< 3月第1週の飼育状況:3/5!今春の初産卵:自然産卵!(3/5) >

3/5:早朝、6時半に自然産卵

 ・3/5(水)の早朝に今春初の産卵を迎えました。
 
 ・明日から大潮です。
  予定どおりの産卵でしたが、起床したときには、雌雄は追い合い、
  自然産卵となりました。
 
 ・出勤の時間もせまり、慌しく産卵舟から雌雄を出しました。
  帰宅後、すでに飼育場は暗く、卵の数や状態は確認できません。
  懐中電灯で、産卵藻を確認、そっと産卵舟の側面と底を手のひらでさぐると
  ざらざらと卵が確認できます。 
 
 *潮時カレンダー : http://www.twin.ne.jp/~sakamaki/

産卵舟のセット:2舟 (3/2撮影)
 
 ・3月に入り花粉も飛散し、気温も上がって来ました。天候も安定する予報です。
  明日から大潮です。魚達も産卵期を感じ取っているようです。
  期待できそうな予感もします。しかし、魚にまかせて無理は禁物です。
 
 ・雌雄は、1:3くらいの割合で放匹セットします。水温は20〜22度です。
 
 ・Aバクテリアを投入し、産卵舟の汚れを抑えます。

  ・画像の上段がメスです。
   抱卵して柔らかく大きく張っています。
   腹の筋も柔らかくなり、腹の色も黄ばみ、卵管が赤らみます。
 
  ・下段がオスです。
   背腹を押すと、歯磨き粉のよな精子が出ます。
 
  ・バクテリア飼育により、雌雄ともに熟成しています。

< 3月第2週の飼育状況:3/5産卵→3/9孵化!3/11産卵:自然産卵!(3/11) >

3/5:産卵→3/9〜10に孵化 (3/11撮影)

 ・3/5産卵:自然産卵の卵が5日目から孵化しました。(水温20度)
 
 ・自然産卵でしたので、受精し孵化するか心配でしたが、
  画像のように元気で体色の良い、しっかりした針仔が誕生しました。
 
 ・泳ぎ出しも良く、期待できるかもしれません。
  水温が20度以下にならないように管理することが重要です。 
 
 ・孵化後、3日目から2日間、卵の黄身を布越しして与えます。
  その後、ブラインシュリンプに切り替えます。
 
 *潮時カレンダー : http://www.twin.ne.jp/~sakamaki/ 

3/5:産卵時の種雌雄  
(上段:メス親)(2〜4段:9匹:オス親達)

 ・自然産卵のため、オス親は確定できませんでしたが、
  オス達は、全匹、しっかり精子を出していました。

3/11の早朝、また自然産卵

  ・大潮でしたが、所要にて、3/8(土)〜3/9(日)の産卵は見送りました。
 
  ・3/11(火)の早朝、6時、またまた、自然産卵になってしまいました。
 
  ・魚巣には、びっしり卵がついています。雌雄はしっかりとした追い行動があり、
   精子も出していたようです。
 
  ・産卵後は、「よしず」で遮光し、水温20度にて、孵化まで待ちます。

3/11:産卵時の種雌雄
(上段:メス親)(2〜4段:9匹:オス親達)

3/9:近所の公園の梅園です
 
 ・春、本番です。梅の花は、そろそろ終わり、
  桜の蕾も膨らんで来ました。季節はゆっくりと移り変わります。

< 3月第3週の飼育状況:3/11産卵→3/15〜16孵化!産卵も本格的時期へ?(3/22) >


 ・3月下旬を迎えました。桜の蕾も膨らみ、明日か明後日には開花しそうです。
  しだいに天候も安定し、寒暖差はあるものの暖かい日が続くとの予報です。
  東京では気温が上昇してきました。(朝晩10度前後、昼間は20度近くにまで)
  大潮にも入り、各地から「産卵したよ!」とのご連絡も頂きます。
 
