2005年 バイオバクテリア飼育記録 bQ


 5月 第1週〜 5〜6月の飼育のポイント 

稚魚画像(3/11孵化):5/3撮影

稚魚画像(3/20孵化) : 5/3撮影

・いっきに初夏のような景色です。しかし、5月は朝晩の寒暖差もあり、稚魚の水温管理は必要です。
 (20度確保)
 
・3/11孵化の稚魚は、4センチを超えてきました(4〜4.5cm)。フンタンも出てきました。
 もっと「あおった」飼育をしていれば5〜6センチにはなっているでしょう。しかし、抑えた飼育で稚魚の
 体形の基礎を作りました。今後、二歳、親へと成長しても体形は崩れません。
 
・3/20孵化の稚魚も大きくなって来ています。3.5センチはあります。3〜5月中旬くらいの孵化した
 稚魚は、秋の観魚会(10月第2週)、日らん(11/3)に、だいたい大きさが揃ってきます。
 
◎5/4に5腹目が引けました。後段にてご紹介いたします。



5〜6月の飼育のポイント

・通常、4月下旬孵化の稚魚は、6月の下旬から色変わりが始まります。(孵化後2ヶ月)
 私の場合は、3月上旬から中旬孵化(4腹)については、今月、5月の下旬からは、色変わりが始まると
 思います。
 
 *「色かわりが早くて・・・」との、ご質問を頂くことがあります。なかには、3センチぐらいから色変わりが
  始まる稚魚も数匹見ることもあります。色変わりが早い原因は明確にできませんが、系統や高すぎる
  水温だと思っています。とかく、色変わりの早い稚魚は大成しないと言われています。しかし、私達の
  系統は、色変わり後、さらに良くなると自負しています。 
 
・餌は、朝と晩に、ブラインを与えます。昼間は、外出しているため、厳選した粒餌をフードタイマー2目盛
 りで、2〜3時間間隔で落とします。(放匹数にも餌の量は調整します。5分程度で食べきれる量です)
 
・舟についていられる時間があるときには、冷凍赤虫、冷凍ミジンコも、粒餌と交互に2〜3時間間隔で与
 えます。
 
・活きたブライン、栄養バランス・消化の良い粒餌、容易に入手できて安価な冷凍赤虫と冷凍ミジンコをバ
 ランス良く与えていきます。私は、朝から、寝る時まで与えます。(寝る前に、さらにブラインを与えていき
 ます。24時間、餌は切りません)(夜間は、当然、照明は切ります。しかし、稚魚は暗い中でも盛んに食
 べています。朝には、体はすっきりしていて、その食欲に凄さに驚きます)
 
 *粒餌は、「蘭優」が良いと思います。すり潰し、針仔を過ぎたくらいから使用できますし、当歳、親まで使用
  できるような粒の大きさとなっています。飼育時間の限られる方々に対応できるよう、フードタイマーで落とせる
  大きさです。喰いが良いこと、飼育水が汚れにくく使用し易いように感じます。
 
・水温は、20度をキープします。梅雨時は、水温も下がることが多く、サーモとヒーターは設置したままです。
 (多くの方々は、5月ぐらいからヒーターを使用しないようですが、稚魚の体形を形成していく過程で、
 私の持論として、20度の水温維持がポイントになるように感じています)

・水深については、狭い飼育容器(環境)を考慮して「15センチ」を維持していきます。
 (らんちゆう飼育では「水圧を抑えると良い」と昔から言われています。しかし、水量の少ない飼育舟では
 蒸発や、停電等によるエアーリングの停止等の危険を回避する必要があります。私は拙い経験からですが、
 水深を15センチとして、安全な飼育水量を確保しています)
 
・1回/3日の基本に差し水をしていきます。(4枚の舟を使い、1回/3日のほぼ全取替えで飼育されている方
 も多いようですが、私は、バイオバクテリアAnakasA/Bを使用した飼育環境からも差し水派です。)
 差し水の量やタイミングは魚の状態により調整します。あくまでも1回/3日は目安です。
 
