< 5月第1週初めの飼育状況:稚魚達も順調に成長、引き続き産卵を継続しています ! (5/1) >

(桜の木:若葉が輝きます! : 5/1撮影)

・5月に入りました。今日は八十八夜だそうです。「各地では茶摘〜」テレビから流れてきます。
 新緑が輝きまぶしく感じます。やっと暖かくなりました。初夏を思わせるような暑さにもなります。
 
・稚魚達は、全体的には順調に成長しています。
 最近感じるのは「人口受精の稚魚よりも自然産卵の稚魚の方がしっかりしている」ことです。
 昨年は震災もあり、毎日のよに余震が続いていたので仕方ないと感じていました。
 しかし今年も同様です。
 当然ですが、より自然に順応させた方が良い結果に繋がると考えています。

(bPの腹:2月下旬孵化の稚魚 : 4/30〜5/1撮影)

・この腹は歩留まりが悪く、今年の稚魚の傾向を観察するために飼育しています。
 現在、300匹程度です。水深は11センチ。中2日程度で飼育水8割差し替え。
 冷凍赤虫を3〜4時間間隔で1枚与えます。ピラニアのように食べています。
 
・画像のように、目先が長くバランスの良い感じの仔も少しいます。
 今後、残る確率は低く感じます。
 良さそうな黒仔を選んで撮影してみました。
 
・この雰囲気の稚魚が、現在の飼育中の針仔からも出てきます。
 確率良く、現代的な良い稚魚に成長していって欲しいと思います。 
 
・GW中に、黒仔の半分をハウスの飼育舟に広げていく予定です。

(bQの腹:3月初旬孵化の稚魚 : 4/30撮影)

・久しぶりに選別を行いました。
 選別後、90×150センチの飼育舟:2舟に、各250〜300匹程度に広げました。
 合計で500匹強でしょうか。(この腹も歩留まりは良くありません)
 
・この腹の方が、bPの腹に比較して大きさが揃っているようです。
 長手です。水深を少し深くして飼育しています(11.5センチ) 

(bXの腹:4/23産卵→27孵化 : 4/30撮影)

・この腹は、3歳才のメスから産まれました。(オス達は2歳)
 卵の大きさもあり、数も凄く10000匹以上が孵化していると思います。
 90×150センチの舟にぎっしりといます。全部の稚魚が揃っています。
 大きく太い稚魚達です。ブラインを食べはじめています。
 
・4/17〜本格化した産卵。(本日までに6腹:bT〜bP0)
 2歳メスからの産卵では自然産卵がベストだと感じています。
 各腹ともに、自然産卵の稚魚はしっかりしています。
 人口受精の稚魚は、なんとなく頼りなく感じます。
 3歳メスになると人口受精でも良い仔が誕生しています。
 
*尾開きの状態を、あと数日(5日〜6日くらい)で確認できそうです。
  皆様に、GW明けからお送りできそうです。ご期待くださいませ。

(bP0:組み合わせ雌雄:5/1産卵)

・上段が種メスです。2〜3段目が使用した種オスです。
 
・今回の産卵では、ここまでの状況からリンゲル液での、
 いっきに卵を絞る人口受精はやめました。
 
・自然産卵のように、メスが魚巣に寄ってくるタイミングを見ながら
 無理のないように少しずつ卵を軽く絞り、
 3匹のオスの精子を順番に、舟の中で魚巣の卵にかけてみました。
 この産卵行動は何回も繰り返されます。
 焦らずに時間をかけて挑戦してみました。良い稚魚の誕生を祈ります。

< 5月第2週の飼育状況:大型ハウス飼育舟へ稚魚達を展開!高原も新緑の季節です! (5/8〜14) >

(八ヶ岳高原の大型ハウス : 5/8撮影)

・5月に入っても、日本列島の上空に寒気が入り、毎日のように雷雨が来ます。
 各地で、猛烈な突風や竜巻の被害も出ています。注意が必要です。
 
・4月中旬〜、大型ハウスに遮光ネット、防虫ネットを取り付けました。
 明るさの調整、寒気・温度調整も容易です。
 ハウス内はとても快適です。魚達も気持ち良さそうです。