 ・2月末まで寒さが厳しく、まだ種魚の腹が硬く、急激に飼育水温を上げたため
  種魚の調子を崩してしまった(浮き気味)等のご相談も頂きます。
  まだ3月です。これからが本格的な産卵シーズンとなります。
  魚の体調を一番に考えて、焦らず無理のない産卵計画をお勧めいたします。
   (体調が悪い雌雄での産卵は困難だと思います)
   (昔から、4/29の祝日を中心に前後2週間が産卵期とも言われています)
 
 *潮時カレンダー : http://www.twin.ne.jp/~sakamaki/

3/11:自然産卵→3/15〜16孵化の稚魚 (3/22撮影)

  ・画像のように、孵化後の稚魚達も元気に成長しています。
 
  ・3/5産卵、3/9〜10孵化の稚魚達は、生餌のブライン食べています。
  
  ・3/11産卵、3/15〜16孵化の稚魚達は、17〜18日の2日間は卵の黄身を
   布越しして与え、19日の早朝からブラインに切り替えました。 
   (ブラインは、朝と晩の2回与えています)
  
  ・針仔の飼育舟は、まだ、60×80センチの小さなサイズです。水量が少なく、
   飼育水温維持(最低20度)の関係から、水深は深めに8センチ程度を確保しています。
   今後は舟を広げ5センチ前後の浅い水深の中で飼育していきます。
 
  ・バイオバクテリアAnakas(アナカス)は、1回/3〜5日間隔で投入しています。
   稚魚の飼育舟は汚れやすく、水質の維持に神経を使う時期です。
   しかし、バクテリアの水質浄化能力や魚体の成長に関した機能活性化(バクテリア:A)
   さらには、免疫力強化(バクテリア:B)により、稚魚の飼育がとても容易で安全になると
   感じています。

大潮に入り、産卵仕掛け! (3/22撮影)

  ・昨日から「大潮」に入りました。
   人工的に水温を調整して産卵を誘発していますが、予定したようには進みません。
   魚達は季節の移り変わりをしっかり感じています。 
   これからが、本格的な産卵期です。じっくりいきたいと思います。
   皆様も、是非、産卵に挑戦してみてくださいませ。(〜5月中旬頃を目途に)
   自分で引いた仔は特に可愛いものです。「我が娘」となります。
 
 *黒仔までの稚魚は、病気等に対して想像以上の抵抗力があると感じています。
   反面、この針仔〜黒仔の時点で病気になってしまった稚魚は悲惨です。
   成長が止まり、回復しても本来の成長スピードへは戻れないと思います。
   (実験でも体色は黒く、尾の張りがなくなり、「おたまじゃくし」のような体形に
    なってしまうことを確認しています)
 
  この時期に抵抗力があるのは、人間等と同じように「親からの免疫力」だと思います。
  魚の場合、どの程度の期間まで、この免疫力が継続するのか明らかではありません。
  そこで、私達は「バイオバクテリア:B」に、親からの免疫力が切れた後でも、
  病気等の悪玉菌への抵抗力を維持させるための働きをもたせております。

< 3月第4週の飼育状況:3/24(大潮:雨天)に3腹産卵(3/24) >

・大潮と低気圧の通過で、産卵の条件が整いました。
 3/24の早朝、4時30分に産卵舟を確認すると、雌雄が追いあい、
 魚巣に飛び込んでいました。
 (産卵には月の引力や低気圧の影響があると毎年感じます)

・昨晩から、種魚達は落ち着きが無く、天候等の諸条件も揃い、
 「明朝に産卵が来るな!」と感じていました。






・今回の産卵では、人口受精に成功しました。
 必ず、自然産卵が始まったのを確認してから人工授精を
 開始してください。(無理な人口受精は禁物です)
 容器の内側に白ワセリンを指で薄く塗布した中に、
 リンゲル液を入れ、準備しておきました。

