< 2月第1週の初めの飼育状況:明二歳種魚達も産卵態勢を整えています。順調に進んでいます! (2/2) >


・いよいよ2月に入りました。産卵シーズンに入ります。
 昨日(2/1)、東京の気温は12度を超えて風も無く、小春日和になりました。
 今日(2/2)の予想気温は20度、低気圧に向かって南風が入り4月の気温になるようです。
 そして、翌日は寒気が入り急激に気温が下がり、寒暖差の激しい2月との予報です。

(明二歳種魚達の飼育舟 : 2/1撮影)

・薄い青水のバクテリア飼育水の中で、明二歳種魚達も順調です。
 飼育水には生臭さ等の匂いも無く、土のようなバクテリア分解が効いた良い匂いです。
 90×150(220リットル)のセメント舟に、20〜25匹を放匹しています。
 
・水深は、ほぼ満水:18〜19センチです。水温は18度をキープしています。
 日の当たる時間帯は、20度くらいまで水温が上がります。
 (昼間は保温のためファイロンのみで覆い、夜間は3センチのスタイルホームでさらに覆います)
 
・朝:良質な粒餌をバクテリア水で浸して十分に与え。
 夕方:冷凍赤虫を1枚食べさせています。

(明二歳種魚達の一部画像 : 2/1撮影) 

・画像の横見4匹はメス種魚です。
 体高もあり、腹が膨れて抱卵しているようです。


・雌雄ともに頭の脂肪の乗り方から体調の良さがわかります。


・明三歳のメス種に比較して少し腹は固めです。
 明二歳の産卵態勢が整うにはもう少し時間かかりそうです。
 (今春は、明三歳の方が産卵態勢が整うのが早そうです)



・オス達の前鰭には、薄く追い星が確認できます。
 軽く横腹を押してみましたが、まだ精子は出ません。
 
・2/9〜11の大潮にあわせて、今春初の産卵を予定しています。 

< 2月第2週の飼育状況:2月:1回目の大潮です:今春初の「産卵仕掛け」を行いました! (2/9) >


・今日から大潮です。今春初の「産卵仕掛け」を行いました。
 例年より半月早いスタートです。
 2月上旬、一年で一番寒い時期です。ここ数日、強い寒気が入っています。
 東京では最高気温で6〜8度、北風が強く体感温度は零度くらいです。
 大潮ですが、気温が低く無理のないように産卵させていきたいと思います。


・毎年使ってい魚巣を天日干しです。(熱湯にて洗った後、干しています)
 ビニールの荷造りテープを裂いて、ぼんぼり状にして重石を着けて使用します。
 手作りで安価にできます。


・人口受精の準備もしました。今年も、この季節が来たと〜と実感します。
 小鉢の内側に白ワセリン(200円〜300円)を指で均等に薄く塗布します。
 (白ワセリンの代わりに、ラップを使用す方もおります)
 リンゲル液500cc(300円前後)を、各小鉢に150ccくらい入れて、
 その中で精子と卵を絞り、人口受精をさせる予定です。
 (人口受精に必要なものも、とても安価に準備できます)


・あまりに寒く気温が低いため、産卵セットをするか悩みましたが、大潮です。
 明三歳の種メスの抱卵状態も良いので、試験的に1舟だけセットしてみました。
 
・明三歳のメス:3匹、オス:3匹、明二歳のオス:3匹で計9匹を使います。
 厳しい寒さ、外気温が低いため、無理をさせないように様子を見てみます。
 
・産卵舟は、60×90センチのセメント舟です。
 サーモとヒーターにて水温は20度に設定しました。
 バクテリアABを投入しています。

< 2月第3週初めの飼育状況:2月11日の早朝、今年初の産卵がありました! (2/12) >


・毎日、厳しい寒さが続いています。北風も強く体が凍る感じです。
 そんな中、予定どおり、産卵仕掛け2日目で1腹目が引けました。
 今年初めての産卵です。


・2/11の早朝、6時に保温のために覆っているスタイルホームとファイロンの波板を外して
 仕掛けた舟の種雌雄の状況を確認しました。
 しかし、魚達は産卵のそぶりは無く、寒いのでファイロンで覆い部屋に戻りました。
 
