< 10月第1週の飼育状況:当歳魚達も幅がでてきました。順調に成長! (10/3) >

当歳魚:綺麗な面被り更紗 (10/3の早朝に撮影)

 ・10月に入りました。いよいよ大会シーズン、本番に入ります。
  東京では、寒い日が続いています(雨が降ったり止んだり、もう5日になります)
  上空には前線が停滞し、関東中心に天気が悪く、東北では秋の晴天、
  九州では真夏日と残暑が続いています。
  各地の気象状況に対応した飼育が大切です。

飼育舟の状況 (10/3の早朝に撮影)

 ・気温が20℃を下回る日が続いています。飼育水温は、早朝、16℃に落ちます。
  異常気象で、日替わりで気温差が10℃を超える日もあります。
  水温変化も激しく、最低水温が20℃程度にサーモとヒーターにて調整しています。
  明日からは、次第に気温も上昇し、秋空が戻るとの予報ですが?
 
 ・大会当日の水温を予想した飼育水温の調整が大切だと思います。
  (舟による飼育では水温差が生じやすいので、温度調整は必要だと思います)
  今月の大会では、15〜18℃水温が予想されます。
 
 ・バイオバクテリア飼育水と溶存酸素発生装置の効果で、とても綺麗な魚へと
  仕上がっていくように感じています。 
  (バクテリア飼育により、抵抗力があり健康体であることが最大の効果だと思います)
  大会当日に、病気では出陳できません。また、大会後も病気の感染が少ないと
  これまでのデータからも言えると思います。

当歳魚の一例画像 (10/2〜3の早朝に撮影)

< 10月第1週の飼育状況:当歳魚達も大会用:洗面器の白色に慣らします! (10/5) >

当歳魚:洗面器で10分程度泳がせます (10/4撮影)
秋の日差しの中で宝石のように輝きます!

 
 ・飼育舟の中は苔が生えて、常時、濃い緑から茶褐の壁面の中で魚達は生活しています。
 
 ・大会時には、「ホーロー洗面器の真っ白な中」で泳がせ審査されます。
 
 ・毎日、10分程度、傷をつけないように注意して、洗面器の白色の中でも落ち着いて
  泳げるように練習させます。(この練習の効果は必ずあると感じています)

飼育舟の状況 (10/4の早朝に撮影)

 ・この時期、魚が熟成してくる頃に鳥獣被害が多くなります。金網等の防護が大切です。
 
 ・飼育水温は、前述のように調整します。
 
 ・給餌は、魚の体形に合わせて、冷凍赤虫を主体とする魚、粒餌と併用の魚に分けます。
 
 ・大会の2〜3前から餌を切った方が容姿がすっきりする魚もいれば、
  大会当日の朝まで、餌を与えて、腹形を整える魚もおります。
  各魚にあった調整が必要となってきます。
 
 ・水深は、12.5センチ。差し水の間隔と量は、水温低下とともに間隔を伸ばし、
  量も減らしていきます。(バクテリア飼育水の中で熟成させる時期となります)
  ぐんと艶がでてきます。



< 10月第1〜2週の飼育状況:各地で大会が始まります!最終仕上げに入ります! (10/12) >
  < B.Sの作出二歳魚:「2007年:浜松錦友会」にて「東大関」 >
< TAKUYAの作出当歳魚:「2007年:日蘭佐賀心蘭会」にて「入賞」 >


(10/10の早朝に撮影)

 ・10月に入り各地で秋季本大会が開催されています。
  大会成績の結果ばかりに神経質にならずに、楽しく参加し、客観的に評価して頂いたり、
  会場で素晴らしい魚を観賞できる良き場であると思います。皆様も積極的にチャレンジし、
  参加して頂きたいと思います。

秋景色 (10/6撮影)

 ・秋の長雨も終わりそうです。関東以北では、今夜から寒気が入り、
  急激に冷え込み11月の気温になるとの予報です。
 
 ・澄んだ秋空、花々も綺麗です。赤とオレンジ色の「ストロベリーフィールド」、
  その後ろに咲く、白いガウラの花とのコントラストが、さらに美しさを増します。
  (更紗魚の美しさと同様なのかもしれません)
 
