< 4月第1週の飼育状況:各腹の稚魚とも順調に成長!(4/9) >
・日本列島(4/8〜9)は強烈な低気圧で大荒れです。 台風なみの風雨を記録しました。「春に三日の晴れなし」と 言われるように、天候は安定しません。 |
春の景色と飼育舟の拡張 (4/4撮影) | |
・4月1週〜:4/4〜5は、初夏のような気温となりました。 葉桜となり、木々の新緑が、いっきに沸き立つ感じです。 ベランダから見える赤塚城跡の森、広葉樹の新緑が輝きます。 |
・3月中旬までに生まれた仔の舟の画像を撮影してみました。 |
各腹の稚魚も「青仔」へと成長 (4/4撮影) |
・各腹の仔も、手をかけないわりに、しっかり成長しています。 健康な成長はイコール、舟を広げていく必要を生じます。 3/下旬孵化の3腹は、すでに5舟に広げて飼育しています。 ・この時期、稚魚の飼育舟には、おのおの保温は欠かせません。 ヒーター使用により、電力容量は「ぎりぎり」まで来ています。 過負荷でSWが切れないように注意して分配しています。 (電気代もかかります。早く暖かくなってもらいたいです) ・稚魚舟の水深は7センチ弱、水温は、20〜22度です。 ・朝と晩の2回、沸かしたてのブラインを与えています。 稚魚の匹数が多く、ブラインが間にあいません。 そこで、ペンリーパック食品さんで今年から販売している 「マイクロ・プランクトン」を併用しています。 (ペンリーパック食品:рO6−6448−6881) 栄養価も高く、新鮮で冷凍状態が良く、産まれたての稚魚から 使用できます。稚魚達の食べ方や成長状況から見ても、 とても良い餌と出会えました。 (稚魚の餌:ブライン等や冷凍赤虫、粒餌の品質の見極めは 良い魚を創作するのに欠かせない条件だと思います) 朝晩のブラインの合間にマイクロ・プランクトンを与えると 良いと思います。出勤中、ご家族等にお願いできれば最高ですね。 また、休日に2〜3時間間隔で適量を与えたりするのも良いと感じます。 |
*安価な「マイクロ・プランクトン」:冷凍 |
< 4月第2週の飼育状況:再度、産卵が始まりました。各腹とも良好! (4/13) >
4/11:産卵、人口受精 (4/11早朝撮影) | |
上段:メス親、下段:オス親 |
・しばらく産卵の間隔があき、大潮も終わりました。 低気圧接近の関係でしょうか11日の早朝、雨天に産卵しました。
・リンゲル液の入った容器(3個)の中で、ほぼ100%の受精です。
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4/12:産卵、自然産卵 (4/12早朝撮影) | |
上段:メス親、2〜3段:オス親 |
2舟:孵化へと進みます (4/12早朝撮影) |
・間に合いませんでした。5時に産卵舟を見ると、すでに産卵が終わっていました。 ・魚巣には、卵が産みつけられています。(残念:人口受精)
・本格的な産卵シーズンに入ると大潮等に関係なく産卵行動に入ります。
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種魚達は、産卵期、特に艶良く輝きます (4/12早朝撮影) | |
・常に産卵態勢を整えています。 次の産卵へ向けて、次々、産卵舟をセットしていきます。
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3/上旬〜中旬孵化の仔は黒仔へ (4/13撮影) |
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・順調に成長しています。鱗も確認でき、並びも綺麗なようです。 ・今日、4/13から「冷凍赤虫」も与えています。
・生餌のブライン、冷凍マイクロ・プランクトン、冷凍赤虫により飼育していきます。
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3/下旬孵化の仔も青仔へ (4/13撮影) |
・孵化後2週間が過ぎて、針仔〜青仔へと成長していきます。 ・完全ではありませんが、良い感じの尾開き過程です。
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< 4月第4〜最終週の飼育状況:各飼育舟は稚魚達で埋まります。舟の整理! (4/26) >
(休日、祝日に各舟の整理です。随時、各腹の稚魚画像をご報告いたします)
・平日は忙しく、なかなか、魚達の面倒がみれません。(皆様も同様と察しております)
東京では、先週末は真冬のような冷たい北風、舟の整理も出来ませんでした。
今日も、どんより曇り、午後からは冷たい雨となりました。
4月としては、記録的な雨量だそうです。天候不順が続きますが、稚魚達は順調に成長しています。
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3月孵化魚も黒仔へ成長 (4/26AM撮影) |
・画像は、3月孵化の稚魚達です。黒仔へと成長し、太く迫力も少し出てきたようです。 冷凍のマイクロ・プランクトンと冷凍赤虫で飼育しています。
・慌しい毎日で、選別等も出来ない状況が続いていました。
密飼いでしたが、バクテリア飼育水の中で健康体に、しっかり成長していました。