・そして、1時間後、7時に再度確認してみると産卵が始まっています。
 あわてず人口受精の準備を整えて、メスの腹を押してみるともう卵は出ません。
 魚巣にはたくさんの卵が産みつけられていて産卵が終わっています。
 画像のように、産卵舟の淵にまで産んだ卵が飛び散っています。
 人口受精は出来ず、完全な自然産卵になってしまいました。
 
・あまりに寒く、スタイルホームで覆って暗い状況から、いきなり光を入れた関係で、
 種雌雄のタイミングが合わなかった感じです。  
 魚巣の卵の状態や産卵舟の精子の量から受精率は期待できません。(精子で白濁していません)
 
・この早い時期の産卵はあくまでも試験的です。メスが抱卵して卵を産んだこと。
 そして、仕掛けた明二歳と三歳の6匹のオス全部が確実に精子を出したことに満足です。
 人間の予定、人間の都合で、こんなに寒い時期に産卵させているのです。無理は駄目です。
 この種魚の状況から今春の産卵予定が組めます。産卵が継続しそうです。

(bP:産卵組み合わせ雌雄画像 : 2/11)

・1段目が種メス(明三歳)画像です。
 2〜4段目が種オス(明二歳:3匹、明三歳:3匹)画像です。

< 2月第4週初めの飼育状況:産卵と孵化!いよいよ2月:産卵本番の大潮を迎える準備に入ります! (2/18) >


・今年の冬の寒さは記録的です。
 北海道、東北や日本海側の積雪のニュースに驚きます。
 ここ数日の東京の寒さも尋常ではありません。
 
・しかし、季節は着実に進んでいます。
 バルコニーから見える桜の木には、新芽が膨らみはじめました。
 気温は低く北風は強い毎日ですが、春の日差しは確実に強くなっています。

(bP:産卵:2/11産卵→2/15孵化の稚魚
 : 2/17撮影)

・寂しい孵化状況になりました。
 卵が産み付けられた魚巣は、種雌雄の産卵行動のタイミングがあわず、
 また人口受精も出来ず、ほとんどが無精卵で真っ白でした。
 しかし、こんな状況でも300〜500匹程度が孵化しました。
 (通常は、3000〜8000匹の孵化数です)
 
・画像のとおり、しっかりした稚魚も見受けられます。泳ぎだしの良い仔もいます。
 通常ですと、このような産卵匹数では飼育を継続しませんが、
 まだ、他の腹の産卵がないので試験的に飼育を継続してみます。
 (最低水温:20度維持、フィッシュボンSSで、2/17の夕刻から餌付け開始)
 
・自然産卵で、飼育舟は汚れていますが、バクテリアを投入しているので
 無精卵の腐敗する生臭さも無く、飼育舟の水質は綺麗に浄化されます。
 稚魚の段階で、Bバクテリアの免疫抗体も稚魚の内臓に植えつけます。
 バクテリア飼育の稚魚は、とても健康体(丈夫)で飼育の労力は軽減できます。
 Aバクテリアによる水質浄化と内臓機能強化により成長力も上がります。

(明三歳種親舟の床調整 : 2/16撮影)

・2/16、やっと日差しがもどり天候が回復、気温は低く作業は辛かったのですが、
 明三歳種魚達の舟の苔を落とし、本格的な産卵態勢を整えます。
 (苔を落とし、この舟の中で産卵が始まってよい状態にします)
 
・明二歳の飼育水を1/3程度、新水2/3で飼育舟を整えました。
 そして、ABバクテリアを投入しています。
 
・魚達の体色の良さから、体調の良さが確認できます。

(明三歳種親舟の床調整翌日 : 2/17撮影)

・翌日の飼育舟の飼育水の状態です。
 朝、良質な粒餌をバクテリア飼育水で浸して、たっぷり与え、
 夕方には、冷凍赤虫を1枚給餌しています。
 産卵時は、この程度の透明度のあるバクテリア飼育水にしています。

(明三歳種:オスの「追い星」と「精子」の状態 : 2/17撮影)

