< 7月最終週の飼育状況:いよいよ梅雨明け!不安定な天候下でも稚魚達は順調に成長中!(8/2)

◎ 7/30に梅雨明け、関東では35℃〜25℃の気温変動:天候は不順です。
                                      しかし稚魚達は順調に成長しています!
 
◎ TAKUYAも4/10孵化の仔達をマイペースで飼育中!なかなか綺麗に仕上がって来ています!

当歳魚の画像(7/29撮影)

 ・梅雨も明けました。しかし、不安定な天候が続いています。(冷夏なのでしょうか)
  しかし確実に夏本番を迎えます。8/中旬までは「じっくりと仕上げ」、その後は「いよいよ飼い込み」です。
 
 ・水温上昇とともに当歳魚も食欲を増してきます。
  大きさとともに、画像のように色も鮮明になってきました。(迫力も出てきた仔もいます)
 
 ・今回は、7/下旬の当歳魚達の画像の一例をご紹介させて頂き、
  飼育記録のご報告とさせてください。(バタバタの毎日、ご理解ください)

当歳魚の画像(7/下旬撮影)

 ・同系統で仔引しても、さまざまなタイプに仕上がってきます。
 
 ・飼育舟を見ていると、元気に餌を探し、群れになって泳いでいます。
  ホット〜癒されます。
  大会魚の創作が目標ですが、やはり自分の好みにあった魚を観賞して楽しむことが
  大切なように感じます。

当歳魚の画像(7/29撮影)

[TAKUYAの飼育状況] 

 ・4/中旬孵化の仔を送り、TAKUYAは5/18から今年の当歳魚の飼育を始めました。
 
 ・今年も、130×90程度:セメント舟の中での飼育です。
 
 ・選別を2回行い、15〜20匹を2面、その他の種用を1面にて飼育しています。(計100匹) 

飼育舟の画像(7/31〜8/1撮影) 

 ・バクテリア飼育水の中で元気に成長しています。
 
 ・私の飼育環境とは違うものの、やはり、4/中旬孵化魚:同腹の特徴は出ています。
 
 ・現在の水深は11.5センチ。
 
 ・朝と晩に粒餌、そして冷凍赤虫を2〜3時間間隔で大量に与え始めました。
 
 ・差し水飼育です。2日に一度、半分程度の差し換えをしています。
 
 ・バイオバクテリアAnakasは、AとBともに、3〜4日間隔で投与しています。

当歳魚の画像(7/31〜8/1撮影)

 ・現在、9〜10センチを超えて来ている仔もいます。
  まだまだ幼く、仕上がり過程ですが、十分に色気があります。
  今後、どこまで大きさを出せるかが課題です。
 
 ・しかし、秋の本大会までは2ヶ月以上あります。
  焦る必要はありません。(研究会で試してみます)
 
 ・柄もなかなかです。一文字、窓、鹿の子、腰白、頬白更紗等、
  今後、楽しみな仔がゴロゴロしています。負けそうです。
 
 ・特別な飼育はしていません。バイオバクテリア飼育の凄さを感じます。

桃と花々の画像(7/31〜8/1撮影)

 ・桃農家で、「もぎたて桃」を食べてみました。(とてもジューシーです)
  今年は、天候不順で、例年よりも10日程度の出荷遅れだそうです。
  甘みも少し足りません。(やっと熟してきた桃が美しく撮影してしまいました)
 
 ・庭の花々も鮮やかな彩りです。
  8月に入り夏本番、しかし、高原では秋が始まっています。
  空には「赤とんぼ」が群れをなしています。



< 8月第1〜2週の飼育状況:猛暑、台風、雷雨と荒れた天候が続きます。風雨対策等を確実に!(8/13) >

◎ 長かった梅雨がやっと明け、35℃を越す真夏日が続いていました。
                     しかし、早々、台風の接近や雷雨等、自然と闘うシーズンを迎えています!
 
◎ 魚達は、皆、元気に成長しています。色や柄も決まってきました。
                     8/中旬を過ぎ、本格的な飼い込みです!