 ・東京でも、少し散策してみると畑が広がり、「すすき」や「ざくろ」等を見ることができます。
  都会の生活でも、ほっとする瞬間です。 

洗面器で練習 (10/6撮影)

飼育舟にて (10/10撮影)



 [大会前の準備:私見]
 
 ・一番大切なのは、健康な状態で出陳できるよう管理していくことです。
  早春からの仔引〜産卵〜孵化〜針仔、青仔、黒仔〜色変わり〜
  梅雨〜猛暑等〜当歳らしい容姿へ・・・、
  この日を目指してきたことも事実です。(大会出陳が全てではありませんが)
  大会当日に調子を崩し出陳できなかったの連絡も頂きます。
  日頃の観察が大切です。(体調を崩したときは早期処置が一番大切です)
 
 ・魚固体の体形から餌の量も調整します。頭の幅から腹へと直線となるように
  仕上げます。太めの魚は2〜3日前から餌を切ります。
  腹を付けて大会に望みたい魚は、当日の朝まで餌を与えます。
 
 ・水温調整も大切です。加温状況の飼育から、常温での大会へ急激な温度差が
  生じると、審査時に魚は泳がず止まってしまいます。これでは評価されません。
  大会当日の水温へゆっくりと調整していきます。
 
 ・何度も記載させて頂いておりますが、審査時のホーロー洗面器の中は眩しいほどの
  白色です。飼育舟の魚達を、この色に驚かず泳がせる練習も大切です。
  一日、5〜10分程度でも良いと思います。洗面器に慣らし、驚かずスムーズに
  泳がせる練習をさせます。



当歳魚達 (10/6〜11撮影)

 [大会後の処置:私見]
 
 ・大会終了後は、会場の水に塩を少量入れて持ち帰ります。
  病気の感染、体表への傷等、魚達は想像以上の負担を受けています。
  大会後こそ、優しく扱ってあげてください。
 
 ・私は、帰ったときに、50センチの洗面器の中へ10滴くらいの
  イソジンを入れて、10分程度の薬浴をさせた後に、
  今まで飼育していた、バイオバクテリア飼育舟の中へ戻します。
 
 ・隔離して薬の入った舟等での養生はさせません。
  バイオバクテリア:アナカスの浄化と弱酸性の力により通常飼育
  を継続します。少し、エアレーションは強くします。
 
 ・塩の効果はあると思います。心配なときには、人間体液と同様な
  0.2%の塩水にします。
  (0.5%にすると魚が浮くことがあり背焼けの要因になると思います)
 
 ・水温も大会前の飼育水温です。加温等はしません。
  30℃以上に上昇させる方もおりますが、私は危険なように感じます。
 
 ・あくまでも、私の処置方法です。ご参考としてくださいませ。

[ビー・スクエアーの作出二歳魚:「2007年:浜松錦友会」にて「東大関」]
 
 ・B.S作出二歳魚が錦友会にて「東大関」に入賞しました。
 
 ・画像は、9/16に撮影したものです。(画像以上に凄い背幅です)
  大会当日は18センチを越えて、さらに迫力が増していたそうです。
  まさに迫力と色気を兼ね備えた良魚だと思います。
 
 ・まだまだ成長過程です。当歳〜二歳〜親へと戦える魚、
  これがB.S系統とバイオバクテリア飼育のなせる業だと思います。
 
 ・近日中にB.Sの池へ行く予定があります。現状の画像を撮影いたします。

B.Sの池にて (9/16撮影)

[TAKUYAの作出当歳魚:「2007年:日蘭佐賀心蘭会」にて「入賞」]
 
 ・TAKUYAの作出当歳が「日蘭佐賀心蘭会」で入賞できました。
 
 ・お譲りした、佐賀県のM氏が出陳してくださいました。
 
 ・画像のように小ぶりでしたが、大と小の部に分かれていないため、
  120匹以上集まった当歳の中でも一番小さかったそうです。
 
 ・しかし、尾形や色等、有名な審査員の方の高い評価も頂け洗面器に乗れたそうです。
  会場でも話題となったそうです。今後は大きさを出すことが課題です。

「日蘭佐賀心蘭会」で入賞


< バイオバクテリアAnakas(アナカス)による飼育魚達が品評会で活躍! (10/22) >
 < 「TAKUYA」、「B.S」作出魚達等、「2007年:清水らんちゅう同好会品評会」にて「入賞」 >