・AnakasA/Bは、定量の投与を継続します。「剥げやつれ」がないこと、食欲が旺盛で病気になりに
 くい事は、AnakasA/BとスーパーバブルAnakas100の50ミクロンのエアー効果だと思います。
 
 *「ある段階からバクテリア飼育を開始するときには、薬浴させますか」とのご質問を頂くことがあります
  が、魚の調子が良いときにはそのまま、AnakasA/Bの投入を開始してください。
 
 *「病気予防のため、常に塩水(0.3%)で飼育していますが・・・」という方もおりますが、私は、賛成い
  たしません。
 
・次第に大きくなるにつれて、選別も行います。(魚は、大きくなるにつれて、欠点も見えてきます。しかし、
 4月下旬まで(孵化後2ヶ月程度)じっくり成長させた稚魚は欠点の現れが抑えられるように感じており
 ます)
 
・健康な魚の糞は、「赤虫のように丸まって太い」です。餌と餌の合間に、稚魚は、この糞を食べます。このときに、
 細かくなった
糞により、飼育水が出来上がっていきます。健康な魚の舟の水の出来方が早いのは、この
 ような魚の行動にあると思います。さらに、この細かくなった魚の糞は、AnakasA/Bの最高の餌とな
 り、AnakasA/Bの浄化・機能活性化・予防効果が最大限に働いていきます。



5月4日産卵、5腹目!!!

オス親画像
メス親画像
産卵画像

・私の飼育舟でも、4月の産卵はありませんでした。
 
・やっと、期待の腹も産卵してくれました。この血の組み合わせも拘っています。
 (日らん大関の同腹の雌雄と厳選したフンタンと尾形の良いお気に入りの更紗のオスを使いました)
 
・仕事の関係で、5/3と5/4の仕掛けしかできませんでした。大潮も7日からだったのですが、本当
 にラッキーでした。しかし、起きたのは5時半、すでに産卵は終わっていました。産卵舟の中は、オス
 の精子で濁っていました。日が伸びて、4時頃に起きないと人口受精は間に合いませんね。完全な
 自然産卵です。
 
・画像のとおり、産卵の凄いエネルギーを感じます。
 
・水温は、20度に設定しました。8日頃には孵化が始まりそうです。
 
・GW明けに、もう1腹の産卵を予定しております。



5月 T氏とkiyoちゃんの近況の紹介

< T氏の近況 >

飼育池の画像  (4/24撮影)

稚魚の画像   (4/24撮影)

・4/24、小川さんとkiyoちゃんが、T氏のお宅へ伺いました。
 (私は、体調が悪く伺えず、皆さんに大変失礼してしまいました)
 
・画像は、その時に撮影して頂きました。(4.5センチ強ぐらいです)
 
・たたき池の中には、素晴らしい「黒仔」が泳いでいます。
 
・特に、「尾付け」、「尾形」、四角い体形が素晴らしく、鱗揃いも良く、品と大物感がただよっています。
 たたき池等で飼育される方々にも、是非、参考にして頂きたい画像です。



< kiyoちゃんの近況 >


飼育池の画像  (5/2撮影)

稚魚の画像 (4/27撮影)

・kiyoちゃんも、プラ舟飼育と併用して、自分でたたき池を作り、らんちゅう飼育にチャレンジしています。
 
・久しぶりに画像を撮って送ってくれました。
 
・大きい魚は、すでに5センチを軽く超えています。迫力満点です。
 
・T氏に負けない魚が出来ています。秋が楽しみです。とくに、魚の目幅と筒の太さには驚きます。
 本格的に、らんちゅう飼育を始めて2年目、やはり、経験年数ではなく、情熱とセンスの大切さを実感します。



[最近寄せられたご質問]
 
 
 ◎限られたスペースでの飼育で、「大きくするテクニック」のようなものはあるのですか?
 
