< 3月第1週の初めの飼育状況:2/21産卵→2/25孵化、2/29〜ブライン給餌開始です (3/1) >

(自宅:小淵沢高原 : 2/29)

・2/21に、1腹:仔引きしたものの、その後は、なかなか産卵しませんでした。
 2月の産卵は、例年このような感じで、不完全燃焼です。
 人間の勝手にはいかないものです。魚の体調に任せます。
 3月に入り、いよいよ産卵の本番を迎えます。
 
・2月の最終週は、「飼育・研究用ハウス(自宅隣接)」の飼育場にいました。
 こちらでも、産卵体勢に入ります。
 今年の産卵は、東京の事務所マンションのバルコニーと、この大型ハウスの2箇所で望みます。
 
・2/29には関東地方も雪になりました。小淵沢高原も久しぶりの雪景色です。
 湿った雪です。交通規制等があり、小淵沢から東京に戻れなくなってしまいました。
 (3/1:本日戻りました。飼育記録の更新が遅れてしまいすみません)

(2/21産卵→2/25孵化の稚魚 : 3/1)

・2/21産卵→2/25孵化、2/27〜28:ゆで卵の黄身を布越しして与え、
 2/29〜ブライン給餌を開始しました。
 
・やはり2月の早産まれの仔です。私としては納得のいく孵化の稚魚ではありませんでした。
 どうしても、奇形の稚魚の孵化が見受けられました。
 孵化数と確率から何匹かは良い仔も出ると思います・・・この腹の飼育は継続してみます。
 
・これからも産卵仕掛けは毎日継続し、3/6からの大潮に期待します。 

(八ヶ岳の峰々 : 2/28)



< 3月第2週の初めの飼育状況:3/5、大潮と低気圧の接近で、早朝に今春の2腹目が自然産卵 (3/5) >




・西日本〜東日本にかけて広い範囲で強い雨になりました。
 山間部や東北では今年一番の積雪だそうです。その後は雨に変わりました。
 このような天気の繰り返しで、気圧配置が入れ替わり春が訪れます。

(自然産卵の魚巣 : 3/5の夕刻)

 ・大潮もあり、今朝、2腹目が引けました。
  産卵仕掛けの舟を6時に見に行くと、雌雄が激しく追いまくっていました。
 
 ・冷たい雨の中、雨合羽を着て人口受精の準備をし、再度、産卵仕掛けの舟へ。
  産卵しそうなメスが3匹、そのうちの1匹の腹を軽く押すと飴色の卵が出ます。
 
 ・人口受精用の容器の中に、オスの精子を絞り、そのメスから卵を絞りました。
  残念なことに、すでに、ほとんどの卵が魚巣に産み付けられていて、
  人口受精できたのは、ほんの少しになってしまいました。



(bQの組み合わせ雌雄)

 ・上段が種メスです。2〜5段目が使用した種オスです。
 
 ・メスは、強烈な龍頭の頬白赤勝更紗です。頭骨の発達した、現代的特長を備えた良魚です。
  オスも各所に特徴あるエース級の7匹の精子がしっかり出ていました。
  ほぼ自然産卵です。
  2〜4段目のオスとの自然産卵。
  人口受精では、5段目のオスの精子を絞りました。



(明日に備えて産卵仕掛けです)

 ・今日、産みそうだった2匹のメスとオス達で夕方に産卵仕掛けをしました。
 
 ・産卵期の雌雄は体色良く輝いています。生殖機能も充実し期待できそうです。


 ・奥の舟に明日、産みそうな魚達が入っています。
 
 ・真ん中のヨシズで覆った舟が、今日自然産卵した舟です。
 
 ・手前の舟には、近日産卵予定の種魚達が入っています。
  産卵を誘発させるため魚巣を入れています。


 ・明日は5時起きして、完全な人口受精をと考えています。
  (期待が大きいと産卵しないものです。ゆっくり、ゆっくりと言い聞かせます。
  バクテリア飼育されている皆様から、たくさん産卵吉報届き、嬉しいプレッシャーも感じております)
 
 ・まだまだ産卵時期としては早く、この時期は「産んだという確認」が必要なときです。
  ここで産んだメスは、今シーズン、あと2〜3回の産卵をさせたいと思っています。
  今年の種魚には特段の拘りがあります。引き続き、頑張りたいと思います。 



< 3月第2週の初めの飼育状況:3/6、小淵沢高原の大型ハウスでも2腹産卵:自然産卵→人口受精) (3/6) >




・大潮の力を感じます。
 標高850メートルの小淵沢高原:「飼育、研究用の大型ハウス」でも2腹引けました。
 息子のTAKUYAが、早春の3月初めに仔引きを体験することができました。
 昨年は5月中旬の遅い産卵となり、高原での早春の産卵に不安もありましたが、
 全て予定どおりです。