・種オスの横腹を軽く押すと、画像のように「歯磨き粉」のような、
 白く濃い精子が出ます。ほとんどのオスの精子の出が確認できます。
 (この精子が霧吹き状態になる精子は、あまり良くないと感じます) 
 
・前鰭の「追い星」の状態からも、完全に産卵態勢が整っています。

(明三歳種:メスの抱卵状態 : 2/17撮影)

・種メス達の抱卵状態も良いようです。
 腹の中心の筋(線)も柔らかくなり、
 腹全体が柔らかく、肛門(産卵口)が紫色になってきます。
 (なかには、腹が硬くても産卵するメスがいますので注意ください)
 
・種メス達の食欲は、種オス達を上まわります。

(明二歳種魚達の飼育舟の状態 : 2/17撮影)

・明二歳種魚達も良い状態です。
 画像のように体色良く、元気に泳ぎ回っています。
 
・今春は、明三歳の方が早く産卵態勢が整っています。
 二歳のオス達は、三歳と同様に良い精子を出しています。
 メス達の腹の仕上がりは、もう少しかかるかもしれません。
 2〜3匹のメスの腹は、とても柔らかくなっています。
 
・2/23〜26の大潮を中心に産卵仕掛けを行います。
 今回は「満月」の大潮です。良い産卵を期待しています。
 しかし、まだ、極寒の2月です。無理のないようにしていきます。 

< 2月第5週初めの飼育状況:満月です。大潮に入り。厳寒ですが本格的産卵期に入れそうです! (2/24〜27) >

・厳しい寒さが続いています。
 日差しは強くなりましたが、北風が強く砂塵が舞う寒い一日でした。
 2月末の大潮を迎えて、魚達は産卵行動に入りました。
 昨日までなんの兆しも無かった種魚達が、急に「そわそわ」し始めます。
 「自然界の力」を実感します。潮目が生命の誕生を促します。

(産卵仕掛けの工夫 : 2/23夕刻撮影)

・画像のように、産卵仕掛けを工夫してみました。
 100円ショップで、「人口芝」「金属の網」を購入して、
 作成した魚巣の下に敷いてみました。
 (人口芝は浮いてしまうので、金属の網を重しに使います)
 (大きな舟では人口芝を4枚、小さな舟では2枚セットしています)
 
・産卵が本格化してくると、産卵舟、孵化舟、稚魚飼育舟〜と
 舟数が多数必要になります。
 種魚を飼育している舟に、このように仕掛ければ、自然産卵しても、
 卵が産み付けられた魚巣と敷いた人口芝を、別に用意した孵化舟に移せます。
 これで、次々始まる産卵に対応していきたいと思います。

(明二歳種魚の舟で産卵行動 : 2/24の早朝撮影)

・関東では、昨日(2/23)から大潮に入りました。
 早朝6時、保温のために覆っているスタイルホームを外して朝日を入れると、
 明二歳種魚の飼育舟に仕掛けた魚巣で産卵行動が始まりました。
 今朝、この舟の産卵は期待していませんでした。
 刺激を与えるために魚巣を入れておきました。想定外ですが嬉しいです。

(リンゲル液の中で人口受精 : 2/24の早朝撮影)

・魚巣の上で、オスが勢い良くメスを追っています。
 メスの腹を軽く押すと産卵口から飴色の卵が出ます。
 準備していた人口受精用の小鉢
 (内側に白ワセリンを薄く塗布し、リンゲル液を注いだ)を活用しました。
 
・最初にオスの精子を絞り、次にメスの卵を絞ります。
 魚を泳がせながら無理のない範囲で、この作業を継続していきます。
 今回、オスは3匹を使いました。皆、白く濃い精子をしっかり出してくれました。

(孵化用の舟に受精卵をまきます : 2/24の早朝撮影)

・孵化用の舟に(新水で20〜22度に調整しておいた舟)に受精卵をまきました。
 明二歳種メスです。卵の数は3000個くらいでしょうか。色艶は良さそうです。
 オスの精子の出も良く、受精率は高いと思います。
 (明日には受精率もわります。5日程度で孵化が始まると思います)
 