 A.私は、飼育環境でご紹介していますように、セメント舟(90×60)の舟と、トーワケミカルの舟(110×100)
   のみで飼育しております。やはり、このような飼育環境で、大会魚を創作するために、バイオバクテリアAnakas
   の浄化・活性化・免疫力効果、さらにはスーパーバブルAnakasによる溶存酸素の確保は必須です。
   そして、私が工夫しているのは、稚魚の大きさにより、各舟へ放匹数を調整し、ある段階の大きさになったら、
   大きな舟へ移しながら飼育していく方法です(大きな舟といっても前記のとおりですが)。具体的には、孵化した
   稚魚は、バクテリア飼育水の中(90×60)で、3〜4週間育てます。通常は、もっと早い段階で選別し、水替
   えも頻繁に行わないと、飼育水は傷み、稚魚も成長しません。しかし、バイオバクテリアのおかげで、じっくり育て
   、完全に選別できる段階まで持っていきます。
   そして、選別後に残る魚(まだ、凄い数です)の中から適当に、50匹程度を、別のセメント舟(90×60)へ移
   して飼育します。魚は、空いた飼育環境でいっきに大きくなります。3.5センチ程度になり、まるまるしてきたとこ
   ろで、大きな舟へ移していきます。この段階でも、選別を行います。50匹の稚魚は30程度になっていきます。
   この飼育を何回転もさせます。同じ腹でも、順次、大きく成長させていく方法です。
 
 *このような飼育方法ですので、腹数を引いても対応できます。密飼いで待機させる時期、大きくする時期をバク
  テリア水の中で調整していきます。(この密飼いの時期に、大切な魚の体形の基礎が出来上がっていくように感じ
  ています)また、当然、このような飼育でも、魚は溢れてきます。早い段階で知人へ譲ったり、大きく成長した良魚
  でも、今後の飼育バランスを考えて手放していくことも大切な事だと思っております。良い魚を全て残そうなどと考
  えると、秋には、大きさも出ず、大会に通用する魚は出来ないと思います。
  (皆で良い魚を持ち合うことが大切です。また、万が一の事故や病気等を考慮しても良い魚(血)を持ち合うこと
  が大切だと思います) 
    
 
 ◎四つ尾、三つ尾、さくら尾。どの尾が良いのですか。選別で残していくのですか?
 
 A.良く耳にするのが、「四つ尾でないと大会には通用しない・・・」などという事です。
   宗家や、T氏、有名なブリーダーの方々とも、話題にすることの多い質問です。結論は、「四つ尾、三つ尾、
   さくら尾」でも大会審査基準上、まったく差はありません。審査する上で、「三つ尾」や「さくら尾」の芯の部分を
   摘みと解釈してしまう審査員が多いことが残念です。極端な言い方をすれば、尾形の構造から、「最高の尾形
   は三つ尾から出る」とまで言われています。しかし、芯太と摘みの違いが見分けられず、素晴らしい魚が、審査
   会場の「ため池」に泳いでいることも多々あります。 最近は、とかく魚の欠点ばかり見つける審査が行われてい
   ます。私も、何度かホームページの中でも記載させて頂いておりますが、魚の持つレベルの高さ、キラメキのある
   魚を第一に考え、上位とするべきだと思っております。
   持ち点が200点の魚に多少の傷があって、差し引かれても150点だったら、その魚の方が持ち点が100点で
   減点がなくても100点満点の魚より上だと思います。平凡な魚より、より現代的で、トキメキを感じさせる魚の
   創作を目指したいと思っております。



◎ 近日中に、「小川さんの凄い稚魚:当たり腹」をご紹介いたします。


 5月 第3週〜稚魚の状況/最近寄せられたご質問 

稚魚の画像 bP   (5/15撮影)
稚魚の画像 bQ   (5/15撮影)
稚魚の画像 bR   (5/15撮影)

・黒仔は、5センチを超えてきました(大きい魚)。まだ3.5〜4センチもいます。[餌を食べさせる前の画像です]
 (大きいから良い魚になるとは限りません。昔から、ちょうど中間の大きさから良い魚が仕上がってくると
  言われています)
 
