< 3月第1〜2週の飼育状況:3月入りは「春の嵐」。いっきに気温が上昇。産卵・孵化は順調に継続! (3/2〜9) >


・日本海を強い低気圧が通過し、列島は東北を中心に大荒れです。
 北海道や東北では猛烈な吹雪。太平洋岸には南風が吹き込み「春の嵐」です。
 
・3/1(昨日)、バルコニーは猛烈な風のため、夕刻に産卵仕掛けを確認することも出来ず、
 一昨日からの飼育水のまま、魚巣がセットされていました。
 今朝の産卵は無いと思っていましが、この猛烈な低気圧により産卵が誘発されたようです。
 3/2の早朝に、今年の4腹目が引けました。

(「春の嵐」の中で自然産卵と人口受精
          : 3/2の午後撮影)

・昨日の猛烈な南風から一転、冬型の気圧配置になり、今日は冷たく強い北風になりました。
 7時過ぎに、保温のスタイルホームとファイロンの波板を外すと、
 明三歳種魚達の舟の中で産卵が始まっていました。
 
・半分は自然産卵、その後は1小鉢分(リンゲル液)だけ人口受精できました。
 画像は、自然産卵の魚巣と人口受精させた卵を産卵舟にまいた状況(午後撮影)です。
 
・あわてて舟に新水をはり、産卵舟を準備しました。
 画像の黄色い円形の粒が卵です。透明な粒は新水をはったときの水泡です。
 
・魚巣に産み付けられた卵へも、オスの精子を絞りかけてあげました。
 受精率が高まることを期待しています。午後の状況ですが、無精卵は少なく感じます。

(bS:産卵組み合わせ雌雄画像 : 3/2産卵)

・1段目が種メス(明三歳歳)画像です。
 2〜3段目も種オス(明三歳)画像です。
 
・今回も、三歳種の舟の中での産卵でした。
 天候も悪く、雌雄ともに同じ舟の三歳魚で人口受精をさせました。
 
・人口受精でオスの精子は、2段目の左、2段目の右の魚で絞りました。
 (人口受精は、この2匹を使いました)
 全てのオス達がしっかりメスを追い精子を出していました。
 
・産卵は順調です。これからは誕生する稚魚の状態も気になります。

*ここまで完全に満足した産卵ではありませんが、全てが予定どおりです。
  全ての種魚達が、この厳寒の中で健康体を維持し、良い産卵態勢を迎えています。
  これは「バイオバクテリアAnakas:アナカスの力」だと考えています。
  自然界のバクテリアを特別にブレンドし、いっさい人工的化学物質は使用していません。
  バクテリアの水質浄化力、魚の内臓(腸)に善玉菌として根付き、成長・性ホルモンの
  分泌を活性化し、さらに本バクテリアはヘルペス等への免疫力を高めているからです。
  健康体無くして産卵行動には入れません。(体力のある強い魚達へ成長させてます)
  近年の地震多発等の地殻変動や、地球温暖化による気温の異常変動等に対応する
  体力が必要になっています。
  このよう状況は、生物の生態系までが影響を受ける現代に突入しています。
  バクテリアという自然界の力を上手く利用して、安全で健康体に魚達を育てたいと思います。
  (「らんちゅう」だけでなく、今は鰻、鯉、チョウザメ、メダカ等の養殖へと展開しています)

(「小潮」でも産卵が継続:完璧な人口受精 : 3/4撮影)

・昨日からは潮目は悪く、明日までは「小潮」が続きます。
 週末からの「大潮」、さらには木曜からは気温も平年以上との予報(4月下旬:20度超え)
 3月初めの本格的な産卵を予定していました。
 
・産卵も今朝はお休みかと思いきや、明二歳種飼育舟で産卵が始まりました。
 7時に、飼育舟の保温材を取り外し、少し魚達の様子を観察していると、
 2匹のメスが盛んに魚巣に頭を突っ込んでいます。(常時、魚巣を仕掛けて刺激しています)
 数匹のオス達は、産卵態勢に入ったメスだけを激しく追い出しました。
 まだ、魚巣には産みつけられていません。人口受精の準備に入りました。
 
*魚達の行動が一番的確な産卵の合図になります。
 どんなに柔らかく抱卵して産みそうなメスでも、産卵態勢に無いメスをオス達は絶対に追いません。
 また、産卵態勢のメスは、必ず魚巣に突っ込み産卵行動を示します。 