本当にバクテリア飼育は楽だと感じます。
・午後からは、突然、雨天となり、ファイロンの波板で飼育舟を覆い、
またまた作業が中途半端になってしまいました。
あわてず、のんびりといきたいと思います。
・各腹も、GWの休日を効果的に使って整理していきたいと思います。
・4/11,4/12孵化の稚魚も順調に成長しています。
自然産卵でも、かなりの受精率で孵化しています。
・4/22,本日の早朝(4/26)も産卵しました。やはり自然産卵です。
(4時半に起きたのに、人口受精は間に合いませんでした)
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「らんちゅう」のStandard:スタンダード(規格)への助走的考察 (目指す「現代らんちゅうの容姿」の根幹とは) ・「美の追求」を目的とした「スタンダードの確立」としての個人的な考え方です。 その前段には、「生命の尊さを最優先している」ことをご理解ください。 (美しいと規格化したものだけを選び、他を排除することではありません) (活字による表現には、限界と誤解もあると思います。ご了承下さい) ・人間社会でも「ミニコンテスト」等について賛否両論があります。 しかし、開催されている状況の中で、そこには理解しにくい文言が含まれる ものの、一定のスタンダードは確率されていると思います。 (ドッグショー:犬も犬種ごとにスタンダードが明記されて開催されます) このような中で、大会魚として、らんちゅうの「スタンダード」も現状を見ると、 各会ごとの大会審査基準が、それにあたるでしょう。(審査基準は各会とも 概ね同様ですが、地域性等により審査結果の傾向には違いがでるという 意見も多く頂きます。) ・この大会成績だけで、並び順、洗面器に乗った・落ちた等、一喜一憂される 方がおりますが、それだけでなく、もっと大切な「美の条件が根幹にある」 と感じています。感性や好みの違いからの評価の個人差等にもより、大会の 審査結果がすべてではないと思います。(全ての品評会やショーに対して) もっと純粋に「美の追求」を目的とした「基軸となるスタンダードの確立」 が大切だと感じます。この「スタンダード」を根幹として、枝葉となる部分に 左右され過ぎないものを目指してほしいと思います。 ・らんちゅうは、「泳ぐ宝石」ともいわれています。絶対条件として、美しさが 求められます。美しさの意味にも、美術や建築学会紙でよく例えられている 「クリーン」と「ビューティフル」という表現に照らしあわせ、らんちゅうの容姿も 考えてみると、後者である「ビューティフル」であることが大切ではないでしょうか。 前者の「クリーン」は整然とした美しさで、らんちゅうならば欠点の無い美しさ のように。そしてビューティフルには、キラメキや、はっとするような魅力ある 輝きを意味している美しさのように思えます。 ・今後、上述の要素を骨旨として反映し、らんちゅうにも「時代が望むスタンダード」 を考えていただきたいと思います。 |
私の「らんちゅう創作のコンセプト(基本的概念)」は 「人が見ていたい」と欲する容姿を備える:経験を問わず、誰が見ても! です。 素晴らしい魚とは、玄人が見ても、素人が見ても良いものだと思います。 健康で、色彩も含めた容姿や、泳ぎともに輝きを放つ魚の創作を目指しています。 ホーローの洗面器の中を泳ぐ姿に思わず、はっとし、吸い込まれるように、 目を奪われるようなキュートな色気とキリッとした切れ、そして迫力を 兼ね備えた「らんちゅう」が目標です。(完璧過ぎる表現かもしれません) 具体的には 「洗面器での審査:上見からの評価が優先」されなければなりません。 完璧に傷なしの魚など皆無です。上見で気にならない傷など問題なく 私的には、上見だけの審査で十分だとまで考えています。 (人間の手に何度も捕まれ、長時間の審査は魚には過酷です) (決定的な傷ならば上手に泳げず、上見からでも確認できます) 全体的バランス:「体形→メリハリ:特徴部位→バランス→泳ぎ(流体力学)」 記述するよりも、画像や動画の方が、ご理解頂けると感じます。 「らんちゅうは尾で始まり尾で終わる」という時代は終わったと感じています。 頭から尾までの全体的なバランスで評価されていく時代です。 (頭は、前方への龍頭、目幅があり、エラには脂肪が乗らず、エラ深く、 エラから腹の線は直線、ひょうたん型腹では駄目、背幅があり、 尾構えが良く、横への張り出し尾先をおろす、水を上手に抱え込む、 尾は翼です。体の流線形とあわせ流体力学の世界で泳ぎの良さが 決まり、うろこ揃いの良さ、柄にも派手さは望まれます・・・等) サイズと仕上げ:当歳、二歳、親 最近、当歳魚が肥大しているように感じるという意見が多く聞かれます。 当歳らしさがない、当歳の秋にして枯れてしまっている等です。 当歳には当歳の大きさや初々しさが必要で、大小分けての審査など 必要なく、良い魚は良いではないかということです。当歳で14センチ超 えと、大き過ぎて荒さばかりが目につくという意見もありました。 私も同感です。当歳は、昔から言われているように、100円ライターに 尾がついたサイズで十分であり、このサイズが当歳らしい素晴らしさを 表現できるといわれています。そして、二歳には若さと迫力ある大きさを、 親には、さらなる風格を求めて創作していくべきだと思います。 |