・組み合わせする雌雄を決めます。
 はじめにオスの精子をリンゲル液の中に絞ります。
 次にメスから卵を絞ります。何度か繰り返します。
 この方法ですと100%に近い受精率が確保できます。
 容器を軽く手のひらの上で回して卵を攪拌してから、
 孵化用に準備しておいた新水の舟に、受精卵が広がるようにまきます。






・その後も、オスは精子を出し、メスの腹からも卵はでます。
 これは洗面器を用意しておき、さらに精子と卵を交互に絞り
 ながら、洗面器の中野水を洗濯機のように回転させて受精させます。
 (オスの精子の量が多いときは、この人工授精で良いと思います)






・産卵舟の中でも、すでに自然産卵しています。
 この方法ですと、一度に3舟が卵でいっぱいになります。
 ここまでの所要時間は、1時間程度、雨カッパを着て頑張りました。
 まだ、夜明け前、暗い中での寒い作業となりました。

3/24:産卵組み合わせT

3/24:産卵組み合わせU

3/24:産卵組み合わせV

             *「針仔〜黒仔」期の飼育方法のポイントと注意事項について(私見)

 @質と孵化率の良いブラインシュリンプを使用します。
  沸きの悪いものの、沸き過ぎて腐ったブラインを与えたら、
  即、稚魚は消化不良により体調を崩してしまいます。
  (孵化率の高いブラインの使用は必須だと思います。)

 A孵化後の稚魚の飼育水温は最低20度を確保します。
  20度未満になると、稚魚の尾開きが悪くなると思います。
  20〜23度での設定で飼育されている方が多いようです。

 Bエアレーション(溶存酸素の確保)と対流の調整です。
  エアレーションが強ければ溶存酸素量が上がるのではありません。
  ラムネの泡のような繊細なエアーにより、溶存酸素量は上がり、
  酸素量は成長に影響します。
  また、繊細な円形のストーンの使用により飼育容器内の
  対流を抑制できます。稚魚の体形の基礎が形成される時期です。
  極力、対流は抑えたいと思います。

 C水深は、針仔で5センチ程度、黒仔では9〜10センチ程度
  に調整し、水圧がかかり過ぎないように飼育していきます。
  秋の仕上がり時でも13〜14センチ程度の水深で飼育しています。

 D放引き数については、稚魚が飼育舟の中で、黒溜まり、になる様子を観察しながら、
  黒溜まりの群れが二つに分かれた時点で、
  片方の黒溜まりの群れを別舟に分けていきます。この連続飼育です。

 E停電に注意
  この時期の稚魚にとって、酸素不足や低水温は致命的となります。
  停電により、エアレーションもヒーター、サーモも停止してしまいます。
  電力容量の過負荷、配線やコンセント等の雨水による漏電等での停電に
  十分な注意が必要です。

< 3月末の飼育状況:3/24産卵:3腹→3/28〜29孵化! (3/29) >


 ・いっきに桜も満開となりました。
  桜の花の開花とともに、ベランダの舟は、稚魚達で埋まっていきます。
  毎年、生命の誕生に感動し、そのエネルギーに圧倒されそうです。
 
 ・計画どおり、確実に産卵、飼育できるのもバイオバクテリアAnakasの力
  だと実感します。
 
 ・3月も終わり、4/5〜7には、また大潮を迎えます。
  仔引きで忙しい毎日が続きます。
 
 *潮時カレンダー : http://www.twin.ne.jp/~sakamaki/  

3/24:産卵、人口受精→3/28〜29孵化の稚魚 (3/29撮影)

  ・画像のように、リンゲル液を使用しての人口受精では、100%近くの孵化率です。
   
  ・150×90センチのセメント舟の中は、誕生した針仔で真っ黒になってしまいます。

3/24:産卵、自然産卵→3/28〜29孵化の稚魚 (3/29撮影)

 
 ・産卵舟の魚巣にて孵化した仔も、かなりの孵化率です。(50〜60%) 
  
