< 6月第1週の飼育状況:魚も大きくなり、色変わりも本番です!(6/8)

◎ 順調に成長しております!梅雨:病気に注意が必要な時期を迎えます! 

 ・先日は、30万アクセス御礼記念企画への多数のご応募、本当に有難うございました。
  皆様から頂きました、ご意見や飼育の工夫等につきましては、
  随時ご紹介させて頂きたいと思います。
  また、お時間を頂きながら、応募くださいました皆様へご返信させて頂いております。
 
 ・「選別方法」「病気の予防と治療方法」「人口受精方法」「放匹数の調整」
  「バクテリアの屋内外の使用のポイント」等の掲載へのご要望も頂きました。
  今後、飼育記録等で、拙い経験と私見となりますが、ご紹介させて頂きたいと思います。
 
 ・今日、東海地方が梅雨入りしました。関東も秒読み、明日にも梅雨入りしそうです。
  湿度の高まりと蒸れにより「病気発症」の時期です。
  常に魚を観察し、健康を維持していきたいと思います。 

飼育環境の画像: (6/8〜9撮影)

 ・直射日光の降り注ぐ屋外では、遮光は必須です。
 
 ・飼育舟の水温の安定と、人間を守るためにも遮光が必要です。
 
 ・しかし、注意したいのは、飼育舟の水面に風が通るようにしておくことです。
 
 ・ホームセンターから、角材(4.5センチ角:4メートルで300円以下で購入できます)を
  舟にわたし、その上にファイロン波板やヨシズで遮光します。
  
 ・私のベランダは風通しが良いので不要と考えていますが、ハウス飼育している方々は、
  扇風機を活用して、水面に風を与えています。「水面の風」が病気防止手法のひとつです。
 
 ・鳥獣防止の網は、まだ、全ての舟には完備しておりません。なかなか手がつきません。
  網は中央から折曲がるように工夫しています。

3月31日〜4月1日孵化仔の画像: (6/8〜9撮影)

 ・「あおった飼育」はしてきませんでした。それほど大きくはありません。
  しかし、これからは、ガンガン行きたいと思っています。
 
 ・4月上旬孵化の仔も、大きい仔は、6〜6.5センチを超えてきました。
 
 ・2月下旬の仔は、7センチを越えて太さが増しています。
 
 ・魚の特徴は出て来ました。目先も長く、エラも深い感じです。
  なかなか満足できる魚はできません。変化の繰り返しです。
 
 ・梅雨時、水温変化もあり、まだヒーターは使用しています。
  最低水温を20℃に維持しています。
 
 ・バイオバクテリア飼育でも、差し水や水換えは必要です。
  通常の飼育よりも、水換えや餌の量に神経質になることはありませんが、
  バクテリアによる分解にも限界はあります。適度な差し水や水換えをお勧めします。
  (まったく水換え無しで元気とのご報告も多く頂きますが、常に観察し注意ください)
 
 ・この時期、「魚が体調を崩してしまった」との連絡を頂きますが、
  水換えと、人間の体液と同じ0.2%程度の塩水にて治療すると良いと思います。
  (飼育水を新水に取り替えるだけでも、魚の体調を回復させる効果があるようです)
  水温を過度に上げての治療は、治るのも早いのですが、死ぬときも早く、注意が必要です。 

3月31日〜4月1日孵化仔の画像: (6/8〜9撮影)

 ・同腹の仔達です。しかし、いろいろなタイプが出ています。
  (遺伝の関係から4タイプぐらいの仔が出るように感じます)
 
 ・また色変わりの早い魚、遅い魚と成長のスピードにも違いがあります。
 
 ・この時期、色変わりを楽しむのが好きです。
  私は、「らんちゅうの色変わり」に魅せられて趣味へとなりました。
 
 

<潟rー・スクエアーの池を見学>
 
 ・出張にあわせて、潟rー・スクエアーの池を見学してまいりました。
 
 ・たたき池の中での飼育です。透明度の高い飼育水でバイオバクテリアAnakasを使用しています。
 
 ・溶存酸素発生装置Anakas100の泡も涼しげでした。
  水面の波立ちもなく、飼育水の対流もなく、魚の体形の形成へ効果的だと感じました。

潟rー・スクエアーの池画像: (6/5撮影)