・3月中旬に孵化した稚魚は、約2ヶ月を経過して、色変わりも始まっています。
 (通常、色変わりとともに、「やつれ」が生じて、魚は、一回り小さくなるのですが、全然、やつれを感じさせません。
 
・最近、「稚魚が全滅してしまった」とか、「早くもエラ病になった」等の報告も頂きます。しかし、バイオバクテリア
 飼育水の中で、元気に成長しております。(この時期に病気になると、回復させるのは大変な事です。
 「病気にさせないこと」が大切です)
 
・元気が一番ですが、この狭い面積の飼育舟で、「四角いらんちゅう」に仕上がっていくことに、私自身も感心
 いたします。
 
・出来る限り、ブラインは与え続けています。冷凍ミジンコを主体に、冷凍赤虫を与えています。不在時は、
 フードタイマーにて2目盛り、粒餌を2〜3時間の間隔で与えています。
 (バクテリア飼育水は、有機物が豊富なため、不在時は、ごく少量の餌で十分です)
 
・バイオバクテリアも、3日に1度の投入です。(AとB)
 
・水温は、20〜22度です。
 
・黒仔は鱗揃いも良く、「体の基礎作り」は済んでいるため、これから、ガンガン大きくして、迫力をつけていきたいと
 思います。



< 濁りを持たせた飼育舟の状況(室内) >


飼育舟の画像  (5/15撮影)

< 透明度を維持たせた飼育舟の状況(室内) >

飼育舟の画像  (5/15撮影)

・刺激を与えるため、3日に1度の差し水を基本としておりますが、あまりにも、バクテリア飼育水の状態が良く、
 ほとんど差し水もしないで、上部の画像の飼育舟は濁っています。
 しかし、白いボールにすくってみると、以外に、飼育水は透明度が高いことに気がつかれると思います。
 魚も黒く、大きく成長しています。
 
・濁りを持たせた飼育水でも、透明度を上げた飼育水の中でも、バイオバクテリアは確実に働いています。
 (溶存酸素の十分な確保は大切です)
 
・黒仔の動きも、差し水の飼育舟の方が泳ぎも活発になると考えられるのですが、実際には、濁ったバクテリア
 飼育水とまったく同様の泳ぎです。
 
・二つの飼育舟は、いずれも室内です。室内で、このように「出来上がった飼育水」「生きている飼育水」を
 容易に作れるのもバイオバクテリアの成せる技です。



[最近寄せられたご質問]
 
 
 ◎出張等で外出が多いときの飼育の「コツ」はあるのですか?
 
 A.私は、週末ほとんど外出してしまいます。また、出張等も多い中で飼育時間も限られています。
   在宅時の餌の与え方は、上記のとおりです。不在時も、少量の粒餌をフードタイマーで2目盛り程度、
   2〜3時間の間隔で落としています。

   (この時期は、不在時、知人にお願いして朝と晩にブラインを与えてもらっています)
 
   ここで、注意して頂きたいのが、旅行や出張等で、4〜5日もしくは1週間程度の留守の場合に、フード
   タイマーで餌を与え続けるのはとても危険です。(バイオバクテリアの浄化能力があれば可能ですが)
   できれば、餌を切ってしまった方が良いと思います。夏休みの家族旅行等で外出してしまって、その間に
   餌を与えて続けて全滅という話をよく聞きます。つい、痩せさせたくなくて餌を与えたくなりますが、このような
   ときは控えるべきだと思います。
    
   万一、魚が体調を崩した場合でも、餌は自動的に落ちてきます。飼育水は蒸発もします。飼育水は崩れ、
   アンモニアの発生、亜硝酸の発生へと繋がります。(魚は、1週間、餌を与えなくても死にません)
 
   私が最近感じているのは、2〜3日、外出して餌をまったく与えない場合でも、帰宅してみると魚が大きくなっ
   ていることに気がつきます。稚魚は、バイオバクテリアと糞の沈殿物を食べているようです。通常、ある程度の
   沈殿物が舟底にありますが、帰ると、その沈殿物(有機物)がまったく無くなっています。
   そして、魚は、一回り大きくなっています。(見ていると、稚魚は、沈殿物をさかんに食べています)
 