・60×90センチの舟に新水を張り「産卵舟」を準備しました。
 小鉢にリンゲルを薄く塗布して、リンゲル液を注ぎます。
 慌てなくても、メスは急に全ての卵を魚巣には産みつけません。
 
・今回、下画像の4匹のオスが一番激しくメスを追いました。
 4匹のオスの精子を絞り、2匹のメスの卵を絞り、これを繰り返して、
 軽く指先で攪拌して産卵舟にまきました。
 (小鉢は一つ、まき終わると、またリンゲル液を注いで繰り返します)
 
・2匹のメスが、ガッツりと卵を出してくれました。
 オス達の精子の状態はとても良く、
 久しぶりに「産卵舟」の底が卵で埋め尽くされました。
 高い受精率も期待できそうです。

(bT:産卵組み合わせ雌雄画像 : 3/4産卵)

・1段目が種メス:2匹(明二歳歳)の画像です。
 2〜3段目も種オス:4匹(明二歳)の画像です。
    
・完全な人口受精に成功しました。
 2匹のメスに対して、4匹のオスの精子を均等に入れて受精させてみました。

(ブラインシュリンプ関係 : 3/1〜4撮影)


・今年のブラインの品質も抜群に良好です。
 稚魚達の孵化とともに、ブライン沸かし作業がはじまります。春を感じます。
 スチロールの中に、2〜4リットルの梅酒ビンのような容器に入れて、
 サーモとヒーターで27〜28度、3%塩水で24時間、容易に沸きあがります。
 
・私は「藤本太陽堂」さんのブラインシュリンプ(アルテミア)エッグを毎年使います。
 大さじに軽く一杯の卵を沸かすと、画像のように想像以上のブラインが孵化します。
 ソルトレイク産で綺麗なオレンジ色。
 簡単に、小さなプラスチックバケツとホースを繋いだ分離用具で
 ブラインの幼生だけを取り出します。殻との分離も良く、最高のブラインだと感じます。
 
・どんどんブラインを沸かして、画像のような容器やバケツにストックします。
 稚魚のバクテリア飼育水で、沸かした3%の塩水を倍にわり水。
 常温でエアーリングすると4〜5日もブラインは生き続けます。
 稚魚達に与えたいときに、すくい給餌します。(まるでミジンコのよに扱えます)

(フィッシュボンSSサイズの給餌 : 3/4撮影)

・昨年より、産れたときからブラインとフィッシュボンを併用しています。
 フイツシュボンは、孵化後の稚魚から与えられる粒子に加工されています。
 自然素材の栄養価が高く、これを与えると針仔の段階から筒の太さ(成長)を感じます。
 尾開きも良くなるように感じます。

・3/7〜いっきに暖かくなりました。
 東京の桜の開花予想も早まり3/23と発表されました。春本番です。
 日本海を低気圧が通過、そこに向かって暖かい南風が列島に吹いてきます。
 気温は、20度を超えて4〜5月の陽気。初夏を思わせる暑さでした。
 
・2〜3月初めに産卵・孵化した稚魚の状況を撮影してみました。

(2/中旬〜下旬:3腹産卵の稚魚 : 3/7〜8撮影)

bPの腹 : 2/11産卵→2/15孵化

bQの腹 : 2/24産卵→2/28孵化

bRの腹 : 2/27産卵→3/3孵化

・bPの腹は、産卵に間に合わず、自然産卵によるわずかな孵化でした。
 今年の稚魚の健康度を確認のために飼育を継続しました。
 健康体です。稚魚は50匹程度に選別し、飼育スペースの関係で、
 bRの腹と一緒の飼育に切り替えました。
 
・bQの腹は、500〜600匹程度が残っています。明2歳メスからの産卵でした。
 体形は良さそうです。このまま稚魚の尾開きを確認していきます。
 
・bRの腹は、明3歳メスの産卵でしたが、昨年産卵していないメスでしたので、
 今回は自然産卵7割と人口受精3割で、孵化数は500匹程度です。
 期待して、大きな舟を産卵舟にしましたが、空き空き状態です。
 稚魚の体形は良く感じます。
 