清水らんちゅう同好会品評会の会場
(10/14撮影) 

 ・10/14、「第47回:清水らんちゅう同好会品評大会」が清水市の松井町自治会館で開催されました。
 ・とても盛況な本大会となりました。少し肌寒い曇り空でしたが、会場は会員・見学の方々の熱気に
  つつまれました。当歳魚は、計127匹が出陳され。レベルの高さを感じました。
  とても紳士的で、趣味の世界としての楽しいさ、品と迫力のある良魚の創作を目指す会だと感じます。
  (私は、事務局のため出陳は控えさせて頂きました)

[TAKUYAの作出当歳魚:、「2007年:清水らんちゅう同好会品評会」にて「入賞」]
         ( 当歳−優等:西取締、行司三、西脇行司、前頭に2匹 )

当歳役魚 (10/14撮影)

 ・TAKUYAの魚が評価されました。標高850メートルの高原での飼育、飼育水温の調整等、
  難しいことも多かったと思います。しかし、粛々と飼育していました。継続は力だと感じました。
 
 ・セメント舟:4面と限られたスペースでの飼育でも、バイオバクテリアAnakas(アナカス)と
  溶存酸素発生装置ANAKAS100の効果により創作できたと思います。

[B.Sの作出当歳魚:、「2007年:清水らんちゅう同好会品評会」にて「入賞」]
    ( 当歳−優等:東大関、立行司  二歳−優等:立行司、西取締 )

当歳役魚 (10/14撮影)
二歳役魚 (10/14撮影)

 ・B.Sの入賞魚達です。当歳、二歳ともに良魚です。
  まさに、「現代的ならんちゅうの容姿」だと感じます。
  尾形、筒、頭、全体のバランスの良さ、迫力と色気を兼ね備えていると思います。
 
 ・私見となりますが、ここ数年感じることは、当歳が大きすぎて、荒さが目立つことです。
  (二歳かと思うほどの大きさの当歳もおります)
  12〜1月の早い時期の仔引きや、あおった飼育で、大きさを出すことが迫力を出すことだと
  勘違いされているように感じることがあります。
  荒さが目立つ当歳、枯れてしまった当歳が多くなってきているように思います。
  秋の本大会で11〜12センチで十分だと私は感じます。
  当歳らしさ、二歳らしさ、親らしさと、その時期として適当な容姿があるのではないでしょうか。

[B.Sの池にて:「2007年:浜松錦友会」の「東大関」を撮影]

飼育池にて (10/14撮影)

 ・良血系統をバックグランドに、「バイオバクテリアAnakas(アナカス)」と「溶存酸素発生装置」
  の効果が、着々と立証されて来ていると感じます
  (バイオバクテリアAnakas(アナカス)」等のコピー品が多数販売されています。
   商標をご確認くださいませ。ご注意くださいませ。)



< 10月第4週の飼育状況:各地の大会も終盤です!魚達は輝き冬へ備えます (10/25) >

(10/24に撮影)

 ・10月も下旬となりました。朝晩は冷え込みます。
   桜の葉もやっと色づいてきたようです。

飼育舟の当歳魚達(10/24撮影)

・バクテリア飼育水の中で元気に餌を求めます。

当歳魚 (10/24撮影)

洗面器で練習 (10/24撮影)

当歳魚 (10/24撮影)

< 2007.10.28 天狗会秋季品評大会成績 (10/29) >

 ・昨日、T氏が私の当歳魚を「天狗会秋季品評大会」へ出陳してくださいました。
  優等:「立行司」、「行司二」へ入賞できました。
 
 ・また、二歳の部では、B.Sの当歳を上手に飼育され、優等:「取締一」、
  「小結西」、「行司一」へ入賞されました。

当歳 優等:「立行司」

当歳 「行司二」

二歳 優等:「取締一」

二歳 「小結西」

二歳 「行司一」

・二歳魚の画像は、先日T氏より、送って頂いた写真です。


        2007年バイオ飼育記録 bP1