< 7月第1週の飼育状況:初夏、稚魚達の食欲は旺盛!「色変わり」と「成長期」!(7/2) >
◎ 水温上昇とともに、稚魚達の食欲は旺盛!冷凍赤虫の減りが激しく驚きます!
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4/初旬孵化仔:色変わり画像: (7/1撮影) |
桜の葉も旺盛、飼育舟への日除けの画像: (7/1撮影) | |
・孵化から3ヶ月が経過、稚魚の成長スピードに驚く毎日です。
ほとんどの稚魚達が色変わりに入っています。画像の魚は、腰白更紗となりそうです。
・個人的には、更紗が好きです。更紗柄が出る組み合わせで種親魚も選んでいます。
頬白、腰白、鹿の子、一文字、窓柄等、観賞の楽しさが増してきます。
・桜の葉も濃い緑色となります。初夏、気温も30℃を超える日が続いています。
ベランダでの飼育には日除けが必要です。「ヨシズ」が涼しげです。
(画像のような簡単な日除けでも、気温が30℃を超えても水温は25℃程度でした:本日:7/1)
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4/初旬孵化仔:飼育舟等の画像: (7/1撮影) | |
・当歳らしさが出てきました。いろいろな柄、体形が見られます。
・各舟に25〜30匹程度の放匹数へ調整中です。
・凄い食欲です。各飼育舟とも一度に、冷凍赤虫を15欠片以上を、あっという間に完食です。
「ピチピチ」と食べる音が聞こえます。
*8センチ程度になってきた稚魚達には、冷凍赤虫は、割らずに、まとめて飼育舟へ投げ込みます。
稚魚が小さいときには、飼育舟全体に分散していて、赤虫も、2欠片程度に割って与えた方が
魚達が均等に食べることができ、魚の成長が平均し大きさが揃います。
しかし、ある程度大きくなってくる、この時期からは、割らずに与えます。
こうした方が群がって競って食べます。
(あくまでも私見です。ご参考にしてください)
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4月中旬孵化仔:飼育舟等の画像: (7/1撮影) | |
・孵化時期が遅くても、水温上昇とともに、いっきに成長してきます。
もう、大きさに差がなくなって来ているように感じます。
・浮き草も、バクテリア飼育水の中で増えていきます。
と同時に、魚も大きくなり、この浮き草を食べています。
・浮き草が日除け効果、そして、浮き草の根が飼育水の浄化(透明化)を促進するようにも感じます。
・魚達にも「動物性」と「植物性」のたんぱく質が必要です。(人間と同様だと感じます)
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衣装ケース:バイオバクテリア水で水草が繁殖: (7/1撮影) |
・バイオバクテリアAnakas(アナカス)、溶存酸素発生装置Anakasにて、衣装ケースでも簡単に
浮き草を増やせます。
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4/中旬孵化仔:色変わり中の画像: (7/1撮影) |
[30万アクセス御礼企画で頂いた皆様からのご意見・ご感想]
●ニックネーム=tetuji
住所=島根県 今年は、日照不足と低気温日が多かったためか、 産卵時期が例年より、一週間程度ずれたものの、親3腹無事とれました。
念のために、明2歳も何腹かためし取りし、現在第一回の選別を行っているところです。 餌については、特に心配していた、ミジンコも予定どうり取れており、
シュリンプと併せて与えています。
5月中は、温度差が大きく、ひどいときには10度近くもあることから
6月始めごろまでヒーターがはなせません。 らんちゅう飼育して15年近くなりますが、6月ごろの梅雨時期に、
黒子段階での失敗が多く、色変わりまで慎重な飼育をしないといけない と思っています。 一方、どうしても黒子に目が向く時期であり、親魚の失敗もこの時期多く経験しています。
この時期は、餌を控えめに与えることが重要と考えています。
●ニックネーム=まこちゃん
住所=島根県
TOM様、いつも楽しくホームページを拝見させていただいております。
当地方は、非常に寒い地域ですので、産卵は、5月中旬以降がほとんどです。
したがって、それから、秋の品評会に間に合わせるには大変苦労を要します。
私は、屋外飼育のため、自然に合わせた飼育を行っています。
したがって、ハウス等での屋内飼育の方と比べると魚も必然的に小さいものとなっています。
そこで、屋内飼育の方に比べ魚の大きさが劣るのをカバーするため、
魚の色彩でカバーするよう心がけております。飼料もミジンコ浮き草を繁殖させて
それを与えるようにしております。
言い換えれば、魚の色彩で大きさをカバーしようと考えています。
しかし、現実はきびしいものです。
私の飼育の一旦を述べさせていただきましたが、
今後とも、TOM様のご活躍を期待いたしております。
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< 7月第2週の飼育状況:飼育舟は「ビオトープ」!稚魚達は柔らかく健康体に成長!(7/9) >
◎ バイオバクテリアは、健全な飼育環境:「ビオトープ(自然復元)」を維持してくれます!