当歳魚の画像(8/12撮影)

飼育舟の画像(8/12撮影)

 ・雷雨も上りました。各地では、洪水警報も出ていました。
  (スコールの後のようです。今夜は、久しぶりに冷房を切れそうです)
 
 ・飼育舟の雨対策:ファイロン板を開けて良いのか迷います。
  空は、まだ、黒い雲で覆われています。
  しかし、「セミ」の鳴き声が始まり、間もなく日が差してきました。
  虫達は敏感です。
 
 ・屋根なしの飼育環境では、日除けや風雨対策が大変です。
  注意しないと、雨水で飼育舟は溢れてしまいます。同時に水温も低下します。
  きめ細かな対応も必要となります。
 
 ・しかし、屋根なしの飼育環境では、常に「水面に風」があり、魚の健康維持が容易となります。
  (ビニールハウス飼育の皆様は、扇風機で水面に風を与えています)
 
 ・画像のように、次第に色も鮮明となり、柄も決まってきました。
  (らんちゅう飼育では、幅がを出たり、長さが出たり、日々変化を繰り返し体形が整うように感じます)
 
 ・4/下旬孵化の仔達も、早産まれの仔のサイズに追いついて来ます。:飼育舟の画像参照
  大きい仔は11センチを超え、小さい仔は9センチの仔もいます。
  (秋には揃ってしまいます。常に、同じ大きさの仔を同舟にて飼育していくと良いと思います)
 
 ・いよいよ8/中旬、甲子園の高校野球が決勝を迎える頃から9/末へかけて飼い込み時期です。
  魚達は、いっきに大きく、幅も出てきます。(今、小さくても、過度な心配は不要だと思います)
 
 *「飼い込み時期」といっても、特別なことはしません。
   ただ、魚達は、秋風を感じた頃から動きも活発となり、
   脂肪を蓄えるためなのか、異常なほどの食欲を見せます。
   当然、餌の量や回数は増えてきます。
   魚達は、冷凍赤虫、粒餌、浮き草、舟底等の藻、バクテリア飼育水の有機物から
   栄養吸収を高めます。

当歳魚の画像(8/10〜12撮影)

 ・魚の(仕上がり)評価は、柄ではありません。
  しかし、やはり「観賞魚」、綺麗な更紗は魅力を感じます。
 
 ・今年の仕上がり経過も例年と変わりません。
  この時期になりますと、会用魚の舟、種用魚の舟と分けていきます。
  (尾先に捲くれが無ければと思う魚もおります。
   しかし、この捲くれがあるからこそ貴重な種魚として来春活躍してくれます)
  欠点はあっても「どこかにキラメク魅力のある魚」を創作していきたいと思います。
 
 ・私は、バイオバクテリアAnakas(アナカス:魚sakanaの逆読み)により飼育しております。
  画像のように、透明度を高め、浮き草等によりビオトープのように観賞する舟、
  濃い青水、薄い青水、日陰の茶褐色の飼育水の中でも飼育しています。
  どのような飼育水(淡水、海水)にも対応できることがバイオバクテリアAnakasの威力だと
  感じています。(限られた飼育環境:セメント舟:大中小を活用して魚を仕上げています)
          
 ・現在の水深は11〜12センチ。水温は、猛暑の中でも27〜28℃ぐらいを維持しています。
 
 ・餌は、厳選した粒餌、より鮮度の高い冷凍赤虫(安価に入手しています)と拘ります。
  人間と同様、毎日の食べ物は、健康さらには成長にも大きく影響します。
 
 ・魚の成長を見ていると、その日ごとに「良く見える日」「悪く見える日」があり、
  つい一喜一憂してしまいます。
  しかし、らんちゅう飼育には「トレンド飼育」が大切だと感じます。
  我慢する時期もあります。
  いつのまにか、気がつくと素晴らしい仕上がりに感動する日もあると思います。

< 8月第3週の飼育状況:いよいよ飼い込みスタート!、らんちゅう飼育も「危機管理」が必要!(8/15) >

◎ 8/15、猛暑が続きますが、夜風に「秋の始まり」を感じます。日に日に魚が成長して来ています
 
◎ 昨日、東京近郊では停電がありました。なによりも、「自らの危機管理」が最も大切だと思います!