  ・人口受精、自然産卵により誕生した仔は、皆、泳ぎだしも良く、体色良く、
   十分な大きさを確認できました。ホットしております。

3/15〜16孵化の稚魚の成長 (3/29撮影)

 
 ・画像のように、孵化後2週間が過ぎて、体も幅がでてきました。
   次第に青仔へと成長していきます。
 
  ・ブライン、バクテリアにより分解された体積物を食べて、
   ぐんぐん成長していきます。近日中には、舟を広げて飼育していきます。

山鳩もバクテリア飼育水で一杯!
お花見です!(3/29撮影)

           *「種魚への拘り」「産卵時期、産卵回数」について(私見)

・種魚の選定として、「特に際立った魅力(輝く)備えた特徴ある魚」
 であることを重視しています。種魚に少々の傷など関係ないと思います。
 頭、目幅、筒、尾、鱗揃い、柄等、ずば抜けた個性的な魅力のある系統魚を
 選抜したいと考えます。
  (偶然出た良い魚ではなく、系統を背景にし、平均した当たりの腹の仔を種魚候補
  としています)

・そして、種親:雌雄の素晴らしい特徴の「良いところ取り」で産まれてくる仔に
 イメージして雌雄を組み合わせます。
 ですから、産卵仕掛けでは、どうしても雌雄ともに、限られた種魚での産卵に
 偏ります。これはというメスからは、そのシーズン中に3腹くらいは引きます。
 これはというオスの様子も何度も使用します。
 (種魚のバックアップは当然必要で、種魚の匹数等と層を厚くリスク回避が
 必要だと思います)

・同じ組み合わせの雌雄であっても、仔引きの時期、その時の体調や環境等の原因
 により、稚魚の良し悪しに違いがでます。1番腹が良いと言われる方もおりますが、
 私の経験からは、そうとは限りません。
 2番腹から良い仔の出るケースが多いようにも感じます。
 いずれにしても、これはと決めた雌雄の組み合わせであれば、1番腹が駄目なら2番腹、
 2番腹が駄目なら3番腹まで挑戦します。
 3番腹まで駄目な場合は、血の相性が悪いと諦めます。3回はトライしています。
 (良い仔だしのメスでも3回の仔引きに抑えます。だまって引いていると10〜14日間隔
  で何度でも繰り返し産卵します。
  4回以上の産卵を継続させても良い結果は出にくいと感じます)

・前述のように拘り決定した種魚を、万全な体調で、どの時期に産卵させるかが大切です。
 私は、メインの仔引きを3/中旬〜4/下旬に産卵させるようにコントロールします。
 (飼育記録のとおり)
 早い時期の仔は良い仔が平均して揃わないと思います。歩留の悪さを感じます。
 また、6月の遅い時期の仔は、水温が高くなって来る季節で、
 餌となるブラインの生存時間が短く、針仔〜青仔程度の時期に消化不良等により
 体調を崩させてしまうことが多々あるようです。

< 3月末の飼育状況:日曜、舟の整理、各腹とも状態良好! (3/30) >

3/24:産卵、人口受精→3/28〜29孵化の稚魚
(3/30撮影)

  ・完全に孵化も完了し、針仔が泳ぎだしています。凄い数です。
 
  ・本日から、ゆで卵の黄身を布越しして与えました。
   
  ・産卵舟からボールで一すくい・・・、ご覧のとおりの稚魚だらけです。
 
  ・立ち上がり良く、大きさ、色艶とも良く、まっすぐな体は健康そのものです。

3/15〜16孵化の稚魚の状態 (3/30撮影)

  ・本日、孵化舟から、新しくセットした飼育舟へ広げてみました。
  
  ・思っていた以上に、各稚魚の揃いも良く、フナ尾もほとんどいませんでした。
 
  ・自然産卵で匹数が少なめだっため、飼育舟にゆとりが取れて、
   まずまずの成長度合いと感じました。
 
  ・舟を広げるといっきに大きく成長していきます。もう、青仔の領域です。


         2008年バイオ飼育記録 bS