*2月孵化の稚魚は、アベレージ的に期待はできません。
  試験的ではありますが、各腹の稚魚達の健康度と体形は良いと確認できました。

(3/初旬:2腹産卵の稚魚 : 3/7〜8撮影)

bSの腹 : 3/2産卵→3/6孵化

bTの腹 : 3/4産卵→3/8孵化

 ・bSの腹は、明3歳のメスを使い、自然産卵と人口受精の半々でした。
 孵化数は、3000匹弱程度でしょうか。
 現在、フイツシュボンを与えています。明日からブラインも給餌開始です。
 稚魚は大きく感じます。
 
・bTの腹は、明2歳が同時に2匹産卵しました。
 この2匹を完全に人口受精させてることが出来ました。
 本日から孵化が始まっています。
 まさに、撮影時、卵から稚魚達が誕生しているところでした。
 舟底一面に針仔が誕生です。10000匹近い孵化数と感じます。
 良い立ち上がり(稚魚の泳ぎだし)を期待しております。

・明日。3/10〜13までが大潮です。
 この暖かさも重畳して、いっきの産卵を期待しています。
 バルコニーの飼育舟は、稚魚で埋め尽くされていきます。
 孵化舟が足りなくなったら、小淵沢の大型ハウスの飼育舟へ受精卵を持ち込み、
 産卵を継続させます。(ハウスの孵化態勢は整っています)

(明3歳種魚の飼育・産卵舟 : 3/8夕刻撮影)

(明2歳種魚の飼育・産卵舟 : 3/8夕刻撮影)

・種魚達の体調は万全です。
 魚に勢いがあり、体が輝いています。
 なんとなく魚達は「魚巣」を意識しているようです。

< 3月第3週初めの飼育状況:初夏のような記録的暑さ、砂塵「煙霧」の荒れた天候。産卵・孵化は順調に継続! (3/11〜14) >


・昨日、3/10、関東は砂塵に包まれました。
 正午の気温で25度を超えていました。(周辺の練馬の最高気温は28.8度)
 あまりの暑さの中、Tシャツで作業。熱中症の一歩手前に来ていると感じ、慌てて休息しました。
 その後、はじめて聞く気象現象「煙霧」に覆われて、屋外の視界が無くなりました。
 過去に経験したことのないような気象状況でした。
 
・種魚達の体調は万全です。大潮に入り、本日、3/11の早朝に2腹が産卵しました。
   
*大潮に入り、種魚達に(産卵行動が見られ)産卵が近づいてきたら、
  栄養価の高い粒餌は控えます。泳がせて運動させ、冷凍赤虫にします。
  今まで、良質な粒餌にバクテリア水を浸して給餌し、メス達の抱卵状態は整っています。
  ここからは、午前は冷凍赤虫を中心に与えます。夕方には給餌は終えたいです。
  魚達を「食欲から性欲へと」切り替えるためです。
  (画像のように、冷凍赤虫にバクテリアABの粉体を少量ふりかけて、
   魚達に、冷凍赤虫とバクテリアを、いっしょに食べさせています) 
  (バクテリアは、通常飼育〜産卵〜孵化〜稚魚達の飼育、全てに使用しています)

(3/11:一転極寒の早朝に人口受精成功 : 夕方撮影)

・昨日は記録的な夏日。今朝は寒冷前線が通過し北から寒気が入りました。
 一転、真冬に逆戻りです。震えながら人口受精に成功です。
 
・明2歳が2匹産卵しました。メスは頭を魚巣に突っ込み「産卵態勢」です。
 オス達も、勢い良くメスを追います。
 2匹の産卵、人口受精時に卵数は多く感じませんでしたが、
 60×90センチの産卵舟の底には卵でいっぱいです。
 夕方の受精状況も良さそうです。

(bU:産卵組み合わせ雌雄画像 : 3/11産卵)

・1段目が種メス:2匹(明二歳歳)の画像です。
 2〜3段目も種オス:4匹(明二歳)の画像です。
    
・完全な人口受精に成功しました。
 2匹のメスに対して、4匹のオスの精子を均等に入れて受精させてました。
 オス達の多くが追っていましたが、一番濃い精子を出している魚:4匹を使いました。
 (歯磨き粉の白いチューブ状の精子が良く、霧吹き状に広がる薄い精子は駄目です)