・「産卵仕掛け舟」としては60×90センチのセメント舟(6面)を使用しています。
 そして人口受精させた卵をまく「孵化用舟」として90×150センチのセメント舟(6面)。
 その後の当歳飼育用には福井工房さんの120×150、150×150センチの舟に
 広げていきたいと思います。




(自然産卵と人口受精 : 3/6の夕刻撮影)

 ・早朝6時、自然産卵が始まっていました。
  魚巣に卵が産みつけられています。産卵舟は精子で白濁していたそうです。
 
 ・人口受精にもチャレンジ。リンゲル液の中で、精子と卵を絞り受精させます。
  画像のように、卵は飴色、色艶良く、高い受精率を祈ります。
  明日の夕刻には受精率が確認できます。 



(bR:メス2匹の組み合わせ雌雄)


 ・上段の2匹のメスが同時産卵です。2〜3段目が使用した種オスです。
 
 ・メスは、強烈な龍頭の赤勝更紗です。頭骨の発達した、現代的特長を備えた良魚です。
  オス4匹も各所に特徴あるエース級です。しっかり精子を出していました。
  自然産卵:8割、人口受精:2割というところでしょうか・・・(まずは経験です)
  2〜3段目のオスの自然産卵。
  人口受精では、2段目左のオス→3段目左オス→3段目右のオスの順で精子を絞りました。



(bPの腹:
    2/21産卵→2/25孵化の稚魚)

 ・孵化後10日の稚魚達です。約2000匹程度だと思います。
  ブラインを食べて、バクテリア飼育水の中で順調に成長しています。
  稚魚の大きさは揃っているものの、尾開きにバラツキを感じます。
  もう少し様子を見ていきたいと思います。



< 3月第3週の初めの飼育状況:3/5〜6産卵→3/9〜10に孵化、孵化数は少なくても良稚魚誕生 (3/11) >



(bQの腹:
    3/5産卵→3/9孵化完了 : 3/11撮影)

・bQの腹は、3/5産卵→3/9に孵化を完了しました。
 昨日、3/10の夕刻から、ゆで卵の黄身を布越しして与え始めました。
 
・自然産卵がほとんどで、約2000匹の孵化です。
 稚魚の状態は、とても良く納得のいく稚魚が誕生したようです。
 (しかし、自然産卵です。孵化数が少なく、
  早く人工授精でガッツリと引きたいと思います)
     
・画像のように、すべての稚魚は体が真っ直ぐで、大きさも揃っています。
 立ち上がり(泳ぎだし)がとても良く感じます。




(bRの腹:
  3/6産卵→3/10孵化完了 : 3/11撮影)

 ・bRの腹は、3/6産卵→3/10に孵化を完了しました。
 本日、3/11の夕刻から、ゆで卵の黄身を布越しして与え始めました。
 
・こちらも自然産卵がほとんどで、2匹のメスの産卵ですが、約2000匹の孵化です。
 稚魚の状態は良さそうです。しかし、孵化数が少なく残念です。
          
・画像のように、ほとんどの稚魚は体が真っ直ぐで、大きさも揃っています。
 立ち上がり(泳ぎだし)は良く感じます。
 
・自然産卵では孵化数が減ってしまいます。
 大潮を過ぎても、産卵しそうなメスはオスと一緒にして、
 このまま産卵仕掛けを継続したいと思います。
 




< 3月第4週の飼育状況:3/末〜4/下旬:いよいよ産卵期の本番を迎えます ! (3/20〜21) >



(3/21〜23の大潮に産卵仕掛け : 3/20撮影)

・3月下旬の大潮を迎えます。
 これから4月の下旬。いよいよ産卵期の本番を迎えます。
 
・本日の夕刻から産卵仕掛けに入りました。仕掛けたばかりで明日はこないと思いますが
 明後日くらいに産卵して欲しいと思います。期待の雌雄の組み合わせです。
 
・種メスの腹はふっくら柔らかく抱卵し出来上がっています。お腹が重く、よたよた泳いでいます。
 種オス達も、腹を押すと、皆、精子が出ます。
 この大潮に2〜3腹、人口受精で満足のいく仔引きをと・・・願います。




(bPの腹:孵化後24日目
2/21産卵→2/25孵化の稚魚 : 3/20撮影)

・孵化後、24日の稚魚達です。
 青仔大まで成長してきました。
 2月末の早産まれで、孵化状態は良くありませんでした。
 しかし、成長は良好なようです。
 
・一部をすくって、どの程度の状態か、軽く選別してみました。


・上段の洗面器の稚魚を選別しました。
 下段の左が跳ねた仔です。右が残った仔です。
 一回目の選別で半分も残りません。魚の大きさもばらついています。
 この腹も飼育記録として、引き続き成長を追いたいと思います。
 
・下の画像が選別で残った稚魚達の画像です。
 とても甘い選別です。今週、暖かい日に全体を選別する予定です。




(bQの腹:孵化後11日目
3/5産卵→3/9に孵化の稚魚 : 3/20撮影)