 ・画像のように、力強さと粋さを兼ね備えた「現代的らんちゅう」のように感じました。
 
 ・魚の体色も良く、今後の仕上がりに期待しております。

< TAKUYAの飼育状況:5/18飼育スタート〜1ヶ月経過:順調に成長(6/16) >

◎ TAKUYAの種魚での産卵は、私が寝坊して受精率が低く、あきらめました。
 
◎ 私が引いた仔(4/6産卵、4/10孵化)を飼育していくことになりました。
 
◎ 本人のペースに任せ、無理に押し付けず、楽しく挑戦してもらいたいと思います。 

 ・4/30、TAKUYAの特徴ある種魚により産卵させましたが、私が寝坊し、人口受精できず、
  自然産卵で受精率が低く、さらには飼育スペースの関係から、この腹はあきらめました。
 
 ・私の6腹目(4/10孵化)の稚魚を5/18にTAKUYAに送り飼育を開始しました。
  セメント舟、バイオバクテリアAnakas(アナカス)、溶存酸素発生装置Anakas100による飼育です。



黒仔の画像: (6/11撮影)

 ・2ヶ月を経過して黒仔となっています。色変わりも始まっています。
  (上手に飼育していると感じます)
 
 ・この腹の特徴が出ています。(長手ですが、目先もあり、エラ深く、楽しみな腹です)

5/28の飼育舟の画像: (5/28撮影)


 ・スタートは、昨年と同様の舟数です。(3面)
 
 ・簡単に選別した100匹を送りました。(この時点では、一舟での飼育です:約136×90の舟)

6/11:選別時の画像: (6/11撮影)

 ・2回目の選別を行いました。
 
 ・26匹をハネて種用の舟に飼育します。
 
 ・私見ですが、Aクラスを26匹、Bクラスを48匹にして、それぞれの舟で飼育していきます。
  (この段階でのABであり、とかく下のクラスから良い魚が仕上がってくるものです)
 
 ・現在の水深は、10〜11センチと浅めにとっています。(水温は22℃)
 
 ・冷凍赤虫、冷凍ミジンコ、粒餌を与えています。
  (朝の6時に粒餌、以後は、冷凍赤虫と冷凍ミジンコを2時間の間隔で与えています)
  (夜の10時まで餌を与えています) 
 
 ・差し水は、1回/2日のペースで、透明度を上げています。
  (この6月は、とにかく太くすることが大切です、刺激もあたえ、餌の量も増やし腹形を作ります)



バイオバクテリア飼育水の二次利用画像: (6/11撮影)

 ・差し換えた飼育水は、栄養満点です。
 
 ・庭の宿根草等に与えています。とても綺麗な草花が育ちます。

黒仔の画像: (6/11撮影)

・まだまだ、飼い込みが足りませんが、雰囲気を持った仔が目を引きます。



< 6月第3週の飼育状況:梅雨に入り、色変わり、バイオ飼育で健康維持!(6/18) >

◎ 梅雨入り:黒仔から色変わり、魚も体力を消耗する時期、体調を維持して成長促進!
 
◎ 6月:この時期の黒仔段階で太くさせておくと、その後の飼育が容易になります! 

2/末孵化仔:色変わり後の画像: (6/17撮影)

 ・梅雨の合間に、各腹の状況を可能な範囲で撮影してみました。
  ベランダは、薄く曇りでも紫外線が強く、人間がまいってしまいます。
  (日除け等の紫外線対策が必要です)
 
 *6月に入り、黒仔もいっきに成長する時期です。想像以上に稚魚飼育へのエネルギーが必要となります。
   皆様からも、「朝の4時〜夜遅くまで魚の世話に追われて、もう体がボロボロ」とのお電話も頂きます。
   ミジンコを採取される方も多く、朝と晩に出かけるとのことです。
   川や池での採取、危険も伴います。十分に注意くださいませ。
   魚の体調維持の前に、自身の体を健康に元気にしておくことが優先だと思います。
   癒しの「らんちゅう飼育」で体調を崩してしまっては意味がなくなってしまいます。
   マイペースでよいと感じます。(らんちゅう飼育は魅力たっぷりですが「悪魔の趣味」でもあります) 
 
