< 3月第2週の飼育状況:稚魚達も順調に成長!さらに産卵仕掛け! (3/12) >

 ・やっと暖かくなってきました。四国では昨日「桜の開花」とのニュースが流れていました。
  東京でも、来週には桜の花が見れるとの予報です。
  いよいよ産卵本番を迎えます。

(種魚達の飼育舟 : 3/12撮影)

 ・明後日、14日〜、今月二度目の大潮になります。
  種魚の体調も万全です。明日、3/13日から産卵仕掛けを予定しています。
  バクテリア飼育水の中で、皆、気持ち良さそうです。

(稚魚達の成長 : 3/12撮影)

 ・各腹の稚魚達は、バクテリア飼育水の中で元気に成長しています。
  Aバクテリア(水質浄化と稚魚の機能活性化)と
  Bバクテリア(ヘルペス等への免疫力強化)を投入しています。
 
 ・自然産卵になってしまったため、孵化数は、4000〜5000匹です。
 
 ・飼育舟をどんどん分けて飼育していきます。
  針仔の立ち上がり、泳ぎだしも良く、ブラインを食べぐんぐん成長していきます。

< 3月第4週の飼育状況:稚魚達も青仔へと成長!さらに産卵仕掛け! (3/26〜28) >

 ・3月も下旬、先日、東京も「桜の開花」が発表されました。
  しかし「花冷え」です。満開は4/上旬のようです。まだまだ寒い日が続いています。
 
 ・今月初旬の産卵に引き続き、中旬も孵化を予定していましたが、
  年度末、所用や自身の体調不良を理由に、産卵は見送りました。
  寒暖差が激しく、人間はまいって(悲鳴)しまいます。しかし、魚達は健康体です。
  下旬から、また種魚達に頑張ってもらいます。稚魚達の成長も順調です。

(産卵仕掛けの飼育舟 : 3/26撮影)

 ・皆様から、ぞくざくと産卵のご報告が届きます。
  「広島のMさんからは、本命の雌雄の組み合わせにより3腹引けました!
   例年、:これと思った組み合わせで、この時期に産卵できず困っていたよ。
   バイオバクテリアAnakas:アナカスに感謝ですよ・・・」
  バクテリア飼育で、種雌雄ともに体調が良く熟成すると、とても喜んで頂けました。
 
 ・なかなか産卵しないという方々も慌てないでください。
  今は、人為的に水温等を調整して産卵させているわけです。
  4/中旬〜5/中旬、この時期が自然な産卵期です。
  魚達は、ちゃんと季節を感じています。焦らずマイペースでお願い致します。

(稚魚達の成長 : 3/26撮影) : 3/1産卵稚魚

 ・稚魚達は、青仔へと成長してきました。とても順調な成長です。
  ブラインと冷凍赤虫を砕いて与えています。ぐんぐん成長していきます。
 
 ・今月は天候が悪く、なかなか選別することができませんでした。
  まだ、選別はしていません。
  週末にかけて余裕があれば第1回目の選別を行いたいと思います。

(稚魚達は冷凍赤虫も食します : 3/26撮影) : 3/1産卵稚魚

 ・左の画像は、15欠片の冷凍赤虫を砕いて与えたときのものです。
  右の画像は、その10分後、群れをなしてピラニアのように完食です。

(ベランダ越しの「桜の木」 : 3/27撮影)

 ・天気は良いものの、今週末も寒気が入り凍えています。
  ベランダ越しの桜の木は、ほんの少しだけ開花してます。
  火曜くらいまで、この寒さが続くとの予報です。
 
 ・気温が低く、選別中に水温が下がってしまうため、
  選別は来週に延期です。

(稚魚舟:各舟の稚魚は順調に成長 : 3/27撮影) : 3/3産卵稚魚

 ・稚魚の成長は早く、飼育舟を広げていきます。
  もう、セメント舟4枚が稚魚でいっぱいです。
  各舟の稚魚達は、皆、健康体です。
 
 ・水温は20〜22度、水深は9センチです。
  まだ選別前で放匹数が多く、気温が低いため水深は深めです。
 
 ・約1回/4日間隔で、半分の飼育水を差し替えしています。
  このときに、バクテリアAとBを投入しています。
  Aの水質浄化、稚魚の機能活性化と、Bの免疫効果により、
  稚魚の体力を向上させています。