[孵化した稚魚達の状況 : 3/11の夕方撮影]

・ブラインを良く食べています。針仔達の泳ぎだしも良好。成長も順調で安心しています。
 もう少しして、尾に「しゃもじ形」を確認できたら、「稚魚ご予約の皆様」へ順次お送りします。
 (撮影が夕方になってしまい画像が悪くすみません)

(bRの腹 : 2/27産卵→3/3孵化)

(bSの腹 : 3/2産卵→3/6孵化)

・連日、産卵に追われていますが、
 極力、各腹の稚魚の状況も撮影して掲載させて頂きます。

・3/12、今朝も2腹引けました:完全な人口受精に成功です。
 大潮と暖かさもあり、連日の産卵が続きます。
 今日は最高気温が18度を越えて4月の陽気。
 明日は20度を越えて4月下旬〜5月で、「上着いらず」との予報です。

(bTの腹 : 3/4産卵→3/8孵化)

・孵化後3日目の稚魚達です。
 飼育舟の四隅の黒溜り部分を、無作為にすくって撮影しました。
 稚魚達の体は、現状、真っ直ぐな魚が多く良い感じです。
 まだまだ稚魚の良否はわかりません。今後の成長を見たいと思います。
 
・昨日まではフィッシュボンSSを与えて、今日からブライン給餌も開始しました。
 (今年は、孵化後、ゆで卵の黄身は与えていません。フィッシュボンを与えています)

(bUの腹 : 3/11産卵の受精状況)

・産卵から一日が経過。ほぼ100%の受精率です。
 白くかびた卵はありません。全て透明で中心が少し黒く感じます。
 とても良い人口受精でした。良い孵化・稚魚の誕生を期待します。
 
*産卵時の舟〜人口受精後の孵化舟〜孵化〜針仔〜青仔〜黒仔〜
  すべての段階でバクテリアを投入しています。
  受精させた卵を産卵舟にまいたときに、バクテリアを投入すると
  無精卵の腐敗を防ぎ分解して受精率が上がります。
  (受精率を上げるために薬を投入する方もいますが、
    バクテリアの浄化力が、より自然で優しいと感じます)

(3/12:メス2匹が産卵:完璧な人口受精 : 夕方撮影)

・今朝も、明2歳種魚達の舟で産卵が始まっていました。
 目覚まし時計が鳴る前、5時50分に目が覚めました。
 
・舟の保温材を外すと、2匹のメスが魚巣に頭を突っ込んでいます。
 まだ魚巣に卵は産みつけていません。
 10分くらい様子を見ていました。
 オス達も、凄い勢いでメスを追います。
 
・2匹のメスの腹は、それほど柔らかく感じませんでした。
 しかし、上見で、「腹が横に張り出して」抱卵状態は出来ています。
 軽く、腹を押すと飴色の良い卵が出てきます。
 慌てずに、リンゲル液の中で完全な人口受精に成功です。
 
・90×150の大きな舟に、びっしり受精させた卵をまくことができました。
 昨日と本日の人口受精で、「ガッツリ引けて」久しぶりに爽快な充実感を味わいました。

(bV:産卵組み合わせ雌雄画像 : 3/12産卵)

・1段目が種メス:2匹(明二歳歳)の画像です。
 2〜4段目も種オス:6匹(明二歳)の画像です。
    
・完全な人口受精に成功しました。
 2匹のメスに対して、6匹のオスの精子を均等に入れて受精させてました。
 まだまだ産卵が継続しそうです。
 オス達も均等に使い、一部の魚への負担を避けます。

(隣の公園の桜 : 3/14夕方撮影)

・昨日3/13は、強烈な南風が吹き荒れて嵐。気温は22度まで上昇。
 一転、本日3/14は、低気圧が通過し北風が入り真冬に逆戻りです。
 寒暖差の激しい「ジグザグ気温変化」が続いています。
 
・昨日、福岡では「桜の開花」、東京でも今週末の3/17頃の開花予想が出ました。
 バルコニー越しの「隣の公園の桜」も、蕾がふっくら膨らみ、なんとなくピンク色を感じます。 

(bSの腹 : 3/2産卵→3/6孵化)

・孵化後1週間が経過した稚魚達です。
 今日は、午後になっても北風が強く、舟見ですが画像を撮影いたしました。
 体が太くしっかりして、大きさも揃っています。尾先が開いてきました。
 もう少し様子を見ないと良否は判断できません。

