< 2月第1週の飼育状況:今春初の産卵が来ました!大潮と低気圧の接近が産卵を加速! (2/5) >

<山梨:ハウス飼育場>

・2月初めの大潮、予想どおり産卵が来ました。
 大潮と低気圧の接近、種魚達の産卵を加速します。
 例年より一週早い産卵になりました。
 
・昨日は「立春」、しかし一番寒い時期です。
 まだまだ本格的な産卵シーズンは遠く、
 大きな期待はせず、「産卵したことが種魚達の健康の証」であることの確認です。
 
・種魚達はバクテリア飼育で、内臓機能と免疫力が強化され健康体を維持し、
 性ホルモンの分泌も良好になります。そして予定どおりの産卵が迎えられます。

(今春初の産卵 :2/5撮影)

・関東は2/2〜5が大潮です。
 一昨日から、ハウス飼育場では2舟に産卵仕掛けを始めました。
 日の出とともに種魚達の舟を確認すると産卵が始まっています。
 
・種メスは魚巣に突っ込み産卵態勢、
 種オス達は、その後を激しく追います。


・今回は自然産卵と人口受精の割合は半々くらいでした。
 雌雄が魚巣に突っ込み産卵行動が激しくなるのを確認します。
 
・どんぶりの内側に白ワセリンを塗布し、
 リンゲル液を300cc程度入れた中での人口受精です。
 (水温と同じ18〜20度で行います)
 
・オスの精液(今回は6匹)を絞り、メスの卵を絞り、
 再度オスの精液〜メスの卵と繰り返し、
 指先で軽く攪拌して、孵化用に準備した舟にまきます。
 (90×150のセメント舟にまきました)
 
・水深は17〜18センチ、20〜21度に設定です。
 
・孵化舟はエアレーションし、夕方からAとBバクテリアをお湯で沸かして
 その上水を投入します。無精卵のカビを抑制し分解させます。
 約4〜5日で孵化すると思います。

(bP:産卵組み合わせ雌雄画像 : 2/5産卵)

・1段目の2匹が種メス(明二歳)画像です。
 2〜4段目が種オス(明二歳)画像です。
 
・人口受精では、1段目の2匹のオスの精液を最初に使用しました。
 この画像:6匹のオスを主体に、飼育舟の中では自然産卵しました。

<東京:バルコニー飼育場>

・今春の産卵も冷たい「みぞれ混じりの雨」の中になりました。
 バルコニーは屋根は無く、雨合羽を着て極寒の中での産卵作業になりました。
 明日の朝までに10センチの積雪との予報です。

(東京:バルコニーの産卵 : 2/5撮影)

・早朝6時半、種魚の飼育舟では産卵が始まっていました。
 舟全体の種魚が産卵態勢です。凄い勢いです。
 
・しかし、産んだメスは1匹でした。
 産卵時期が早いせいか、魚巣に突っ込み産卵行動を見せるメスでも、
 なかなか産卵しません。無理はさせずに1腹を引いてみました。
 産卵仕掛けは明日〜明後日へと続けます。


・冷たい雨が雪に変ってきて、周囲が暗く画像が悪くて申し訳ございません。
 
・天候が悪いため、自然産卵の量の確認が出来ず、そのまま魚巣を孵化舟にセット。
 3割程度を人口受精させました。
 
・100円均一のプラスチック洗面器に網戸を切って、
 洗濯ハサミでとめています。この上に受精させた卵をまきます。
 (孵化後に、網戸を取り除くと卵の殻等の汚れも除けます)
 さらに、鉄製格子網を重しにして沈めます。安価です。
 
・人口受精で使用した「どんふり」には、ほとんど卵は付着していませんが、
 少量は残るので、舟のすみに一緒に沈めます。
 
・あとは太陽光の直射(紫外線)の影響をなくすため、ファイロンで覆い、
 その上にスタイルホームやスダレで覆います。

(bQ:産卵組み合わせ雌雄画像 : 2/5産卵)