(稚魚の一部をすくい撮影 : 3/27撮影) : 3/1産卵稚魚

 ・気温が低く選別は延期です。
  一部の稚魚をすくって、洗面器で撮影してみました。
 
 ・画像は選別前の稚魚達です。体形や体色も良いようです。
  全体的に尾開きも良く感じます。

(一部の稚魚を撮影 : 3/28撮影) : 3/3産卵稚魚

 ・今日、3/28も予報どおりに寒気が入り、東京は曇天の真冬です。
  屋外飼育なので気温が低く、やはり選別はできません。
  選別は今週末になるでしょうか。
  
 ・一部の舟の稚魚をすくって、洗面器で撮影してみました。
  青仔〜黒仔へと成長してしまいそうなサイズまで大きくなっています。
  特に、今年の稚魚には「成長力の凄さ」を感じています。 

(一部の稚魚を撮影 : 3/29撮影) 
: 3/4産卵稚魚
 

 ・連日、真冬のような天候が続きます。
  「暖かい静岡県でも雪・・・」とニュースに流れます。
  「桜の花」と「雪景色」です。
  氷点下マイナス36度の冬将軍に列島が支配されています。
 
 ・東京でも、午後から急変、みぞれが混じる冷たい雨と風でした。
  稚魚の飼育舟は、ヒーターを使用し、ファイロンの波板とよしずで保温します。
  最低水温:20度を維持します。 

< 4月第1週の飼育状況:低気圧の接近にて2腹産卵! (4/2) >

(隣の公園の桜も満開 : 4/2撮影)

 ・春の嵐となりました。満開になった桜には可愛そうな天候です。
 
 ・低気圧の接近と気温上昇に促されるように、「2腹の産卵」がありました。

(自然産卵と人工授精 : 4/2撮影)

 ・今回は、早朝から待機していました。
 
 ・自然産卵と人工授精、久しぶりに「気持ちの良い産卵」を迎えることができました。
 
 ・3/下旬〜4/上旬と一番良い時期の産卵のように感じます。
  この時期の仔のアベレージは毎年安定しています。
 
 ・これからは、大潮や低気圧等の諸条件に関係なく、種魚の状態が良ければ、
  10日前後で産卵が繰り返されます。 
 
 ・バクテリア飼育により、予定どおりの産卵を迎えることができます。

(4/2産卵:種雌雄 
:上段がメス親、2〜3段目がオス親)

(4/2産卵:種雌雄 
:上段がメス親、2〜3段目がオス親)

 ・しばらくは、産卵と3/上旬孵化の稚魚の選別で忙しくなります。

< 4月第2週の飼育状況:4/2産卵→4/6孵化!3月孵化魚も成長! (4/7) >

(4/2産卵→4/6孵化完了:2腹 : 4/7早朝撮影)

 ・昨日は、20度と5〜6月なみの気温になりました。
  今日は寒く、また冬に逆戻りした感じです。少しずつ暖かくなるのでしょう・・・
 
 ・4/2に産卵した卵が、4/6に完全孵化しました。孵化数も多く安心しました。
 
 ・画像のとおり、産まれたばかりですが、体形も真っ直ぐで泳ぎだしも良好です。
  4/2産卵と時期も良く、期待できるかもしれません。
 
 ・稚魚の立ち上がりが良く、明後日くらいからブラインを与えられそうです。

(3/5孵化稚魚を選別 : 4/6撮影)

 ・昨日、暖かく休みがとれたので、3/1産卵→3/5孵化の稚魚の選別をしました。
  第1回の選別です。かなり大きくなっていて、選別時間も短時間ですみました。
 
 ・これから成長とともに、いろいろと変化してきます。
  期待と不安・・・黒仔が群れなして泳ぐ様子等・・・楽しい季節となります。

[参考:選別方法の目安(毎年掲載)]


・この時期の選別は、上見で尾の状態を基本に選別します。
  (「ジャミッコ」と呼ばれる、未熟で完全に体の曲がった魚やフナ尾の魚は当然はねます)
 
