< 3月第1週初め飼育状況:3月入りは寒暖差激しく!2月産卵〜孵化の稚魚達の成長も良好!本格的な産卵期に突入です! (3/1〜4)



<東京:バルコニー飼育場>

・3月入り、寒暖差が激しく、一昨日まで(1〜2日)の暖かさは無く、
 今日(4日)の関東は最高気温が5〜6度で冷たい雨、真冬です。
 少し膨らんできた桜の蕾も、この寒さでは固くなってしまいますね。


(2月産卵孵化の稚魚達:3/1撮影)

・2/15産卵、2/19孵化の稚魚達です。
 孵化後10日が経過しました。まだブラインを食べ始めて6日目です。
 そっと、ボールにすくって撮影してみました。
 早い時期の仔ですが、とても順調に成長しています。



(無選別稚魚の発送です:3/1撮影)

・今春初の「無選別稚魚の発送」です。1梱包:多めに400匹以上です。
 画像のように、うなぎ用二重ビニール袋に酸素を十分に充填して、
 養殖魚梱包用の頑丈で保温の効くスチロールを使用して皆様のお宅へお嫁入りです。
 (各腹の稚魚の一部を皆様にお譲りしています)
 梱包のすみには、善玉菌アナカス100容器セットも同封した画像です。

・京都、愛媛、大分へ発送し、全匹が元気に(1匹の死着もなく)到着して喜んで頂けました。
 今年の稚魚は本当に丈夫で期待できそうです。

(2月産卵孵化の稚魚達:3/2撮影)

・3/2は暖かく、稚魚達の飼育舟を撮影してみました。
 ブラインを盛んに食べて機敏に泳ぎまわっています。

・孵化後10日を過ぎた針仔です。ブラインを食べ始めて7日目。
 尾先が少し「しゃもじ形」に開いてきました。

(3/3の産卵:3/3の7時過ぎに撮影)

・早朝、5時半に産卵舟をライトで照らして(保温材の隙間から)確認すると、
 まだ、はっきりした産卵行動は見られません。
 しかし、日の出ともに保温のスタイルホームとファイロンの波板を外して様子を見ていると、
 次第に魚巣に雌雄が寄って産卵行動がはじまりました。


YouTube動画

(bR:産卵組み合わせ雌雄画像 : 3/3産卵)

・1段目が種メス:1匹(明二歳)の画像です。
 2〜4段目が種オス:4匹(明二歳)の画像です。
 
・人口受精では、2と3段目のオスの精液を使いました。
 「人工授精:約50%」、「自然産卵:約50%」くらいだと思います

(孵化舟の状態:3/3撮影)

・今回も夜中から自然産卵は始まっていたようです。
 6時:明るくなり確認すると、魚巣には、たくさんの卵が付いていました。
 まだ大潮前で、少し油断してしまいました。

・人口受精(準備して)は7時過ぎから開始、50%くらいは卵が残っていたようです。
 画像のように、卵と精液の状態は良好でした。

・3/7頃から孵化が始まる予定です。

・本格的な産卵シーズンに突入です。

< 3月第2週の飼育状況:3月はじめの大潮!予定どおりの産卵!まさに産卵シーズン!孵化稚魚達の成長も良好です! (3/5〜8)

<東京:バルコニー飼育場>

・3月はじめの大潮(3/5〜8)、予定どおりの産卵がきました。
 寒暖差激しい季節、目まぐるしい天候変化の中で産卵が継続します。
 また、孵化した各腹の稚魚達は順調に成長しています。

(bS:産卵組み合わせ雌雄画像 : 3/5〜3/6産卵)

・3/5に1段目左のメスが産卵、
 3/6に1段目右のメスが産卵がしました。
 孵化舟数の関係で、この2匹の腹は同一の孵化舟を使用します。
・1段目が種メス:2匹(明二歳)の画像です。
 2〜4段目が種オス:6匹(明二歳)の画像です。
 