   バイオバクテリアAnakas(アナカス)の安全基準試験の結果でも、バイオバクテリア水のみを飲ませたマウスの
   体重が、100グラムから130グラムへ約30%の増加が確認されています。(1週間の試験期間に)
 
   *最近、類似のバイオバクテリアが多く販売されていますが、私達の開発した「バイオバクテリアAnakas
    (アナカス)」は他のバクテリアとは異なります。
    
 
 ◎良い魚作りを目指すとき、「系統」と「飼育技術」の関係(割合)をどう考えられますか?
 
 A.この質問は、よく頂きます。私達のホームページのトップの主旨で、私は、極端にも、バイオバクテリア飼育を
   すれば、「系統:9割」「飼育技術:1割」と表現させて頂いております。この比率は、あくまでも私の考え方です。
   (私見です)しかし、事実、私のような限られた飼育時間と狭い飼育環境の中で、さらには、まだ、飼育経験の
   浅い方でも、バイオバクテリア飼育で素晴らしい大会クラスの魚を創作できている現状から、けして、オーバーな
   数値ではないと思っております。
 
   例えば、石川宗家は、「系統:5割」「飼育技術:5割」とおっしゃいます。同腹の仔を二人の方が別々に秋まで
   飼育したところ、まったく違ったタイプの魚に仕上がったとの話をよく伺います。
 
   また、日らんで安定した実績のあるT氏、千葉氏、そして昨年の日らんで大活躍したY氏は、「系統:6割」
   「飼育技術:4割」と考えられています。
 
   このことからも、大切なのは、その比率ではなく、ベースとして「系統」があるということだと思います。当然、飼育
   方法の違い、飼育環境の違いから魚は変わります。特徴のある系統から、その良いところを引き出す。
   1腹の中に、2〜3匹凄い魚が出るよりも、安定した数の良魚を創作したいと思います。そして、理想とする
   現代らんちゅうの「血」を固めていくことが大切ではないでしょうか。ひとつの系統を長い年数維持(近親交配)
   していくと、どんな生物でも弱くなっていきます。
   良い血のブレンドが大切だと思います。ただ、系統だけに拘り、血だけを大切にするわけではありません。
   系統と飼育技術の相乗効果が必要だと感じます。


 5月 第4週〜稚魚の状況/皆様からのご報告の紹介 

稚魚の画像(5/22撮影)
飼育舟の画像(5/22撮影)


・稚魚の色変わりが始まりました。大きさは5センチを超えてきましたが、色変わりにエネルギーを取られます。
 いったん成長速度は落ちます。しかし「やつれ」は感じません。
 
・画像のような太い魚も出てきました。
 最初は、皆同じ針仔だったたのが、しだいに「継承してくる血の違い」が明らかになってきます。
 この魚は、現在は丸く感じますが、横から背の部分を見ると平らです。
 こういう魚は、必ず伸びてきます。
  
 (背が丸い魚は、どちらかというと、長さが出ず、そのまま丸くなってしまいます。
  また、この時期の稚魚は、背に多少の凹があってもハネては駄目です。必ず埋まってきます。
  このような背はプラス効果としてはたらいてきます)
 
・引き続き、ブラインは与え続けています。冷凍ミジンコを主体に、冷凍赤虫を与えています。
 不在時は、フードタイマーにて2目盛り、粒餌を2〜3時間の間隔で少量与えています。
 (バクテリア飼育水は、有機物が豊富なため、不在時は、ごく少量の餌で十分です)
 
・バイオバクテリアも、3日に1度の投入で継続です。(AとB)
 