@からBまでの尾形の魚を残します。
 
・この時期で@の尾形の魚は、飼育していくと次第に尾の張りが強くなり過ぎることがあります。
 (この場合は、若干水深を深くとってあげると、このままの良い状態の尾を維持できます)
 
Aの尾形の魚が、この時期としては一番良い状態と考えます。
 稚魚の背は、まだ出来上がっていません。
 これから、「背」や「とまり」が決まってくると尾は前へ出てきて、ちょうど良い尾形が形成されます。
 
Bの尾形は、逃げていますが、系統によりこれから開いてくる可能性を秘めています。
 ここまでの尾方の魚を残します。
 
・また、Cの画像は、絵が下手で恐縮ですが、この時期に背を見て選別する必要はないということです。
 これから、稚魚の背が弧を描くように仕上がってきます。その時点で、凹部分は埋まってきます。
 この時期で横から背を見ての選別は不用と考えています。
 
 
◎お恥ずかしいですが、以前、下記のような図式の選別方法も記載いたしました。
  参考程度にご覧くださいませ。

「選別時の参考図」によるご説明


 最初の選別では、上図のbPのように体がまっすぐな魚を残します。
  系統により尾の開きが遅く、一ヵ月半もかかるものもあるので、
  尾の開きを厳しくとらないことが大切です。

 ・bQのように特別小さい魚、
  bRのようにフナ尾の魚、
  bSのように体が曲がったり尾の付けが曲がった魚、
  bTのように、目先が無い魚や片目の魚、
  また、尾が開き過ぎて泳げない魚は、はねます。

  最初の選別で、どの程度残るかで、その腹が評価できます。
  (バクテリア飼育では選別を遅らせる事が出来るので、
  私は一ヶ月から一ヶ月半位に最初の選別を行います。
  しかし、たまにボールで救って、フナ尾の魚は餌が無駄になるので
  早めにはねます)

 ・2回目の選別は二ヶ月位で行います。
  尾はbUの感じの魚を残します。
  尾が「おわん」のような曲線を持つ魚を残します。
  bVは尾がすぼけていて、茶わんをひっくり返したような尾です。

 ・また、bWは「さし尾」です。
  魚を断面から見ると尾付けの部分に膜がはったように見えます。
  とかく、「さし尾」の魚は尾形が良いのですが、フナへの先祖帰りで、
  ゆくゆく頭が出ない魚になると言われています。

 ・bXは腰高の魚で、この時期は背の浅い魚を残すべきです。
  成長とともにどんどん腰が高くなっていきます。
  bP0は頭の後ろが高い魚です。
  bP1は、尾に摘みのある魚です。このよな魚も早めにはねます。

< 4月第3週の飼育状況:3月上旬孵化魚も黒仔へ成長! (4/14) >

(3/1産卵→3/5孵化稚魚 : 4/14早朝撮影)

 ・寒暖差の激しい毎日です。4月というのに、北海道や東北では吹雪との連絡も頂きます。
  明日から土曜くらいまでは、また真冬に逆戻りになるようです。
 
 ・3月初め孵化の稚魚達は、黒仔大へと成長してきました。
  食欲旺盛です。ブラインでは間に合いません。冷凍赤虫を群がって食べつくします。
 
 ・飼育舟は稚魚達で埋め尽くされていきます。体色も良く、尾張りもまずまずです。
 
 ・黒仔達が群れをなして泳ぐ様子は、とても気分が良く癒されます。

(4/2産卵→4/6孵化稚魚も順調 : 4/14早朝撮影)

 ・孵化後、一週間が過ぎて尾先が「しゃもじ形」になってきました。
  基本的には、朝と晩のブラインです。しかし、24時間ブラインがきれることはありません。
  夜中、暗い中でも稚魚達はブラインを追っています。
 
 ・順調な成長です。体色と体形も平均的に良く感じます。

(2歳魚達も健康体 : 4/14早朝撮影)

 ・産卵期、種魚達にも負担がかかるときですが、バクテリア飼育水の中で健康体です。
  産卵しながら、さらに成長して体色が輝いています。
 
 ・すでに5腹引けていますが、仔引きしたいペアーにて、もう少し産卵させていく予定です。


        2010年バイオ飼育記録 bS