・人口受精では、産卵が継続するので無理をさせないように、この6匹の精液を均等に使いました。
 「人工授精:約60%」、「自然産卵:約40%」くらいだと思います

(3/5産卵の状況:3/5撮影)

・このメスは卵数が多く、2ボールに分けて受精卵をまきました。

・卵の色艶も良さそうです。


(3/6産卵の状況:3/6撮影) 

・このメスは龍頭と頭骨の大きさが魅力です。産卵してくれました。

  

(2月産まれの稚魚達:3/8撮影)

・雨あがり、天気は良いものの北風の強い一日でした。

・2月産まれの稚魚達は針仔〜青仔へと成長していきます。

・画像の稚魚は、孵化後17日を経過、ブラインを食べて成長しています。
 来週の半ば(孵化後3週間を目安)には1回目の選別を予定しています。




< 3月第3週の飼育状況:3月中旬、産卵も順調に継続!孵化稚魚達の成長も良好です!第1回目の選別に入ります! (3/12〜13)

<東京:バルコニー飼育場>

・東京の桜の開花は、3/20〜21との予報です。
 ずいぶん暖かくなってきました。しかし3月、まだまだ寒暖差は激しく、
 天候を見て、穏やかな暖かい日に選別を進めます。


(2月下旬孵化の稚魚達:3/12撮影)

・2/15産卵、2/19孵化、孵化後3週間が経過し、
 稚魚達は針仔から青仔程度まで順調に成長してきました。

(2月下旬孵化の稚魚達の選別:3/12〜13撮影)


・3/12〜13は、とても暖かく4月上旬の気温になりました。
 稚魚の匹数か多く、2日間かけての選別を行いました。 



・2月、まだ早い時期の孵化稚魚達としては、全体が揃っています。
 かなり厳しい選別でも、多くの稚魚が残せました。

 *近日、「御礼企画販売で青仔セット」で皆様にもお譲りしたいと思います。
 (選別で残れなかった稚魚は信頼できる知人にお譲りしております) 






[参考:選別方法の目安(毎年掲載)]

・この時期の選別は、上見で尾の状態を基本に選別します。
  (「ジャミッコ」と呼ばれる、未熟で完全に体の曲がった魚やフナ尾の魚は当然はねます)
 
@からBまでの尾形の魚を残します。
 
・この時期で@の尾形の魚は、飼育していくと次第に尾の張りが強くなり過ぎることがあります。
 (この場合は、若干水深を深くとってあげると、このままの良い状態の尾を維持できます)
 
Aの尾形の魚が、この時期としては一番良い状態と考えます。
 稚魚の背は、まだ出来上がっていません。
 これから、「背」や「とまり」が決まってくると尾は前へ出てきて、ちょうど良い尾形が形成されます。
 
Bの尾形は、逃げていますが、系統によりこれから開いてくる可能性を秘めています。
 ここまでの尾方の魚を残します。
 
・また、Cの画像は、絵が下手で恐縮ですが、この時期に背を見て選別する必要はないということです。
 これから、稚魚の背が弧を描くように仕上がってきます。その時点で、凹部分は埋まってきます。
 この時期で横から背を見ての選別は不用と考えています。

◎お恥ずかしいですが、以前、下記のような図式の選別方法も記載いたしました。
  参考程度にご覧くださいませ。

「選別時の参考図」によるご説明



 最初の選別では、上図のbPのように体がまっすぐな魚を残します。
  系統により尾の開きが遅く、一ヵ月半もかかるものもあるので、
  尾の開きを厳しくとらないことが大切です。

 ・bQのように特別小さい魚、
  bRのようにフナ尾の魚、
  bSのように体が曲がったり尾の付けが曲がった魚、
  bTのように、目先が無い魚や片目の魚、
  また、尾が開き過ぎて泳げない魚は、はねます。

  最初の選別で、どの程度残るかで、その腹が評価できます。
  (バクテリア飼育では選別を遅らせる事が出来るので、
  ときには一ヶ月から一ヶ月半位に最初の選別を行います。
  しかし、たまにボールで救って、フナ尾の魚は餌が無駄になるので
  早めにはねます)