(ハウス内の飼育舟 : 5/8撮影)

・ハウスで産卵〜孵化した稚魚、東京事務所のバルコニーで産卵〜孵化した稚魚も
 順次、ハウスに設置した飼育舟に広げていきます。
 
・黒仔達が群れをなして泳ぎ、冷凍赤虫を競って食している様子は爽快です。
 
・バクテリア飼育なので、ハウス内に生臭さはまったくありません。
 魚達も健康体で成長も良好です。


(稚魚を全国の方々へ発送 : 5/8)

・4月中旬〜産卵、孵化の稚魚を皆様に発送開始です。
 やっと満足のいく稚魚が誕生しました。
 
・各腹の稚魚の出来は異なります。
 極力、体がしっかりして、尾開きの良い稚魚を選抜いたしました。

(東京事務所バルコニー : 5/10撮影)

・早や産まれの稚魚の3回目の選別を行いました。
 
・飼育舟は選別後の画像です。
 
・色変わりも始まってきました。6センチを超える仔もいます。
 
・同腹でも大小差が出ます。極力、大きさを揃えて放匹します。

(bP0:5/1産卵→5/5孵化 :5/10撮影) 

・この腹は、約5000匹は孵化しているようです。
 孵化後の立ち上がり(稚魚の泳ぎだし)も良くホッとしました。
 
・ブラインを食べはじめて4日です。
 
・稚魚の腹は、ブラインを食べてオレンジ色です。
 もう、尾先にしゃもじ形を確認できます。
 期待したい腹です。 

(bP1:組み合わせ雌雄:5/11に自然産卵)

・上段が種メスです。2〜3段目が使用した種オスです。
 
・完全な自然産卵にしました。
 自然産卵で卵数は少なめですが、
 体力ある、しっかりした稚魚の誕生を期待しています。

(早産まれの稚魚:5/13撮影)

・黒仔→色変わりがはじまっています。
 健康体に元気良く成長しています。 
 
・この時期、粒餌は与えていません。
 冷凍赤虫で、ころころに太らせています。

< 5月第3週の飼育状況:孵化後の稚魚の歩留まりに、なかなか満足できません! (5/17) >


・自宅、八ヶ岳高原は新緑の季節です。
 木々の新芽が若々しく、木漏れ日に癒されます。
 庭のアーチにはクレマチスのピンク色の花が満開です。
 夏の花:ナスタチュームの朱赤もまぶしく初夏も同時に訪れています。
 南アルプス:甲斐駒ケ岳も、この暖かさでかすんで見えます。


・5/16、東京の事務所から自宅のハウスへ日帰りで戻りました。
 現在、東京の事務所での飼育は私が、
 ハウスは息子TAKUYAが主体に世話をしています。
 今後は、交代しながら、しばらくはリスク回避もあり2箇所での
 並行した飼育になります。
 
・次第に、ハウスの飼育舟も当歳魚達が広がっていきます。
 今年は、稚魚の歩留まりが悪く、なかなか満足できません。
 先日、産卵〜孵化したbP0の腹の稚魚は残せませんでした。
 残った稚魚達には、親魚からの系統の特徴は継承されています。
 
・息子とはすれ違いの飼育状況ですが、
 時間をみつけて選別方法等を説明しています。
 
・本来は、もっと早い時期に産卵を完了させる予定でしたが、
 皆様からのご要望もあり、次の大潮まで産卵を継続してお譲りしたいと思います。
 (全国的に皆様、産卵〜孵化に苦しまれています。
  異常気象や地殻変動等の影響でしょうか)
 種魚達の体調は万全です。本日、5/16の早朝も下記のとおり産卵いたしました。

(bP2:組み合わせ雌雄:5/16に自然産卵と人口受精) 

・上段が種メス2匹(3歳と2歳)です。
 2〜3段目が使用した種オス4匹(2歳)です。
 
・自然産卵が始まっていました。
 3割が自然産卵、7割が人口受精です。
 
・この組み合わせは、4/23にも産卵して良い稚魚が誕生しています。
 一日経過し、受精状況も良好です。

(産卵:3日目 5/18の受精卵)