◎ 「らんちゅう飼育」は、「自然の力」と「人工飼育の工夫」の融合!
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当歳魚の画像(7/6〜8撮影) |
・今日(7/9)も梅雨空です。しかし、薄日が差して、気温:湿度ともに予報以上です。
・画像のように当歳魚達は、まだまだ幼い仕上がりです。
・しかし、体調は良く、色変わりシーズンも上手に乗り切れそうです。
・2006年:当歳画廊へも掲載させて頂いております。ご覧くださいませ。
同じ腹でも、長手、中寸等、魚の柄や雰囲気も4〜5パターン出ています。
しかし、確実に「血の継承」(Succession of
blood)を感じます。
[夏期の飼育について:私見]
・7月に入り、梅雨本番、その合間にま真夏日が続いたりします。
各地で前線が活発となり大雨とのニュースも届きます。 しばらくは「気温と湿度」に注意して飼育してく必要があります。 ・7月下旬には梅雨明けとなります。日照時間も長くなります。 「夏:本番」を迎えます。色変わりも少し落ち着く時期です。 ・8月は飼育水温が30℃近くまで上昇する日も出てきます。
上旬〜中旬:水温の最も高い時期で餌食いも良くなると感じますが、 この時期、少し成長スピードが遅くなるように感じます。 (この期間は、魚の長さは出るように思います) そして、中旬〜下旬:秋風を感じるようになって来ると、魚達は、 季節の移り変わりを感じて、いっきに幅が出て大きくなります。 (この期間は、脂肪がのって幅が出て来るように思えます) ・9月上旬は暑さが残るものの、下旬まで食欲はさらに増して、
らんちゅうの「当歳魚の容姿」へと変貌していきます。 若さの中にも迫力を感じてきます。 |
飼育舟:ビオトープ?の画像: (7/8撮影) | |
4/中旬孵化仔の画像: (7/6〜8撮影) | |
*飼育舟の中を「自然の池」の状態へもっていくこと大切だと感じます。
ビオトープ(自然復元)も飼育には大切な要素であると感じます。
・画像のように、セメント飼育舟の中は、蓮池や田舎の綺麗な池の
ような良好な水質が出来上がっています。(魚達が気持ち良さそうです) ベランダは「ビオトープ」となっています。
・ある程度の透明度の中にも、有機物の粒子が浮遊しています。
飼育舟の内面には、藻が育ち、水面には水草が繁殖します。
水質も「さらっとした感じ」です。見た目以上に透明度は高い状況です。 ・良好な状態の池や沼地等は、自然界のバクテリアが上手く活性化し
水質が浄化されています。 (溶存酸素量も確保されていることが不可欠です) その中で生きている全ての生物達の「食物連鎖」が良好だからです。 ・バクテリアを危険だと誤解される方も多いのですが、自然界では、
土壌菌等が常に働き、綺麗な環境、健全な環境が築かれる仕組みになっています。 ・このように「自然の池」の状態を、限られた飼育環境の中で作るのに、
バイオバクテリアと溶存酸素がとても大切となります。この両者で環境を整え ると「難しい:らんちゅう飼育」にも「ゆとりと楽しさ」が出て来るように感じます。 そして、良好な飼育水の中で、らんちゅう達も健康体で成長していきます。 ・藻や水草の浄化力、水温安定の効果に驚きます。きっと根が飼育水の汚れ等を
吸い寄せ栄養として吸収するのと、魚達が根についた栄養や、根(藻全体も)、 そのものを食べているからだと思います。
*近年、すでに水耕栽培等にも多種のバクテリアや栄養源が投与されています。
そして、最近、この水耕栽培に携わっている皆様から、 溶存酸素発生装置の適用と、その効果が注目されています。 (魚にも、藻等の植物にも「溶存酸素量の確保」と「有機物豊富な飼育水」 は必須だと思います) ・らんちゅうは「フナ」から改良され、人間の手により創作されてきました。