 ・2/末孵化の仔達は、バイオバクテリア飼育水の中で8〜9センチになっていました。
 
   (60×90の舟に15匹程度の放匹飼育です。普通と思われる程度の給餌でした。
   バクテリア飼育では、このような小さな飼育舟でも(20匹放匹で)秋までに12センチ強まで
   成長させるこが可能なことは、これまでに経験しております。
   それ以上の13〜14センチまでにするには、
      片面が110センチ以上の大きめな舟を使用してきました)
  
   「差し水飼育」を基本にしており、魚の入れ替えも少ないため、
  あまり、魚を取り上げて見ていませんでした。成長は順調のようです。
 
 ・画像のように、色変わりも終えて、一旦は「やつれ」たと思いますが、
  綺麗な更紗模様(頬白、付け白、窓等)です。
  まだまだ柄は確定しません。全体に色も薄く、幼さを感じさせます。
  (この時期に、良い仕上がりを見せる魚は、早熟な一面もあります。
  常に全体の腹の仔を大切に育てたいと思います)   

3/31〜4/1孵化仔の一部画像: (6/17撮影)

3/31〜4/1孵化仔:飼育舟の画像: (6/17撮影)

 ・3/31〜4/1孵化の仔達は、体長6〜7センチへと成長しております。
 
 ・まだまだ黒仔段階、この時期の魚は迫力を感じてしまいます。色変わり前、色変わり中と
  「トラ剥げ状態」の時が、一番凄みを感じます。
  (らんちゅう飼育の魅力のひとつは、この「色変わり」の楽しさにもあると思います)
 
 ・同系統で仔引きしても、ご覧のようにタイプが異なります。これが遺伝の法則です。
 
 ・現在、セメント舟の大中クラスを使用しております。水深は11センチ程度としています。
  大きい舟で150リットル、中くらいの舟で120〜130リットルの水量です。
 
 ・放匹数は、各舟により異なりますが、30〜70匹程度です。
  (大きくしたいがために、極端に放匹数を減らすと、一匹当たりの面積は広がるものの、
   魚達は「おびえる」のか、餌への集まり、食べる量も落ちることがあります。
   らんちゅうは「群れる習性」があります。魚達の様子を見て、給餌時に手元に勢いよく
   集まってくるような匹数、群れを作れる匹数の調整がよいと感じます)
 
 ・この時期の黒仔段階で、孵化時期が異なり体長等に差があっても、「丸々と太らせて
  おくことが」大切だと感じています。
  (たくさん食べることが可能な内臓を作るとよいと思います)

4月中旬〜下旬孵化仔:飼育舟の画像: (6/17撮影)

 ・4月中旬〜下旬孵化の仔達も成長スピードが加速されてきます。
  しかし、まだ匹数も多く、4〜5.5センチ程度です。
 
 ・何回かの選別を繰り返し、想像以上の匹数が残っております。楽しみです。
 
 ・餌は、冷凍赤虫と粒餌です。魚の状態を常に観察し、少量多回数を基本に、
  2時間間隔で与えています。
 
 ・この梅雨時、稚魚達は、色変わりで体力を消耗し、蒸れにより悪玉菌の活動環境は
  良好となり病気発症の時期でもあります。
  無菌状態の飼育環境を作ることは困難です。健康体で抵抗力のある魚を作る必要性が
  あると思います。その意味からも、バイオバクテリアの浄化、活性化と免疫力強化の力が
  効果的だと感じています。
  (善玉菌を優先種とし、有機物豊富でありながらペーハーが少し下がった飼育環境)
  
 *「観察が大切」と表現してしまうのですが、具体的には、魚の良好な健康状態とは、
   常に、「餌を求めて舟底をつついて泳いでいる状態」だと思います。
   魚が止まったり、飼育舟の水面へ浮いて止まっているような状態は危険信号です。
   速やかに水換え等の対応が必要だと思います。 

[30万アクセス御礼企画で頂いた皆様からのご意見・ご感想]
 