・水温は、20〜22度です。
 
*注意
 
 この時期、とかく稚魚の成長に心を奪われてしまいます。
 2歳、親魚を死なせてしまう危険な季節でもあります。
 現在、仔引きをしている方は大丈夫でしょうが、3〜4月頃までに仔引きを完了した方は注意が必要です。
 メスは、産卵口から菌が入ったり、オスは、産卵時に追う時の傷等から炎症を起こしたりします。
 飼育水を清潔に管理することが大切です。「死なせてしまうのは結果的に病気の発見が遅れる」からです。
 早い段階での治療と、常に魚の状態を観察することが大切な時期だと思います。



[皆様からのご報告の一部紹介]

2005年5月9日 23:01 A様より

  TOM様 今晩は
 
  無事バクテリア到着しました。有難うございましたm(__)m。
 
  私の飼育状況はTOM様の部屋に似ている?感じで室内飼育です(^_^)。女の部屋って感じです^_^;。
  あくまでも個人趣味で、父は外での飼育超ベテラン???30年以上ですが・・・。
  以前は結構なお魚を☆にしてしまっていました。その頃は興味が無かったので、いつものことだと思ったりして^_^;。
  2年前父に青子をもらってから、らんちゅうにどっぷりはまり込み、ホームページで勉強させてもらい
  父へも色々とアドバイスをし、☆になるお魚はほとんどいなくなりました。
 
  昨年は初めて自分で子引きし、仕事前、後に水換え&餌やり&餌の準備
  結構頑張ったのですが・・・。数が減らせず苦労しました。
 
  今年は少し楽がしたい(サンプルを使った時の事を思い出し)
  選別を少しでも遅らせたい(かわいそうでなかなかハネ魚を流せない)
  と思ってバクテリアを使用させてもらう事にしました。
 
  早速青子と、5/5に孵化した稚魚の所へバクテリアを投入しました。
  これからの毎日が楽しみです(^^♪
 
  あっっ、1枚目の画像は真ん中にいる奴(猫)が主役みたいになっていますが・・・。
  私の飼育環境です。デカイ猫、らんちゅうと同居してます。
 
  2枚目にもやっぱり奴が!魚には全く興味が無いくせに一緒に見てました^_^;。
  30g舟で20匹います。バクテリア入れました。
 
  3枚目は5/5孵化の稚魚です。
  60g舟でビッシリいます。ここにもバクテリアをいれました。
  ブライン食べてうじゃうじゃ泳ぎ回り始めました。
 
  最後に、天然思考父のお魚一部です。
  魚って写真撮るの難しいですね。お粗末な画像&報告で失礼しました(・_・;)




[TOM43]
 
 バイオバクテリア飼育が順調とのことで、大変嬉しいです。狭い飼育環境、限られた飼育時間でも良い魚は
 創作できると思います。
 また、猫ちゃんが、魚を食べないのには驚きました。賢い猫ちゃんですね。猫ちゃんは、飼育水を飲みませんか。
 実は、私のベランダのバイオ飼育水を毎朝、ムク鳥より少し大きめな2羽の鳥が飲みに来ます。
 汲み置きした新水は飲まず、わざわざバイオ飼育水を飲んでいきます。やはり、栄養があるのがわかるのでしょうか。
 けして稚魚は食べていきません。しかし、ベランダが鳥の糞だらけになってしまいます。
 お父様の魚も素晴らしく、秋の仕上がりを楽しみにしております。今後ともご声援方よろしくお願いいたします。




2005年5月20日 21:16 K様より

  バイオバクテリアanakas(アナカス):ABのアドバイス有難うございました。
  すごいパワーを発揮してくれています。
 
  冬の終わり頃から、お腹がぷよぷよで鱗が上がってしまった子がいたのですけど、
  (割と元気で餌を探していました)
  これは、ココア浴、薬浴で治るわけでもなく、温度を高くしても戻すと
  元のもくあみになるので、自然に任せていました。
 