・もう少し卵を絞れる感じもしましたが、無理はさせず次の産卵に備えさせます。

(bQ:産卵組み合わせ雌雄画像 : 2/24産卵)

・1段目が種メス(明二歳歳)画像です。
 2〜3段目が種オス(明二歳)画像です。
 
・人口受精でオスの精子は、2段目の左、2段目の右、3段目の順番で絞りました。

(近所の畑の花々 : 2/24の撮影)

・犬の散歩で自転車をこいでいると、
 近所の畑に、「菜の花」が黄色く寒さに耐えている感じです。
 その横には、「冬知らず」の花が低い姿勢で力強く咲いていました。
 厳しい寒さは続きますが、ゆっくり確実に春へと進みます。
 
・種メス達の腹も、ここに来て次々と柔らかく出来てきました。
 この大潮で、あと2〜3腹くらいの産卵を期待しています。

(bPの腹:稚魚の状況 : 2/26撮影)

・2/17の夕刻から、フィッシュボンにて餌付けしている稚魚達です。
 あまりに孵化匹数が少なく(人口受精できず)、まだブラインは与えていません。
 試験的な飼育ですが、稚魚達は健康体で丈夫です。尾先も少し開いてきました。
 bQの腹の受精率は良い感じなので、もう少ししたら、この腹もブラインも与えていきます。

(bQの腹:2/24産卵の受精状況
                 : 2/26昼撮影)

・産卵から2日経過した卵の状況です。
 ほとんどの卵が受精し、すでに透明から中心が黒色へと細胞分裂が始まっています。
 この高い受精率は人口受精の威力です。

(明二歳の産卵仕掛けを継続 : 2/25撮影)

(明三歳の産卵仕掛けを継続 : 2/25撮影)

・種魚達の状態は良好です。産卵仕掛けを継続しています。
 昨日と今日の産卵はありませんでした。焦らずいきます。
 明日は低気圧が通過します。
 極寒、雨中の人口受精はきついですが、期待しています。



・2/27、潮目の最終です。昨日「大潮」が過ぎ、
 今日は「中潮」ですが「低気圧の通過」と産卵条件が揃いました。
 (自然の力:大潮と低気圧の通過は産卵にとって一番良い条件です)

(厳寒雨天の中で自然産卵と人口受精
          : 2/27の早朝撮影)

・早朝、保温のためのスタイルホームとファイロンの波板を外すと産卵行動が始まっています。
 期待はしていましたが、厳寒の雨天の中の産卵は人間にはきついものです。
 バルコニーですので屋根は無く、雨合羽を着ての作業です。
 しかし夢中で、産卵作業中は寒さは感じません。
 
・雨天のため、自然産卵と人口受精の画像撮影は出来ませんでした。
 産卵用に準備していた舟の画像です。
 自然産卵の魚巣等(画像の左側)を沈め、
 人口受精させた卵を舟の右側にまきました。(舟は90×150センチ)


・魚巣にも卵が産み付けられています。受精率はわかりません。
 人口受精では2小鉢分を絞りました。
 自然産卵:3割、人口受精:7割といった感じです。
 
・雨天の中の撮影で画像が悪くすみません。
 三歳メスでしたので、卵は飴色で大きさもあります。

(bR:産卵組み合わせ雌雄画像 : 2/27産卵)

・1段目が種メス(明三歳歳)画像です。
 2〜4段目も種オス(明三歳)画像です。
 
・今回は、三歳種の舟の中での産卵でした。
 雌雄ともに三歳で人口受精をさせました。
 
・人口受精でオスの精子は、2段目の左、2段目の右の魚で絞りました。
 (人口受精は、この2匹を使いました)
 全てのオス達がしっかりメスを追い精子を出していました。



・明日からは寒さも緩み、3/中旬〜下旬;14〜15度まで気温が上がる予報です。
 青空が広がるようです。明後日には16度の予報「春一番」が吹くかもと・・・
 
・産卵仕掛けは、引き続き継続していきます。
 種魚達の体調は万全。魚巣のセットがたくさん必要になりそうです。



応援宜しくお願い申し上げます。

金魚ランキングへの投票もお願い致します

        2013年バイオ飼育記録 3