●ニックネーム : 賀茂茄子 (京都府)
 感想 : ほぼ毎日、お邪魔しております。 バイオバクテリアの魅力に引かれ購入して、
       「らんちゅう」だけでなく 自宅で飼ってるすべての水槽、船に使用させてもらっています。
       おかげで病気知らずです。
       僕の仕事は農家なんですが、有機物を分解して堆肥を作るときなど酵素や微生物や
       バクテリアなどの恩恵を受けて仕事をしているので、金魚の世界にも こんなに素晴ら
       しいものがあるのかと感激しながら使用してます。
       らんちゅう飼育は、素人なので 今まで エラにしてしまったりして、舟の中の固体す
       べて★にしてしまったりして、失敗を重ねております。頑張ってみたいと思っています。
                                                                                                                             
●ニックネーム : らんちゅう一念 (茨城県) 
 感想 : TOM43様 30万アクセスおめでとうございます。
       らんちゅう飼育について等=我が家は2月から魚をおこして稚魚期までは練り舟を
       使います。もちろんヒーターにて加温します。
       そこで保温性をよくするために建築用のハッポウ板を使っております。
       練り舟の側面の大きさにカットして、梱包用のラップで張り付けて巻くだけです。
       (稚魚期が終わると練り舟は、お役御免で重ねて保管するために、
       簡単にバラせるようにです。)後は、練り舟の大きさにハッポウ板をカットして蒸れ
       防止の為、少し隙間を開けて夜間は蓋をしてやります。
       これだけで、驚くほど電気代が違いますので、皆さんも試してみてはいかがでしょうか。
 
●ニックネーム : masa (宮城県)
 感想 : いつも楽しく拝見させていただいております。
       私は、貴ホームページを見て、水槽でのバイオ(Anakas)飼育を始めました。
       有名なたくさんのホームページでバイオ飼育を拝見し、興味を持ったのですが、
       水槽飼育での具体的な方法を見て、試しに始めてみました。
       私が飼育しているのは鈴木東なのですが、バイオ飼育を始めてから肉瘤の発達と、
       魚体自体の成長にすぐに効果が表れ、大変驚いているとともに、感動しております。
       バイオバクテリアが届いた時、私の金魚達は恥ずかしながら白点病
       (しかもかなり重度の)かかっており、半分ぐらいは死ぬだろうなと思っていたのですが、
       水温を上げなくても2日ぐらいで完治しました。バクテリア使用の初期に、
       まざまざとバクテリア効果を体感し、Anakasを購入できたことを大変喜んでおります。
       らんちゅう飼育は大変難しそうですが、Anakasがあれば大丈夫!と思い応募させてもらいました。
       長々と駄文を書いてしまい申し訳ありません。
       これからも楽しいホームページと、凄いらんちゅう創作、がんばってください。



< 6月第4週の飼育状況:色変わり本番、稚魚達の変化に一喜一憂!(6/23)

     ◎ 黒仔からの色変わりも本番、飼育舟の中も、色合いが増してきます!
 
     ◎ 各腹とも、次第に大きさが揃ってきます。
        稚魚達は成長しなければならない時期を知っています!

3/末孵化仔:トラ剥げ画像: (6/22早朝撮影)

 ・「色変わり」は楽しみでもあり(好みの綺麗な更紗が出たり)、良い柄が消えてしまいガッカリしたり、
  つい「一喜一憂」してしまいます。(しかし大切なのは柄ではなく体調と体形だと思います)
  8/下旬くらいまでは、柄は決まりません。粛々と飼育していきたいと思います。
 
 ・画像の仔は、黒仔のまま、現在8センチ超えまで成長してきています。
  現状のトラ剥げ状態から「赤勝」になりそうです。
  魚の雰囲気からも期待できそうです。(トラ剥げ状態は良く見えてしまうのですが)

4月中旬〜下旬孵化仔:飼育舟の画像: (6/22早朝撮影)

 ・4月中旬〜下旬孵化の仔達も、水温の上昇とともに、さらに成長スピードが加速されてきます。
  中旬の仔は、ここへ来て、いっきに6〜7センチ程度になってきました。
  日に日に大きくなっていきます。
 
 ・バイオバクテリア飼育水の濃さも、画像程度の青水状態にしています。
  梅雨に入り、天候(日照・気温等)や魚の動き等により、差し水の量も調整していきます。
  各飼育舟ごとに、差し水量や水深、給餌の量も異なります。
  ほんの少しの気配り(継続)が、当歳としての秋の仕上がり、二歳・親へ向けた将来への体形形成に
  繋がっていくように感じます。 