 ・2回目の選別は二ヶ月位で行います。
  尾はbUの感じの魚を残します。
  尾が「おわん」のような曲線を持つ魚を残します。
  bVは尾がすぼけていて、茶わんをひっくり返したような尾です。

 ・また、bWは「さし尾」です。
  魚を断面から見ると尾付けの部分に膜がはったように見えます。
  とかく、「さし尾」の魚は尾形が良いのですが、フナへの先祖帰りで、
  ゆくゆく頭が出ない魚になると言われています。

 ・bXは腰高の魚で、この時期は背の浅い魚を残すべきです。
  成長とともにどんどん腰が高くなっていきます。
  bP0は頭の後ろが高い魚です。
  bP1は、尾に摘みのある魚です。このよな魚も早めにはねます。




< 3月第3〜4週の飼育状況:3月後半の大潮、産卵ラッシュです!産卵〜孵化〜針仔の誕生〜青仔へと成長!順調です! (3/16〜19)



<東京:バルコニー飼育場>

・本日、3/21:全国的に初夏のような気温となり、
 東京は「さくらの開花宣言」がでました。

・3月後半の大潮前(3/20〜23)から「産卵ラッシュ」が来ています。




(3/16の産卵)



(bT:産卵組み合わせ雌雄画像 : 3/16産卵)

・1段目が種メス:2匹(明二歳)の画像です。
 2〜3段目が種オス:4匹(明二歳)の画像です。
 
・人口受精では、2段目の左のオスで最初に受精させて、
 2段目の右のオスと、3段目の2匹のオスの精液をバックアップで使いました。
 「人工授精:約80%」、「自然産卵:約20%」くらいだと思います。
 完璧な人口受精でした。 

(産卵状況:3/16撮影)

・3/20に孵化が完了しました。
 素晴らしい稚魚が誕生しています。




(3/18〜19の産卵)



(bU:産卵組み合わせ雌雄画像 : 3/18〜19産卵)

・1段目が種メス:2匹(左:明三歳、右:明二歳)の画像です。
 2〜4段目が種オス:6匹(明二歳)の画像です。

・3/18に1段目左のメスが産卵:完全な自然産卵になってしまいました。
 3/19に1段目右のメスが産卵しました。
 孵化舟数の関係で、この2匹の腹は同一の孵化舟を使用します。

・3/19の人口受精では、産卵が継続するので無理をさせないように、この6匹の精液を均等に使いました。

(産卵状況:3/19撮影)

・受精状況も良く、3/22〜孵化がはじまります。








< 3月最終週の飼育状況:3月も最終週、稚魚達は健康で成長が良く、天候の安定する日は選別を進めています! (3/27〜28)



<東京:バルコニー飼育場>

・本日、3/29:関東は花冷えになっています。
 昨日、東京が「さくらの満開」と天気予報から流れていました。
 しかし、まだまだ気温の変化は激しく、4月1週までは寒いようです。




(バルコニー飼育場の状況:3/27撮影)

・3/27〜28は暖かく、4月の気温なっています。
 可能な範囲で、稚魚達の選別を進めます。




(3月産まれの稚魚達:3/27撮影)

・画像の稚魚は、bTの腹:3/16産卵、3/20孵化です。
 3/24からブラインを与えています。
 泳ぎ出しも良く、全体に揃った稚魚達です。




(隣の公園の桜:3/27撮影)

・隣の公園の桜の木も、ずいぶん大きくなりました。
 この桜が、飼育記録のカレンダーになっています。
 花冷えで、来週に満開を迎えそうです。




◎青仔(2月産まれ)の状況と選別の様子は、下記のユーチューブ動画を参照願います。







YouTubeのチャンネルを作成しました。

画像をクリックしてください、動画が流れます。
*順次、季節に対応した飼育状況や飼育ポイント等も
  YouTube動画にいたします。是非、ご覧くださいませ。


2019年:稚魚予約の受付を開始しました。
2019年:明二歳魚の「第2回:御礼企画販売」を掲載しました。
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