・1段目が種メス(明二歳)画像です。
 2〜3段目が種オス(明二歳)画像です。
 
・人口受精では、1段目の2匹のオスの精液を最初に使用しました。
 この画像:4匹のオスを主体に、飼育舟の中では自然産卵しました。


・毎年使ってい魚巣を天日干しです。(熱湯にて洗った後、干しています)
 ビニールの荷造りテープを裂いて、ぼんぼり状にして重石を着けて使用します。
 手作りで安価にできます。
   
・人口受精の準備もしました。今年も、この季節が来たと実感します。
 小鉢の内側に白ワセリン(200円〜300円)を指で均等に薄く塗布します。
 (白ワセリンの代わりに、ラップを使用する方法もあります)
 リンゲル液500cc(300円前後)を、各どんぶり等に約150〜300cc入れて、
 その中で精子と卵を絞り、人口受精をさせる方法です。
 (人口受精に必要なものも、とても安価に準備できます)



< 2月第1週末の飼育状況:昨日の雪もやみ小春日和!産卵が継続!順調なスタートです! (2/6) >


<東京:バルコニー飼育場>

・昨日の雪から一転、東京は小春日和になりました。
 日の出とともに、種魚の舟を確認すると連日で産卵が始まっていました。

(東京:バルコニーの産卵 : 2/6撮影)

・昨日は一日中、冷たいみぞれ混じりの雨と雪。
 産卵仕掛けしている舟の水換えは出来ませんでした。
 新しい魚巣に入れ替えただけの産卵仕掛けになりました。
 バクテリア飼育ですので水質浄化力があり対応できています。


・昨日、産みそうで産まなかった2匹のメスが産卵しました。
 卵数や色艶も良く感じます。
 (無理させず魚のタイミングに任せることが大切です)
 
・リンゲル液の容器中で精液と卵を混ぜて人口受精させてました。
 今回の産卵は、半分が自然産卵、半分が人口受精のような気がします。


・画像は、昼休み時間に撮影しました。
 受精卵に直射日光はあてたくないので、短時間での撮影です。
 
・昨日と比較しても、今日の産卵は満足がいきました。
 卵がしっかりしていて、とても良い状態です。
 オスの精液の量も多く受精率も高そうです。
 
・20〜21度の孵化水温です。
 孵化するまではファイロンの波板、スタイルホーム、スダレ等で遮光します。
 4〜5日で孵化すると思います。

(bR:産卵組み合わせ雌雄画像 : 2/6産卵)

・1段目の2匹が種メス(明二歳)画像です。
 2〜3段目が種オス(明二歳)画像です。
 
・人口受精では、1段目の2匹のオスの精液を最初に使用しました。
 この画像:4匹のオスを主体に、飼育舟の中では自然産卵しました。
 魚巣に産みつけた卵には、この4匹の精液を優先して搾りました。


< 2月第2週の飼育状況:2月第1週に産まれた卵の孵化完了、稚魚の餌付けに入りました! (2/12〜14) >


・2/5〜6産卵の受精卵は、昨日には全て孵化を完了しました。
 2月初旬、まだまだ寒い時期でしたが、稚魚達は健康体で産まれた感じです。


・孵化舟の底一面に稚魚達が写っています。
 現状からは不正魚は少なく感じます。


・孵化完了から一日が経過して稚魚達は泳ぎだします。
 全体の泳ぎだし、「稚魚の立ち上がり」も良さそうです。


・本日から「ゆで卵の黄身」を布濾し(ハンカチ等で)与えます。
 (2〜3回/日程度の間隔)
 バイオバクテリア:アナカスも投入していますので、水質浄化も進み、
 容易な稚魚飼育が可能です。
 