  アナカスをいれて2週間近くになる昨日あたりから、鱗が閉じ始めました!
  ビックリです。お気に入りなのでとても嬉しいです。
 
  他の金魚もアナカス投入前は病気の兆候が出て、薬浴しようと準備しましたが
  第1回のアナカスをいれたのでバクテリアも死んでしまうかと躊躇していました。
 
  一匹の子は肉瑠に赤い病変がありましたが、放っておいたらいつのまにか消えてしまいました。
 
  さらにもう1匹はえぐった様な赤い斑点があり、困ったなと思っていましたが
  今はえぐれも消え赤い斑点が薄くなっています。
 
  薬浴、餌切り、およそ飼育相談いろいろしてもいい結果が出ない  
  労力、知恵総動員しても落としてしまったことが嘘のようです。
 
  アナカスは薬品会社、金魚相談室が廃業になってしまうかも?(いいぞ)
 
  更に土日は水換えの日課がなくなりそうです。
  今日で2週間余りですが水換えなしで、少しとろみがついてきました。
  スプライトの泡が綺麗です。
  気のせいか金魚が大きくなりました。まさかね?たった2週間で?
  水の屈折の所為?
 
  バイオバクテリア:アナカスの発明には有り難く感謝しています。
  そして、HPに出会った偶然も奇跡です。
  金魚が元気でいてこそ、癒される・・・ですよね。
  朝起きるのが楽しみな今日この頃です。



[TOM43]
 
 ご報告有難うございます。
 確かに、このバイオバクテリアAnakasには、「予防効果」さらには「治療効果」もあるとのご報告を多々頂きます。
 開発した私達といたしましては、魚の機能強化と予防を目的として自然界のバクテリアを抽出・強化ブレンドして
 まいりましたので、「予防効果」
のご報告は想定内でした。
 しかし、以前もピンポンパールの治癒等の報告や、ヘルペスまで治ってしまったとのご報告等につきましては、想像を
 超えており、嬉しい驚きです。
 今後も、飼育されている中でお気づきの点がありましたら、ご報告方よろしくお願いいたします。
 
 「金魚は夏の風物詩」という時代は過去の話だと思っております。薬等を使わず、自然に近い飼育を
 継続させることができれば、10年くらいは健康体で家族として一緒に過ごせると思っております。




< 5月 第5週〜稚魚と舟の状況 

稚魚の画像@ (5/29撮影)
稚魚の画像A (5/29撮影)
稚魚の画像B (5/29撮影)


・大きさは5〜6センチ。色変わりが本格的にはじまりました。
  
・これからが「色変わりの楽しさを感じる季節」でもあり、また、良い魚の「色がとんで」しまい、がっかりする時期です。
  
*魚に対して、最も大切なのは体形だと思います。泳げなくては話になりません。
  しかし、やはり大会を意識すると、柄も大切です。どうしても、素赤の魚より更紗が洗面器で光ってしまいます。
 
・冷凍ミジンコ、冷凍赤虫を主体に、不在時は、フードタイマーにて2目盛り、粒餌を3時間の間隔で少量与えて
 います。(バクテリア飼育水は、有機物が豊富なため、不在時は、ごく少量の餌で十分です)
 
・ブラインは引き続き沸かしています。
 私の場合、6センチぐらいの仔から、活きたブラインは与えず、一度、冷凍させてから与えます。
 魚も大きくなり、小さなブラインが魚のエラ内に悪影響を与えて調子を崩すことを経験しています。
 通常は、この時期からはブラインが卒業となることを意味しております。
 (活餌も上手に使うことが大切だと思います。これは活きたミジンコの場合も同様と考えます)
 
・バイオバクテリアも、3日に1度の投入で継続です。(AとB)
 
・水温は、20〜22度です。(屋外飼育の場合は、そろそろ水温の急激な上昇に注意する時期です)
 
・水深は、12〜15センチにとどめます。



飼育舟の画像 (5/29撮影)

・透明度のある飼育舟、濁りのある飼育舟、おのおのの環境で、バイオバクテリアは活性化し効果がでています。
 
・どちらの飼育が良いかはわかりませんが、やはり、「らんちゅうも観賞魚」です。
 透明度を上げて、群れをなして泳ぎまわる姿を楽しみたいものです。
 (バイオバクテリアAnakas:アナカスは、観賞可能な透明度のある飼育水でも対応できます)



[最近寄せられたご質問]

使用方法ですが、本日現在、孵化後10日の稚魚がいます。それに使用しようと考えていますが、
  現状の水(シュリンプの死骸、糞等で汚れている又、稚魚が入っている)のままで、投入してもよろしいでしょうか?
 