(3/13に1腹、3/14に1腹が産卵
:同一産卵舟:3/14夕方撮影)

(3/13産卵の卵 : 3/14夕方撮影)

(3/14産卵の卵 : 3/14夕方撮影)

・3/11〜連日の産卵です。
 3/13と3/14に明3歳メスが産卵しました。
 
・3/13は、完全な人口受精でしたが、このメスは卵数が少なく感じます。
 今春、二回目の産卵でした。
 
・3/14は、自然産卵が始まっていました。魚巣に半分、そして人口受精で半分。
 産卵舟が足りなくなり、3/13の卵と同一の大きな舟に受精卵をまきました。
 
・まだまだ、産卵は続きそうてうです。明日からの産卵では、
 受精卵を小淵沢の大型ハウスの飼育場へ持って行き、産卵舟にセットする手配です。

(bW:産卵組み合わせ雌雄画像 : 3/13と3/14産卵)

・1段目が種メス:2匹(明三歳歳)の画像です。
  左が3/13に産卵。右が3/14に産卵。 
 
・2〜3段目も種オス:4匹(明三歳)の画像です。
 4段目も種オス:24匹(明二歳)の画像です。
    
・今回は3歳メスの産卵でした。3歳オスの精子が主体です。
 明2歳メスの産卵はありませんでしたが、
 明2歳オス達は「ざわざわ」していたので、精子を絞ることが出来ました。

< 3月第4週の飼育状況:3/19:7月上旬の気温・記録更新、孵化〜稚魚の成長は予想どおり! (3/20) >


・3/19、各地で25度を越える夏日になりました。
 3月としての気温として記録を更新とのことです。
 
・桜の花も開花が始まりました。今年は早いです。
 この暖かさで、週末にはいっきに満開になるのでしょうか。


・バルコニーの飼育舟は、稚魚達で埋め尽くされていきます。
 稚魚達の食欲は旺盛です。
 孵化率の非常に高いブライン、良質で微細粒子に粒餌フィッシュボンSSを給餌。
 (ブラインの質と孵化率は、とても大切です。稚魚の成長を大きく左右します)
 
・朝:6〜7時にブライン、昼:12〜13時にブライン、夕方:17〜18時にブライン
 夜:23〜24時にフィッシュボン給餌のタイミングが基本です。
 
・魚達は、24時間食しています。(夜間は暗いまま与えます。照明は不要です)
 
*バクテリア有機物を食したブラインを、産まれてすぐの稚魚達が食べます。
  これにより、稚魚の内臓(腸)に善玉菌が根付き、成長力と免疫力が上がります。
  私は、孵化したブラインを稚魚の飼育水で割り水し常温にてストックさせています。
  このときに、ブラインは、稚魚の飼育水の中の有機物豊富なバクテリアを食べて長生きします。
  また、ある方は、ブラインを沸かすときにバクテリアABの粉体を入れると、
  とても良く湧き上がるとのことです。バクテリアを食べたブラインは何日も生きています。
  ですから、まるでミジンコのように、稚魚へ与えたいときに網ですくい給餌できるのです。 

(bPの腹・・・2/11産卵→2/15孵化) :3/19撮影 

・産卵時期が早く、気がつかない間に自然産卵。
 ほんのわずかな孵化の稚魚を試験的に飼育を継続しています。
 もう、青仔〜黒仔へと成長しています。最終的には残らないと思います。
 今年の稚魚の孵化後の体力と成長の記録です。

(bRの腹・・・2/27産卵→3/3孵化)) :3/19撮影

・やはり、この腹も孵化数が少なく、飼育スペースの関係で、
 bPの腹の稚魚と一緒に飼育しています。
 まだ、選別はしていません。近日に行います。
 魚は、中に良い固体も見られます。もっと匹数が欲しかったと思います。

(bSの腹・・3/2産卵→3/6孵化)) :3/19撮影 

・この腹は、1500匹程度の孵化でした。
 3歳のメスからの産卵で、孵化した稚魚の体もしっかりして大きく揃った感じがします。
 しかし、現状の尾開きから、一回目の選別で20〜30%くらしか残らないと思います。