・産卵後、3日経過(5/18)の受精状況です。
 抜群に良い状態で安心しました。

< 5月第3週の飼育状況:早や産まれの稚魚は黒仔→色変わり!産卵の終盤を迎えました! (5/18) >

(東京:バルコニー飼育場 : 5/17撮影)

・初夏です。昼間の気温が25度を超えてきました。
 ファイロンの波板やヨシズでの遮光も必要になってきました。
 大気が不安定で、毎日のように雷雨がきます。
                   
・早や産まれの稚魚達は、黒仔〜色変わりも始まっています。
 バクテリア飼育水の中で健康体に成長しています。
 
・画像のように、目先が長く、尾張りも良さそうです。
 これからの成長で変化はありますが、期待しています。

(bP3:組み合わせ雌雄:5/18に自然産卵)

・上段が種メス2匹(2歳)です。
 2〜4段目が使用した種オス6匹(2歳)です。


・早朝4時半、自然産卵が始まっていました。
 魚達にまかせて、6時半まで自然産卵を継続させてました。
 魚巣は産卵舟から取り出し、新水の孵化舟にセットしました。


・雌雄は凄い勢いです。卵が産卵舟の外まで飛び散っていました。   
 
・今春の産卵も終盤です。
 あと2〜3匹程度のメスが近々に産卵しそうです。

(種雌雄の飼育舟 : 5/18撮影)

・今年の産卵は苦労しましたが、種魚達の体調は万全でした。
 産卵で雌雄ともに一匹も死なすことなく、全ての魚達が健康体を維持しています。
 拘りの種魚達です。近日中の産卵が終わったら、ハウスの大きな舟へ移動させます。
 ゆっくり休んでもらい来年も活躍してもらいます。

< 5月第4週の飼育状況:当歳魚も順調に成長!今春の産卵を完了しました! (5/28) >

現在作成中

(早産まれの当歳魚 : 5/23撮影)

・気温が安定してきました。
 初夏の気温が続きます。東京では最高気温が27度を超えます。
 飼育水温は23〜25度程度、稚魚の成長に最適な気温です。
 
・各腹の稚魚も、バクテリア飼育水の中で健康体で順調に成長しています。
 今年の稚魚は、特に目先が長く、エラ深く感じます。
 体長は、5〜7センチへと成長しています。

(bP2:5/16自然産卵→20孵化完了 : 
5/24の夕刻撮影)

・この腹は、最高に当たったbXの3才メスの仔と、
 昨年の錦友会の当歳東大関と同腹の2歳メスから産まれました。
 
・画像のように、とても良い稚魚が孵化して、ブラインをお腹いっぱい食べています。
 この腹も一部、皆様にお譲りし、とても高い評価をいただけました。 

(bP4:5/25に自然産卵 : 5/25早朝撮影)

産卵時の動画 ←ここをクリックしてください。

・今春、最後の産卵です。
 種雌雄のエースの勢ぞろい、早朝4時頃から激しい産卵が始まりました。
 
・今年の種魚には、特にこだわり産卵を継続してまいりました。
 全ての種魚は体調を崩すことなく完璧な状態を維持して活躍してくれました。
 
・頑張ってくれた種魚達は、小淵沢の大型ハウスの180×180ランチの種舟で
 ゆっくり休んでもらいます。来春はさらなる活躍を期待します。

(bP4:組み合わせ雌雄:5/25に自然産卵)

・1〜2段が種メス4匹(2歳)です。
 3〜6段目が精子を出して追った種オス8匹(2歳)です。

(bP3:5/18自然産卵→22孵化完了 : 
5/26撮影)

・2歳メスからの腹です。期待の種雌雄の組み合わせです。
 
・画像のように、とても良い稚魚が孵化して、ブラインをお腹いっぱい食べています。
 この腹も一部を皆様にお譲りし、元気に到着し高い評価をいただけました。 


        2012年バイオ飼育記録 bU