A : 現在の飼育水の中へ「バイオバクテリアの使用方法」に基づき投与してください。
    まさに、シュリンプの死骸、糞等がバクテリアの餌となり、良いバクテリア水の立ち上げになります。
    私は、孵化後、3日目から稚魚舟へバイオバクテリアを投与しております。
    産まれたばかりの稚魚に対しても、影響は無く、魚にとっても優しい「水質浄化・機能活性化・予防」効果が
    期待できます。
 
 
●出張等で投入できない日があるのですが、投入しない日は連続で何日くらい大丈夫でしょうか?
 
A : 基本的に、通常のバクテリアは7日の周期を持っております。4日でピークを迎え、7日後に死滅します。
    ですから、3日に一度の投与を基本として、飼育水の優先種を確保するようにしております。
    しかし、私達がこれまで使用してきた経過では、投入期間を空けても問題ないことを確認しています。
    例えば、私など出張時には、7日〜10日程投入なしでいても、バクテリアはしっかり活動しております。 

 
●室内で飼育をしています。ほとんど太陽が差し込まないのですが、バクテリア飼育は可能ですか? 
     
A : 私達の開発したバイオバクテリアは、好気性バクテリアですので、十分なエアリングは必要です。
    (これは必須です)
    しかし、採光については、現在まで、特に影響なく飼育できております。
    (室内での照明を常時必要とはしません)
    私の飼育環境を見て頂いてもわかると思いますが、室内でもバクテリア水は上手く立ち上がり維持できます。
    屋外でないと困難な、有機物豊富な飼育水(青水)を室内でも作れると思っております。
    人間が生活できる範囲であれば、バイオバクテリア飼育は可能です。
 
 
●魚の調子が悪いとき、塩水とバイオバクテリアの同時使用は、いかがなものでしょうか?
 
A : 塩水の中でも、バクテリアは十分使用できます。現在、海水魚養殖等へも適用試験中です。(海水3%)
    しかし、魚の調子が、とても悪いときは、一度、バクテリアをきってください。
    (魚の調子が少しだけ悪いときには、塩水0.3〜0.5%との同時使用で良いと思います)
    新水にて、塩水や市販の薬等で回復させ、魚が元気になったら、再度バイオバクテリア水を立ち上げて
    下さい。



※5/31追記

T氏の池の画像 5/20現在

池の画像

・T氏の池の画像を頂きました。
 
・5/20現在、約6センチ強に成長しております。(今日現在では7センチに近づいています)
 
・アバウトな画像ですが、健康な艶、そして魚の凄さを感じます。
 
・色変わり前までに、6センチ以上にすると迫力ある黒仔となります。
 
・T氏は、「らんちゅうはケンカ魚」と表現されます。
 当然、品(鱗並びの良さ等)を備えた上で、ガツンとした力強い泳ぎが必要と主張されます。
 そして、当歳、二歳、親へと繋がる魚作りに徹しています。完成された系統を感じます。



小川氏の黒仔の画像 5/29現在

池の画像

・小川さんから、水替え時に撮影した画像が届きました。
 
・奥様が撮影されたそうです。
 
・一時、なにげなく洗面器に取り上げられた魚から、凄いエネルギーを感じます。本当に当たった腹です。
 
・魚の艶、形、大きさともにT氏に負けません。(特に画像から、尾形の良さと尾膜の厚さを感じます)
 
・このような素晴らしい黒仔が、室内舟とベランダ舟で仕上がってくるのに驚きをも感じます。
 
・「たたき池でないと、らんちゅうは仕上がらない」と言われる方がおりますが、プラ舟飼育でも、
 系統と飼育方法の工夫で、十分に大会で上位を狙える魚が創作できます。



    


2005年バイオ飼育記録 bU