(bTの腹・・・3/4産卵→3/8孵化) :3/19撮影

・この腹は、孵化数も5000匹を超えています。ブラインを食べはじめて1週間です。
 2歳メスからの産卵でしたので、稚魚はまだ小さめですが、泳ぎだしも良く、
 尾先に「しゃもじ形」の開きが確認できます。
 孵化匹数が多いため、すでに2舟に拡張して飼育しています。
 *本日、3/19からご予約の皆様への発送を開始しました。

(bUの腹・・・3/11産卵→3/15孵化) :3/19撮影

・この腹の稚魚の立ち上がり(泳ぎだし)には、久しぶりに感動しています。
 不正魚も無く、5000匹以上の孵化。すでにブラインの給餌も開始しました。
 近々には、5と同様に2舟に割り、拡張して飼育する必要があります。
 ますます、バルコニーの飼育舟が足りなくなります。
 *この腹も、来週には、ご予約の皆様へ発送予定です。

・bVの腹・・・3/12産卵→3/16孵化の稚魚の状態は良くないようです。
 この腹の組み合わせは、私的には特に期待していましたので、今回は残念です。
 しかし、今シーズン、あと2回は産卵させたいと思います。
 
・bWの腹・・・3/13〜14産卵→3/17〜18孵化の稚魚達は良好です。
 本日の夕方からはブラインの給餌も開始できます。
 しっかりした稚魚が誕生しました。
 
・引き続き、常時、種魚達の飼育舟には「産卵仕掛け」を継続しています。
 人間の都合ではなく魚達の体調にあわせ、
 いつ産卵が来ても対応できる環境をバクテリア飼育で作っています。


< 3月第4週〜5週の飼育状況:3/末の大潮前に「明二歳が4腹産卵」、いっきに産卵が加速します! (3/23〜24) >




・東京の桜も、昨日:3/22に満開。バルコニー越しに花見です。
 平均より12日も早い満開と発表されています。
 1〜2月の厳しい寒さ、そして3月初めからの極端な暖かさが開花を早めています。
 
・魚達も、この厳しい寒さが順調な産卵を誘引してくれていると感じます。
 しっかり冬を感じて抱卵し、潮目どおりに産卵を迎えています。

(3/23:明2歳魚達が産卵 : 早朝6時前撮影)

・3/25〜28が大潮です。
 大潮の前後が一番産卵するように感じます。
 この大潮は、二歳〜三歳達がいっきに産卵しそうです。期待しています。
 
・舟の保温材を外すと産卵行動が始まるところでした。
 蓋が開き、朝を感じて次々に魚巣へ突っ込んでいきます。
 計4匹のメスが産卵しました。
 焦らず、種雌雄の特徴の良いところを見て組み合わせて人口受精です。
 孵化舟の数を考慮し、また、大型ハウス施設へ受精卵の移動を考慮して行いました。

(bX:産卵組み合わせ雌雄画像 : 3/23産卵)

・1段目が種メス:2匹(明二歳)の画像です。
 2〜3段目も種オス:4匹(明二歳)の画像です。
    
・完全な人口受精に成功しました。
 2匹のメスに対して、4匹のオスの精子を均等に入れて受精させました。
 オスは連投になります。良く追っている中でも雌雄の特徴からの合わせを考慮し、
 1匹のオスから極端に精子を絞るのは控えて均等に力を分散させています。


・大型ハウスへの受精卵の移動を想定して、
 網(網戸の)に人口受精させて卵をまいてみました。
 今後の産卵状況から移動できるようにしました。
 現在は産卵舟の中に沈めています。受精率も良いようです。

(bP0:産卵組み合わせ雌雄画像 : 3/23産卵)

・1段目が種メス:2匹(明二歳)の画像です。
 2〜3段目も種オス:4匹(明二歳)の画像です。
    
・完全な人口受精に成功しました。
 2匹のメスに対して、4匹のオスの精子を均等に入れて受精させました。


・産卵舟と洗面器に分けて受精卵をまきました。
 いままでオスだと思っていた魚が実際にはメスで産卵したりします。
 明二歳魚の雌雄の確定は難しいものです。
 
・魚達の産卵〜孵化〜稚魚の成長の勢いに「あおられて」います。
 魚達の体調は万全ですが、私自身は疲れてバテ気味です。



(3/24:明二歳魚達が産卵 : 早朝6時撮影)

