、雨天の中でも心地よく満足でした。
 バルコニー飼育場で、雨合羽を着ての人口受精に成功です。

(3/21の産卵状況:4匹のメスが産卵)

・各産卵仕掛けした舟では激しい産卵です。
 日の出前、暗い中で始まっています。
 「ばしゃばしゃ」と飼育舟の蓋を外す前から聞こえます。
 まさに「産卵ラッシュ」入りを感じた朝になりました。


・小鉢の内面にワセリンを塗布した容器に
 リンゲル液(飼育水温同様18〜20度)を注ぎ、
 その中での卵と精液の受精です。


・早朝、雨天で暗く綺麗に撮影できませでした。
 ご了承願います。
 
・3匹のメスが90%以上の人口受精、
 1匹が自然産卵でした。

(bV〜bW:産卵組み合わせ雌雄画像 : 3/21産卵)

・1段目が種メス2匹(明二歳)の画像です。
 2〜4段目が種オス(明二歳)画像です。
 
・人口受精では、2〜3段目の4匹のオスの精液を均等に使用しました。
 この計6匹のオスの産卵行動が激しく、良い精液を出していました。
 2匹ともに、人工授精:90%以上 自然産卵10%程度でした。

(bX〜bP0:産卵組み合わせ雌雄画像 : 3/21産卵)

・1段目が種メス2匹(明二歳)の画像です。
 2〜4段目が種オス(明二歳)画像です。
 
・人口受精では、2〜3段目の4匹のオスの精液を均等に使用しました。
 この計6匹のオスの産卵行動が激しく、良い精液を出していました。
 右のメスは、人工授精:90%以上 自然産卵10%程度でした。
 左のメスは、ほぼ自然産卵になってしまいました。

(3/23:産卵2日目の状態 : 3/23撮影)

・産卵から中一日後(産卵2日目)の受精状態です。
 受精卵は透き通り、黒も稚魚達の目が確認できます。
 非常に高い授精率に満足しております。
 3/26には孵化が完了予定です。

(2月末孵化の青仔達 : 3/23撮影)

・水換え時に撮影してみました。
 とても元気に成長しています。(1回目の選別済み)
 早く産まれた稚魚としては、比較的に多く残っています。
 今後、舟を広げて飼育していきます。

(3/24隣の公園の桜)

・東京は3/21に開花宣言が出ましたが、
 まだまだ寒い日が続きます。
 蕾はピンクに膨らんでいます。
 来週の半ばから暖かく、いっきに咲きそうです。

< 3月第5週の飼育状況:寒暖差厳しい時期ですが、大潮も重なり産卵ラッシュが継続します! (3/31) >

(bV〜bP0の腹の稚魚達 : 3/30撮影)

・昨日、3/30は全国的に暖気が入り、
 関東も暖かく最高気温が18度を越えてきました。
 とても暖かく、稚魚達をボールですくい撮影してみました。
 
・画像の稚魚達は、3/21産卵〜3/26孵化です。
 孵化4日です。群れてブラインを食べて成長しています。 

(3/29〜30で4匹が産卵)

・次第に魚達の産卵時間が早まります。
 毎朝、暗いうちから起きています。
 極力、人口受精をしたくて頑張っています。

(bP1〜bP2:産卵組み合わせ雌雄画像 : 3/29産卵)

・1段目が種メス2匹(明二歳)の画像です。
 2〜4段目が種オス6匹(明二歳)画像です。
 
・人口受精では、2〜4段目の6匹のオスの精液を均等に使用しました。
 ほぼ完璧な人口受精が出来ました。 
 2匹のメスともに、人工授精:90%以上 自然産卵10%程度でした。

(bP3〜bP4:産卵組み合わせ雌雄画像 : 3/30産卵)

・1段目が種メス2匹(明二歳)の画像です。
 2〜4段目が種オス6匹(明二歳)画像です。
 
・人口受精では、2〜4段目の6匹のオスの精液を均等に使用しました。
 ほぼ完璧な人口受精が出来ました。 
 2匹のメスともに、人工授精:90%以上 自然産卵10%程度でした。
 

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