[魚の体形について:「目幅と目の位置」と「尾の立ち角度」について]
 
 ・理想とする魚の体形は、個々人により異なります。
  (大会等を意識しなければ、自分の好みでよいと思います。観賞魚です)
  最近、頂いたご質問の中に、「目の位置」と「尾の立ち角度」に関するものがありました。
  
  「目幅と目の位置」については、とても重要だと私は感じます。
  目幅は広く(頭骨が大きい)、その目幅のもっとも外側に両目が位置するのが良い状態です。
  目の位置が目幅の内側に入っている感じの魚は問題があると思います。
  これは、頭が良いわけではありません。完全に「奥目」な状態です。
  その「奥目」の外側に脂肪が乗った感じの魚は、私達は奇形魚と考えております。
  このような「奥目の魚」を「頭の良い魚」と勘違いされないで頂きたいと思います。
 
  「尾の立ち角度」の最適は、90度ですか?とのご質問については、
   「正確な角度というよりも、(よく飼育本等には90度と書いてありますが)
   綺麗に泳げるかが大切です。尾芯が立ち過ぎていては泳げません。
   かといって、まっ平でも困ります。
   その中間でしたら、泳ぎがよく、背と尾の止めの部分が「きちん」としていれば、
   角度は、それほど気にしなくても良いと思います」とお答えしました。
  「らんちゅう」は、上見を観賞(楽しむ)する魚だと思います。
  横からの水槽飼育には、あまり適していないとも言われています。
  その意味からも、スムーズに泳げていれば良しと考えます。
  無傷で完璧な魚でも、上手く泳げない魚には、どこかに原因があるものです。
  「水きりの良い魚」と表現されますが、流体力学から推測しても、
  水を上手く捕らえて、水の抵抗を少なくしスムーズに推進できる体形が理想と
  考えます。
  
[梅雨時:エラ病への対応方法(私見)]
 
  当歳魚も、この色変わり時期、梅雨の6月中旬からエラ病を発症します。
  しかし、怖がることはなく、人間の子と同じように、一度は経験しなければならない
  「はしか」のようなものだと思います。親からの免疫力もきれる時期だと思います。
  この時期のエラ病を克服し、抵抗力をつけておくことは、今後の成長においても
  大切なことだと感じます。しかし、安易に考えて、処置が遅れると、抵抗力のない
  稚魚達は全滅の危険性もあります。
  (最近は、エラ病原菌も変態し、多種の症状があり危険性も増しています)
 
  バイオバクテリア飼育をしていても、エラ病にはかかります。しかし、これまでの経験や
  皆様からのご報告からも、通常飼育の仔達よりも回復が早く軽くすむように感じます。
  魚自体が健康体で抵抗力が上っていること、飼育水の状態が良いことからだと推測
  いたします。
  (無菌飼育ではなく、バイオバクテリアによる善玉菌飼育で悪玉菌を抑制します)
  
  あくまでも私の個人的な治療方法(ご報告頂いた皆様の体験も含めておりますが)
  です。参考までとしてください。完全に立証されたものではありません。
  治療の一事例としてのご紹介です。
 
  バイオバクテリアAnakas(アナカス)のA:浄化機能、0.2%の塩水、酸素量確保
  により治療します。
 
   ・エラ病で調子を崩した飼育舟は、その中に元気な仔と病気の仔がいても、
    舟全体で治療します。(元気な仔も、すでに潜伏期間にあると判断します)
 
   ・飼育水を7割程度の差し換え〜稚魚達が、いっきに調子を崩している場合は、
    9割換えします。(水温は、その時の水温として、過度に上昇させません)
    (屋外等の場合は、水温を安定させるため日除け「ヨシズ」を行います)
 
   ・バイオバクテリアAnakas(アナカス)のA:浄化機能を沸かして、上水のみ投入
    します。(バクテリアを沸かしたときの底に残った糠は入れません:透明度を上げて
    魚の状態を確認するためです):差し替え時に1回/日継続していきます。
 