・本日、3/25〜大潮に入りました。
 暖かかった数日から一転、「花冷え」です。冷たい雨の一日になりました。
 今朝も、明二歳種魚達の舟で産卵です。

(bP1:産卵組み合わせ雌雄画像 : 3/24産卵)

・1段目が種メス(明二歳)の画像です。
 2〜3段目も種オス:4匹(明二歳)の画像です。
    
・完全な人口受精に成功しました。
 メスに対して、今回も4匹のオスの精子を均等に入れて受精させました。


・100円ショップの洗面器(8リットル)と洗面器の間に網(網戸用)を挟み置いておくと
 網が洗面器の形状に馴染みます。(知人が教えてくれました)
 それを洗濯ハサミで四点とめ、小鉢のリンゲル液で人口受精した卵をまくと、
 とても作業性が良くいい具合です。
 
・産卵舟を確保しながら、この状態で産卵〜孵化の間は舟を移動できます。
 また、搬送するときは、網を外して濡れた新聞紙に挟み、ビニール袋に少量の水と
 酸素を充填してスチロールに入れ保温すれば可能です。
 
・ここのところ明二歳魚の産卵が継続しています。
 明三歳のメスの腹も柔らかく出来上がっています。
 明日の早朝には、この明三歳種舟で産卵の予感・・・ガッツリ来て欲しいです。


< 3月第5週の飼育状況:3/末の大潮:「明二歳が5腹」「明三歳が2腹」、ここまで7腹産卵! (3/28) >


・寒暖差の激しい3月末を迎えています。
 産卵は順調に継続中です。この大潮の期間、ここまで7腹が引けています。
 今年の3月の気温は記録的に高く、桜の開花も早くなりました。
 しかし、ここに来ての「花冷え」、昨日までは真冬の気温(東京の最高気温8度)でした。
 例年、桜の咲く頃は温度差が激しくなります。
 今日は、南から暖かい空気が入ってくるようです。4/下旬の暖かさになるようです。


(bP2:産卵組み合わせ雌雄画像 : 3/27産卵)

・1段目が種メス(明三歳)の画像です。
 2段目は種オス:2匹(明三歳)。3段目も種オス:2匹(明二歳)の画像です。
 
・日の出:5時半に舟を確認すると、三歳種主体の舟で産卵が始まっていました。
 10%は自然産卵(魚巣)、90%が人口受精に成功です。 
   
・人口受精では、メスに対して今回も4匹のオスの精子を均等に入れて受精させました。
 三歳メスが白勝更紗ですので、二歳種オスは赤勝を選抜しました。
 この三歳メスは、今年の2番腹になります。


(bP3:産卵組み合わせ雌雄画像 : 3/28産卵)

・1段目が種メス(明三歳)の画像です。
 2段目は種オス:2匹(明三歳)。3段目も種オス:2匹(明二歳)の画像です。
 
・日の出:5時半に舟を確認すると、三歳種主体の舟で産卵が始まっていました。
 50%は自然産卵(魚巣)、50%が人口受精に成功です。 
   
・人口受精では、メスに対して今回も4匹のオスの精子を均等に入れて受精させました。
 本日も三歳メスが白勝更紗ですので、二歳種オスは赤勝を選抜しました。
 この三歳メスも、今年の2番腹になります。




・bX(3/23産卵→3/27孵化完了)の腹の稚魚達の体形と泳ぎ出しは良好です。
 
・10(3/23産卵→3/27孵化完了)の腹の稚魚達の体形と泳ぎ出しも良好です。
 
・11(3/24産卵→3/28孵化完了予定)の腹の稚魚達は、本日、稚魚の立ち上がりを確認します。




[無選別稚魚の皆様への発送関係]
 
・3月:寒暖差が激しく、稚魚達には可愛そうですが、万全の梱包にて順次発送させて頂いております。
 4月に入ると気温も上がり暖かくなります。魚達の体調を一番に考えてお送りいたします。
 
・本年の産卵は、とても順調に継続しています。種魚達の体調が万全だからです。
 なかには、とても良く抱卵していてもなかなか産まずイライラもしますが、
 焦らず無理をさせず、4/下旬まで産卵を続けてまいります。



応援宜しくお願い申し上げます。

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        2013年バイオ飼育記録 bS