・最初の餌付け時は、稚魚の腸の消化酵素を整えるために
 「ゆで卵の黄身」を1〜2日与えて、
 その後に活餌のブラインに切り替えると良いと言われています。


・画像では見にくいですが、「ゆで卵の黄身」を食べた稚魚のお腹は
 黄色く色着きます。食べていることの確認です。
 
・体も真っ直ぐで良い稚魚かもしれません。もう少し様子を見ます。


・ブライン沸かしも開始です。
 明日から稚魚達の食欲を確認して少しずつ与えていきます。
 
*ブラインを沸かすときに、ブラインの卵の投入と同時に、
  バクテリア:アナカスAとBを少量投入すると、ブラインの孵化率が上がり、
  ブラインの生存時間も長くなります。
  また、ブラインの腹にバクテリアを蓄えられ、このブラインを食べる稚魚のお腹にも
  バクテリアの善玉菌が根付きます。
  この方法は、稚魚の段階から効果的に内臓機能強化と免疫力の向上が図れます。



(稚魚飼育舟 : 2/14撮影)

・ブラインを勢い良く食べています。
 ブラインを食べた稚魚の腹は「オレンジ色」染まります。
 ここまで順調に成長しているようです。


・次の大潮は、2/17〜20です。種魚達の体調も万全です。
 天気予報では2/17から低気圧が通過するようです。
 ここに産卵を予定しています。


< 2月第3週の飼育状況:2月2回目の大潮:産卵が継続!稚魚達も順調に成長しています! (2/18〜23) >

・2月2回目の大潮に低気圧が重なり産卵が継続しています。

<2/18>

・産卵は、大潮というより低気圧に誘発されるように感じます。
 雪まじりの冷たい雨、極寒の中で雨合羽を着て産卵に対応です。
 
・4時起きして舟を確認すると、すでに産卵が始まっています。
 まだ周囲は真っ暗、日の出前6時に薄明るくなるのを待っての人口受精です。

(bS:産卵組み合わせ雌雄画像 : 2/18産卵)

・1段目の2匹が種メス(明二歳)画像です。
 2〜4段目が種オス(明二歳)画像です。
 
・人口受精では、1段目の2匹のオスの精液(左右の順)を最初に使用しました。
 この画像:5匹のオスを主体に、飼育舟の中では自然産卵しました。
 自然産卵が7割、人工授精が3割程度でした。




<2/19>

・2/5〜6産卵の稚魚達も順調に成長しています。


・藤本太陽堂さんのブラインシュリンプ(ソルトレイク産)です。
 安価で素晴らしい孵化率と質の良(綺麗なオレンジ色)さを感じます。
 スプーン1杯のブラインの卵から、これだけ孵化します。


・天候も回復、とても暖かく、稚魚をそっとボールにすくって撮影してみました。
 
・産卵の時期的には、2/初めと早く心配していましたが、
 現状は良さそうです。体形もまっすぐ、尾に「しゃもじ形」が付いてきました。
 今後の成長を確認していきます。 



<2/20>

(bT:産卵組み合わせ雌雄画像 : 2/20産卵)

・1〜2段目の3匹が種メス(明二歳)画像です。
 3〜5段目が種オス(明二歳)画像です。
 
・人口受精では、1段目の2匹のオスの精液(左右の順)を最初に使用しました。
 この画像:5匹のオスを主体に、飼育舟の中では自然産卵しました。
 自然産卵も人工授精も卵も精液も良く、ガツンと引けた満足感でした。


・舟全体がオス達の精液で泡だっていました。 


・3匹のメスが良い産卵をしてくれました。
 凄い匹数の孵化が予想されます。

<2/21>

・2/5〜6産卵、2/9〜10孵化の稚魚達も順調に成長。
 「無選別稚魚:300+α匹」(多め)の、ご予約を頂いている皆様に、
 限定口数ですが、順次、発送を開始しました。


・今春、初の発送。関東、九州、四国へも元気に到着いたしました。
 これから、成長とともに変化はありますが、
 秋に良い仔が出てくれることをお祈りしております。
 
・孵化後、約10日。
 ブラインを食べ始めて1週間程度、
 よく食べて成長し、お先には「しゃもじ形」が確認できる大きさです。
 
・うなぎの二重ビニール袋に酸素を十分に充填し、
 頑丈で保温性の高いスチロールにてお届けしております。



応援宜しくお願い申し上げます。

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