   ・塩は、0.2%:人間の体液程度に抑えます。(0.5%で治療される方が多い
    と思いますが、魚が浮力で浮き上がり背焼けの原因にもなると思います)
 
   ・溶存酸素発生装置Anakas100を使用して、酸素量を確保してあげます。
    人間の治療とまったく同じです。酸素吸入しているのと同じです。
    病魚はエラからの酸素補給が困難な状態なはずです。
    魚も楽になり、沈み泳ぎ出すような感じです。
 
   ・餌は切らず、少量、食べきる程度に冷凍赤虫を与えていきます。
    調子の良い仔は食べます。また、回復してくる魚も、次第に餌に近づき、
    飲み込んだり吐き出したりするようになります。そして、食べれるようになり
    糞が出たら安心できます。(療養中でも栄養は必要です)
    (粒餌は冷凍赤虫よりも消化は良いと言われていますが、食べ残した場合の
    腐敗を考慮して冷凍赤虫を1〜2欠片食べさせます)
 
  この治療方法の特徴としては、治療中の魚が、万が一、何匹か死んだ場合でも、
  飼育水の腐敗をバイオバクテリアの浄化力で分解し、水質悪化を抑制して
  即時の全滅を防げる上で効果的と感じています。
 
  魚治療に常時、ついていられないことにより、不在時に何匹かが死んだ場合に、
  通常の薬等による治療の場合は、死んだ魚により、治療している舟の水が
  いっきに腐敗し、数時間で全滅の危険性があると思っております。

[30万アクセス御礼企画で頂いた皆様からのご意見・ご感想]
 
 ●ニックネーム=蘭ちゃん
  住所=兵庫県
 
  TOM様、こんばんは。そしてお久しぶりです。
  前回のネット品評会で、幸運にも入賞させていただきました。
  覚えていらっしゃいますでしょうか?
  先日は誠にありがとうございました。
  記念品のボールペン、大切に使わさせて頂いております。
  
  まずは30万アクセスおめでとうございます。
  おかげさまであの入賞魚での仔引きにも成功し、現在順調に育っています。
  実はこれが人生初めての仔引きで、少々戸惑いながらではありましたが、
  TOM43らんちゅうノーブル様の飼育法を参考にさせていただきながら、
  何とか今までやってこれました。
  TOM様のサイトは内容も充実しており、私のような初心者には非常にためになります。
  大変でしょうが、これからも頑張って更新してくださいね。楽しみに待っています。
 
  さて、飼育の工夫についてですが、
  実は我が家では飼育スペースが足らないため、部屋の中にも舟を置いています。
  この部屋の中の舟を、出来るだけ外と同じ環境で飼ってあげようと、
  試行錯誤の毎日です。。。
 
  まず、太陽の光が一切当たらない部屋なので、せめてライトが十分に当たるようにと、
  朝起きたら部屋の電気を点け、そのまま日が沈むまでは点けっぱなしにしています。
  これでも少しは青水らしき水が出来るんですよ。
 
  それと、仔を採るためには欠かせない冬眠ですが、部屋で飼っていると冬眠させるのにも一苦労です。
  冬場、普通に部屋の中に舟を置いていると、困ったことに水温が10度を下回らないんです。
  そこで私は考えた挙句、部屋の窓を全開にすることにしました。(笑)
  これで見事に水温が10度を下回ったのですが、水温と同時に当然室温も下がり、
  部屋の中では息もまっ白に・・・とても寝泊りできるような環境ではなかったのですが、
  他に布団を引く部屋も無いので、我慢してそこで睡眠をとっていました。(汗)
  何度も風邪を引きましたが、(笑)それでも愛する魚のためと、絶対に窓を閉めようとはしませんでした。
  おかげで、今春無事に仔を採ることに成功しました。
 
  このように、全国のトップブリーダー様達とはかけ離れた、ヘボい環境で飼育している私ですが、
  魚に対する愛情なら誰にも負けないつもりです。
  お金と手間をかけて育てるのも大切とは思いますが、どれだけ情熱を持って魚にかかわれるかも大切な事だと
  私は思います。これからも私は、魚には目一杯の愛情をかけて接していくつもりです。
  というよりお金と手間がかけられないだけですが・・・(笑)
  長文、失礼いたしました。。。


         2006年バイオ飼育記録 bV