当歳:成長経過の比較画像(8/14撮影)

 ・8/中旬を迎えました。魚は季節の移り変わりを敏感に感じています。
  日々の成長スピードが加速してきました。
 
 ・画像のとおり、6/17に撮影したときと比較してみました。(飼育記録No.26参照
  二ヶ月前の面影を残し、(私見ですが)色気と迫力が少しずつ出てきたように感じます。
 
 ・昨日、早朝から停電がありました。(私のところでは停電は発生しませんでした)
  ニュース報道で状況が伝えられてきました。
  近年、私達の生活が、いかに「安定したライフラインの上に支えられているか」を実感しました。
  しかし、過去の大災害からの教訓でも、人為的事故や自然災害等、
  それは(電気、ガス、水道、通信等)、いつも「完全なもの」と考えてはいけないと感じます。
  (今回、非常用電源設備等の脆弱さを感じました)
  自らの危機管理対策の必要性も受け止めなければいけないと感じました。
 
 ・らんちゅう飼育では、特に、このセーフティーサイドの対策が必要だと思います。
  自分のミス(電気:過負荷や漏電)でエアレーションが止まってしまい魚を落としたこともあります。
  水換え時に、飼育舟の水を抜いた後に、蛇口をひねっても水が出ません。「その日が断水」だと
  知らずに慌てたことも多々あります。
 
☆皆様からも、いろいろな安全対策の工夫が寄せられます。
  ご参考にしてくださいませ。(今、思いつくものですが)
 
 ・エアレーション系統を2系統にしておく。
  (予備のポンプを必ず1台準備:ポンプ故障にも対応)
 
 ・釣りで使用する乾電池式のポンプをバックアップとしている。
  (最近の携帯用ポンプは容量も大きいものがあるとのことです)
 
 ・汲み置き水の確保(可能な範囲で)と、予備の飼育舟を用意しておき、
  非常時には魚を分配していく方法。
 
 ・なによりも、エアレーションが停止しても酸欠とならない程度の放匹数で
  飼育していくことが一番安全なのかもしれません。
  (溶存酸素の確保からも、飼育舟の表面積が大切となります)



< 8月第4〜5週初めの飼育状況:飼い込みシーズン!しかし焦らす゛「マイペース」で!(8/28) >

◎ らんちゅうは、「飼育水と給餌の調整」により、バランス良く仕上げたいものです!

当歳魚の画像(8/27〜28撮影)

 ・8/末、関東では暑さも一休み。冷房を切れる日が少し続きそうです。
  しかし、9月初めまでは残暑は残ります。日除け等も怠らないようにしていきます。
  (天気予報でも「ゲリラ豪雨」などと聞こえてきます。ファイロン等の雨除けも必要です)
 
 ・当歳魚も、次第に色があがり、少し早い「秋の紅葉」のような雰囲気を感じています。
  
  (紅葉は、気温差があると綺麗になると言われています。
   もしかすると、らんちゅうも、紅葉と同じように、朝晩等の温度差が「色上がり」に
   影響しているのかもしれません)
 
 ・確実に、大きさも出て来ています。しかし、焦る必要はありません。
  マイペースの飼育により、じっくり仕上げていきたいと思います。

各飼育舟の状況画像(8/28撮影)

 ・各舟の飼育水と魚の状況です。舟ごとに飼育水の濃さは異なります。
  しかし、どのバクテリア飼育水も安定しています。
  「水が生きている!」という感じがします。
 
 ・バクテリア飼育は、色上がり、成長促進効果があると実感します。
  色上がりも、どぎつい色ではなく、鮮明な朱に染まっていきます。
  また、魚の体が硬くなく、柔らかい仕上がりになるように思います。
 
 ・水温は、朝で23〜24℃、昼間で26〜29℃程度です。
 
 ・現状の水深は、魚の大きさ(10〜12センチ)により、12〜12.5センチの深さです。
  深すぎると、「四角いボディー」作りが難しいと思います。
  当歳は、晩秋でも最大14センチの水深にとどめています。
 
 ・差し水(現在、1〜2日間隔で4〜5割り程度の差し替えを行っています)で飼育中です。
 
 ・給餌は、2〜3時間間隔で、冷凍赤虫を主体に、粒餌も与えていきます。
 
 ◎昔から、「らんちゅうは飼育水と餌の両方の調整により仕上げていく」と言われているそうです。
  餌だけで大きくしようとすると、肥満体になってしまうことが多いようです。
 
 ・バイオバクテリアは、3〜4日間隔で投与を継続し、
  善玉菌を優先種とした飼育舟を形成、維持させていきます。

当歳魚の画像(8/21〜28撮影)


         2006年バイオ飼育記録 bX