・孵化後、11日の稚魚達です。
 この腹は、ほぼ自然産卵でした。稚魚は揃っているように感じます。
 1500〜2000匹でしょうか。もう少し匹数が欲しかったと思います。
 
・尾先が開いてきました。尾の先に「しゃもじ形」が見られます。
 ブラインを食して元気に成長しています。



(bRの腹:孵化後11日目
3/6産卵→3/10に孵化の稚魚 : 3/21撮影)

・孵化後、11日の稚魚達です。
 この腹も、ほぼ自然産卵でした。稚魚の成長は良いようです。
    
・しかし、約1000匹。匹数が少な過ぎます。(2匹のメスの産卵でした)
 90×150センチのセメント舟に稚魚が「すかすか状態」です。
 画像は、ブラインに稚魚達が集まったときに撮影しました。


・早く、人口受精で完全な産卵を迎えたいものです。
 今朝(3/21)の産卵は無く、少しイライラしてしまいます。寝不足です。



< 3月第5週の飼育状況:3/末の大潮では産卵無し、引き続き産卵仕掛けを継続します ! (3/29〜30) >



(隣の公園の桜の蕾も「ふっくらピンク色に〜」 : 3/29午後撮影)

・やっと暖かくなってきました。
 東京の桜の開花は今週末(3/31)のようです。
 
・バルコニー越しに見える公園の桜の蕾も少しだけピンク色に膨らんできました。
 まだまだ青い蕾が多く、満開は来週末だと思います。
 今年は例年よりも寒く、桜の蕾の固さからも寒さを実感します。



(毎日、産卵仕掛けを継続 : 3/29夕方撮影)

・2/下旬と3/上旬に産卵があったものの、3/下旬の大潮での産卵はありませんでした。
 種魚達は、画像のように雌雄ともに万全な産卵態勢です。
 低気圧の接近も重なったのに、本当に不思議です。
 
・多くの皆さんからも「今年は、なかなか産卵しません〜」等の連絡が入ります。
 この大潮で引けている方もおりますが、少ない感じがします。
 今年の寒さが原因でしょうか? 魚達にまかせるしかありません。
 
・体調が良いので必ず産卵は来ます。こだわりの種魚で焦らずいきたいと思います。
 これから4月です。人工的ではなく、自然に順応した産卵期を迎えます。
 平均的に良い稚魚が誕生すると思います。



(bPの腹:孵化後33日目
2/21産卵→2/25孵化の稚魚 : 3/29夕方撮影)

・孵化後、1ヵ月を経過しました。青仔〜黒仔手前まで成長しています。
 今日、やっと暖かくなったので、初めての選別を行いました。
 
・2月末の早産まれで、孵化状態は良くありませんでした。成長は良好です。
 選別しみると、歩留まり悪く、たったの10%(300匹程度)しか残りませでした。
 しかし血は継承しています。秋に何匹か良い魚がでてくれたらと思います。     
 
・撮影が夕方になり、舟見の画像のみになってしまいました。
 近日中に洗面器で撮影してみます。



(bQの腹:孵化後20日目
3/5産卵→3/9に孵化の稚魚 : 3/29夕方撮影)

・孵化後、20日の稚魚達です。
 産卵舟(60×90センチ)での自然産卵でした。
 先日、おおきめな舟(90×180センチ)に移しました。
 
・自然産卵のため孵化数が少なく残念でした。
 近日中に尾開き等を確認したいと思います。
 バクテリア飼育水の中で順調に成長しています。



(bPの腹:孵化後34日目
2/21産卵→2/25孵化の稚魚 : 3/30夕方撮影)

・3/30、本日も夕方になってしまいましたが、小さなボールに飼育舟から
 稚魚を適当にすくって撮影してみました。
 (夕方撮影、飼育水にブラインが入っていて見にくくすみません)
 
・選別後、飼育匹数が減って、一日で大きくなった感じもします。
 画像のように大きさにバラツキがあります。黒仔大に成長してきています。
 歩留まりは悪いのですが、魚の体形は良い感じです。体調もバクテリア飼育水で万全です。



(bQの腹:孵化後21日目
3/5産卵→3/9に孵化の稚魚 : 3/30夕方撮影)

・孵化後、3週間を経過しました。小さなボールにすくい稚魚の出来を確認しました。
 やはり、早や産まれで歩留まりが悪く、最初の選別にて半分も残らない状況です。
 (なかなか、皆様にお譲りできる腹が出なくすみません)
 
・魚の体形と大きさの揃いは良くなってきました。とても雰囲気の良い稚魚だと思います。
 どうしても早い時期に産まれた稚魚は平均的に揃えることができません。  
 
・今後の産卵では、自然にアベレージが上がります。不正魚が少なくなります。
 早い時期の産卵はテストと考えます。
 今年の種魚は格別です。良い稚魚が出てきそうです。ご期待くださいませ。



        2012年バイオ飼育記録 bS