とかく飼育時には、たたき池等でも水換えを頻繁にした「人工的要素」を 強くしてしまう傾向があると思います。(魚の出来が「硬く感じます」) しかし、品(色気)のある健康な魚(魚に「柔らかさ」を感じます)を目指すためには、 自然に順応させた無理のない飼育にすることも大切な一面だと感じます。 「自然の力」と「人工飼育の工夫」の割合は半々なのかもしれないと感じます。
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当歳魚の画像(7/9撮影) |
< 7月第3週の飼育状況:猛暑の中でも「安定した飼育水」を維持!稚魚達も状態良好!(7/17) >
◎ 梅雨末期、各地では豪雨と猛暑が繰り返されています。稚魚達は「安定した飼育水」の中で成長!
◎ バクテリア飼育水を飲みに来る野鳥を撮影!バクテリア飼育水の栄養価を知っているのでしょうか!
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当歳魚の画像(7/14〜16撮影) |
・梅雨末期、先週末に東京では気温が30〜35℃の日が続きました。
飼育水温も27〜28℃へ上昇。
猛暑と豪雨の繰り返される天候の中でも、稚魚達は健康体を維持しています。
・7月第1週から同様の飼育(飼育水の差し換え、給餌等)を継続しています。
この時期が、当歳魚の成長段階で最も変化があり、飼育舟を覗いていても心躍ります。
・飼育舟の中の魚達を見ていると、大きな変化は感じられません。
しかし、洗面器へ上げてみると、体色も濃くなり、体の仕上がり等、
確実に「らんちゅう」らしい容姿へと成長して来ています。
・掲載魚は、4/中旬孵化の同腹の3匹です。
魚の雰囲気が違います。これが遺伝の面白さ(隔世遺伝も含め)だと思います。
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飼育舟の画像: (7/16撮影) | |
・「ビオトープ飼育舟」の様子です。「飼育水が生きている」という感じがします。
・各飼育舟への放匹数は、20〜25匹へ調整しました。
・体長は、2/末の仔は11センチを超え、3/末〜の孵化仔も8〜10センチへと
成長しています。(同腹でも大小差はあります。大きさを揃えた放匹とします)
・飼育水の差し換えは、1回/3日程度(4〜5割を差し変え)。
水深は11〜12センチへと上げています。(水量を増やし水温変化を抑制します)
・給餌は、2〜3時間間隔です。
20〜25匹に対して冷凍赤虫を12〜15欠片、
粒餌は、通常のプリン等のスプーンに1〜2杯程度の量を基本としています。
冷凍赤虫、粒餌ともに、15分程度で食べきる量にします。
常に魚の状態を観察して、体調により餌の量や間隔も調整します。
・バイオバクテリアAnakas(アナカス)は、AとBともに、1回/3〜4日間隔で
投与しています。
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バクテリア飼育水を飲みに来る野鳥の画像: (7/17撮影) |
・今日(7/17)は、雨にもかかわらず、いつものように、野鳥(ムクドリより一回り大きく、
くちばしが長い鳥です)がバイオ飼育水を飲みに来ました。
・ベランダには、バケツに綺麗な汲み置き水があるにもかかわらず、
飼育舟の防護網やファイロン波板の隙間から上手にバイオ飼育水を飲んでいきます。
・カラスやサギ等では困りますが、魚に危害を加えることがないのでバードウォッチングしています。
・野鳥も、バイオ飼育水の栄養価を知っているかのようです。
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